12月13日(土) チャウドック(ベトナム)

チャウドックのホテルにおります。
カントー、チャウドックに宿泊して、プノンペンまでの船旅がついて、それで31ドル!
安いでしょ。往復の飛行機代さえなんとかなれば、ホント、アジアの旅って、安くつくと
思う。旅で会った欧米人も、みんなそう言ってる。

メコンデルタ2泊3日ツアーで出会った人たち、不思議な人が多かったなぁ。
ニコンD100を持ったベトナム人の初老のおじさんが、すこし若めの奥さんと
ふたりで参加してたのね。あ、お金持ちなんだろうなぁ、と思って、すこし遠くから
見てたんだけど。

2日目、カントーでの昼食のときに、席がそばになり。話しかけてくれたので、
いろいろお話ができた。

おふたりは、いま、カナダにお住まいなんだそうで。
いつごろベトナムを出られたんですか? って聞いたら、おじさん、紙に28っていう
数字を書いてくれて。たぶんこれは、28年前、1975年ということなんだろうな。
最初、パリに行って、弁護士をしてて、そのあとカナダのモントリオールに移って。
奥さんとも、モントリオールで知り合ったんだって。奥さんはおじさんよりも15歳も
年下で。おじさん、自慢そうにしてた。

ベトナムに戻ってきたのは、これが4度目です。

そういう。おじさんが生まれたのは、ハノイ近郊の小さな町。
ハノイとサイゴンに住んでたことがあり、英語とフランス語は、ベトナムにいる間に
勉強してた、って。

カナダには、ベトナム人がたくさん住んでるんだって。移民を受け入れてきたから
なんだろうね。
国籍は?って聞いたら、カナダ、って。

禍福はあざなえる縄のごとし、っていう諺を思い出してた。
それは、故国を捨てるということは、並大抵の苦労ではなかったと思うけど
でもきっとおじさんは異国の地で頑張って、仕事をして、成功したんだと思う。
人間は、そんなにヤワには、できてない、っていうことだよね。

ニュースサイトで、雀荘にいるところを見つかって自殺してしまった名門高校生のニュースが
載ってたけど、そしたら、教室で紙麻雀をしてるところを見つかって没収されてしまった、
元名門高校生の女の子はどうしたらいいんだ、とか思うけど、でも、あまりにも簡単に
自ら命を絶ちすぎる、そんな気がする。いや、もちろん、本人にとっては、ものすごくショックで
死に値すること、だったのかもしれないけど、でもあえていわせてもらうよ。簡単に死ぬな、って。

むかし、ある漫画家の描くマンガに、こんなタイトルのがあった。

それでも僕らは生きている

そう、僕(小倉)なんかも、死ぬほど恥ずかしいような生き恥を、それこそ何度もさらして
きたけど、でもまだ死にません。(笑) 人間はね、恥ずかしいことをたくさんして、人に
後ろ指を指されて、それに堪えて、生きていかないといけないんだよ。
ほっといても、リセットボタンは誰かが押してくれるから。それは自分じゃない。

もうひとり、小さな娘さんと奥さんと3人で旅行してるイギリス人のおじさん。
たしか、旅行に出てから、1年3か月?とか、たってるって。
南アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、そしてインドシナ……。
2月にはイギリスに帰るんですよ、っていってた。故郷が恋しくないですか?って聞いたら
いや、僕らはそうでもないんだけど、娘が友だちに会いたがってね……、って。

娘さんは10歳。学校は、もちろん休んで、旅行に来てる。友だちとはメールで
連絡を取り合ってるんだって。いまの子は、進んでるね。

勉強は大丈夫なんですか?って聞いたら、
奥さんのほうを指さしてた。

イギリスではどんなお仕事をされていたんですか?って聞いたら、
家やビルを売ったり買ったり……、って。はぁ、と思ったんだけど、
きっと資産家の一族なんだろうね。一家族が1年半くらい外国を旅行してても
一族の経営はびくともしない。戻ってきたら、すんなり、もとの仕事に復帰できる、
そんな感じなんじゃないかな。

あとイギリス人の若い美人のおねえさんとカメルーンのもとサッカー代表?のおにいさんのカップルとか。

おもしろいね。現地発のミニツアーはおもしろいですよ。いろんな出会いがあって。
これを知ったのは、9月のニンビンのときですね。

しばらくの間、少人数で顔を合わせることになるから、話もしやすいし。

あ、そうそう、韓国人のおねえさん?3人組もいたなぁ。

この人たちも謎。どうみても30代中ごろなんだけど、女3人組で。すごい仲よさそうで。
どういう3人なんだろう、ってずっと考えてたけど、浮かばなかった。

主婦って感じじゃないんだよね。だいたい、主婦が3人集まって、カンボジアからベトナムにかけて
長期の旅行とか、しないよねぇ。でも、3人とも独身っていうふうにも、見えない。いやどうだろ、
わかんない。うーん。たまたま3人とも結婚、まだしてなくて、で、休みを合わせるかなんかして、
思いきって旅に出た、っていう感じなのかな。女性のプライバシーに関わることなので、あんまり
そのへんは、聞けませんでしたが。でも、ノリノリでしたよ。いい感じ。僕の日本での友だちの女の子を
思い出してた。なんにでも興味津々で、いい意味で好奇心旺盛で。いいなぁ、と思った。

この項、プノンペンでの2日目の夜から3日目の朝にかけて、書きました。(笑)
正直者でしょ?(x x)☆\バキッ

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