スクールライフ撮影

きょうは近隣の市にある、某県立高校へ、いわゆるスクールライフの撮影に出かけてきた。朝8時までに行け、ということだったので、6時に起きて6時半に家を出て、京葉道路を経由して目的地へ。

スクールライフの撮影というのは、高校の卒業アルバムの撮影。高校3年生の授業風景とか、学校の先生方の顔写真とか。部活動や委員会の集合写真とか。そういうのを、だいたい3日くらいかけて、撮っていくわけです。

前もって、在籍される教職員の一覧表と、すべての先生が、何曜日の何時間目に、どこのクラスでなんの授業をやってるかという一覧表を渡され。それをにらみながら、教職員の方々の顔写真をどんどん撮っていく、という。

何年か前に、葛飾の某写真屋さんで、このスクールライフの撮影をけっこうやったけど、いやぁ、とにかく苦手だった。高校3年生の授業風景とか、休み時間とか、部活や委員会の集合写真とかは楽しく撮れるんだけど、先生方の顔写真を撮って歩くのが、とにかくしんどくて。

予定表はあるけど、高校は広くて、先生がどこの部屋にいるか、とにかくわからない。数学の先生でも、職員室なのか、数学科準備室なのか、あるいは進路指導室なのか。この時間、この先生は授業がなくて空いてる、とわかっていても、学校中を延々探し回ることになる。これがたいへん。ちょっとしたオリエンテーリング状態というか。

それから、当然といえば当然だけど、先生方にもいろいろご都合がおありで、せっかく見つけても、今日じゃなくて明日にしてください、といわれることもけっこうある。むかしはそういうことにひとつひとつ小さく落ち込んでたけど、いやー、自分でも少しは成長したかな、と思うんだけど、ぜんぜんびくともしなくなった。

まず思ったのは、さっきも書いたけど、先生方には先生方のご都合がある。こちらは一人でも多く、顔写真を撮りたいし、少しでも早く、全員の顔写真を撮り終えてしまいたい。でもね、表面的には利害が衝突するようではあっても、アウフヘーベンっていうのは大げさかもしれないけど、いい卒業アルバムを作りたい、という崇高で大きな思いは、共通だと思われ。それに気がついたのがひとつ。あとは、こっちもね、こっちの都合ばかり押し通して、先生方のご都合を二の次にしてしまうような雰囲気を醸し出すと、それは全部伝わると思われ。あくまでも、被写体たる先生方のご都合を最優先いたします。明日でも明後日でも、何時間目でも、喜んでまたお伺いいたしますよ、という姿勢に徹しないとね。そういう姿勢で丁寧に、誠実にお願いすると、けっこううまくいく。あと、慣れてる先生方は、去年の写真でいいですよ、という方もいて。そんな感じで、きょうは80人近くいらっしゃる教職員の方々のうち、50人近くの顔写真を撮り終えるころができた。数年前は、3日間かけて、ひーひーいいながら撮ってたのに、隔世の感。いやー、人って成長するもんだね、少しずつでも。

そんなことを思った。

写真屋さんの、担当の社員の方からのメールでわからないところがあったので、電話して撮影に臨むコツを尋ねた。
そしたら、各授業時間の前半は、先生方の顔写真の撮影を優先してくれ。とにかく毎時間、各教科の準備室などを回って、片っ端から撮らせていただく。で、授業時間の後半は、各クラスの授業風景を撮る、と。なるほど、と思った。そのくらいの時間配分と、力の入れ具合加減で、ちょうどうまくいく感じなのね。その通りにやってみたら、うまくいった、という話でした。

しかしね、きょうというか今回は3日間の撮影の初日だけの担当だったから、まあ気楽という言葉がいいか悪いか分かんないけど、でも気楽。笑 たとえば、数は少ないにしても、3日目とかは、なかなかつかまらない先生方が残るわけで。なかなか精神衛生上は、ややジリジリするよね。

お昼休みと放課後には、委員会や部活動の集合写真を撮らせてもらったんだけど、あちこちの写真屋さんで鍛えられたおかげで、なんというか、バタバタしないでも、超冷静に、的確なカタチで、かなりクオリティの高い集合写真を量産できてる、と思う。自分でいうのもバカみたいだけど。でもまあ、そうじゃなきゃ、明日から撮影の仕事、来ないですから。笑

あと思ったのは、高校3年生の授業風景とか、いわゆるスクールライフの撮影って、よく考えたら、ふだんから撮ってる幼稚園とかの日常風景の撮影と、とても似てることに気づいた。カメラを向けると、ピースしてくれる生徒さんがいたり、逆に恥ずかしがって、顔を隠してしまう方がいらっしゃったり。さすがに幼稚園生みたいに、足にしがみついてくる生徒さんはいないけど。(x x)☆\バキッ

そんなことで、本当に楽しく撮影をさせていただいてきた。きょうは、昨日と今日の画像整理を必ず終わらせるぞ。
あしたは千葉のほうの県立高校で、こんどは数十人の若人のポートレートを撮らせていただく。本当に有り難いことだ。この間コメントを送ってくださった方が、いろいろ書いてくださっていたが、いろいろあってもいいんだよ。人間は、この人生は、死ぬその瞬間まで修業なんだから。修業の連続なんだから。明日と明後日、百数十人の若人と向かい合って、その方々のいい笑顔の写真を撮らせていただくことで、僕も自分の人間性を磨かせていただける。なんと有り難いことだ。

こないだのコメントの主さんに、もし伝えるべきことがあるとしたら、あなたは人の可能性を軽く見過ぎている。物事を静止した状態で捉えているが、それは大きな間違いだ。そして、おそらくあなたはフリーのカメラマンに仕事をやらせる、あるいは発注する立場の人間なのだろうが、コメントに書かれていたように、心のどこかで、フリーのカメラマンなんて、ロクなヤツがいない、と思って仕事をしているのならば、それはあなたのしている仕事全般に、その思いは忠実に反映していることは間違いないだろう。そんなことはない。おれは少なくともフリーカメラマンを前にしたら、そんな本音はおくびにも出さない、と思っているだろうが、それはあなたがそう思ってるだけで、フリーカメラマンは、あなたが、フリーカメラマンたちを、心の底ではうらやましく思いながら、バカにしてることを、みんなよくわかっていますよ。フリーランスとして生きる、というのは、そういうことも含めてのこと。

なんか関係ない話になりましたけど。笑

さらに関係ないけど、毎日新聞に掲載されてる斉藤由貴のコラム、きょうもつまんなかったな。自分の付き人になった、若くて駆け出しのイケメン俳優が、じつは、いい大学を出て、大企業に就職してたけど、それを捨てて、やりたい道を進んでる、という。

なんかふつうじゃね、と思った。いや、もしかしたらわたしがひねくれていて、9割9分の読者の皆さまは、そうよねぇ~、大企業の安定した人生を捨てて、俳優の夢をかなえようなんて、すてき、あたしには無理だけど、きゅん、とか思うのかね。いや、よくわからんが。斉藤由貴、むかしは好きだったし、最近は何してるか知らんけど、コラムが普通すぎて、つまらん。よくある芸能人のコラムの域をひとつも出てない。毎日新聞には、もっとクールでもっと尖ったコラムを載せてほしいわ。月に4000円も払ってるんですよ。ほとんどネットで無料で読める記事ばかりなのに。って、いいがかりかw

よく考えたら、芸能人の身辺雑記って、本当につまらないと思う。その芸能人が好きとか、憧れてるとかって人じゃなければ、なんの価値もないよね。よく考えたら、芸能人のインスタとかといっしょか。べつにお前がどこで何を食ってようが、きょうどんな服を着てようが、そんなのどうでもよくね?って思うんですけどね。10代とかの若者ならともかく、芸能人とかにうつつを抜かす暇があったら、もっと社会に目を向けるべきだと思うな。シリアで今日も政府軍に殺されてる子どもたちとか。ちょっと極端すぎましたかね。すみませんね、話が飛ぶのはB型のせいで、血液型占いとかってバッシングされるといけないので、いまのはジョークということにしておきましょう。たとえば200年後とかに、血液型と性格の連関が科学的に証明されたとしても、血液型占いとか言ってた人は、みんな死んじゃってるもんなあ。

われながら、いいオチだ。(x x)☆\バキッ

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