ブログ広告

あるマイミクさんによると、メーカーの求めに応じて新製品とかをネタにしてブログを書くと報奨金がもらえるってサービス?システムが、始まってるんですってね。

まぁ、なんでも商売になる時代だから、そのこと自体は否定しないけど、僕の直感だけど、この動きって、個人がこれからますます力をもつ、ブログ文化、ブログスフィアの発展の足を引っ張る気が、どこか、する。

どういうことかっていうと、ブログっていうのは、個人の善意で書くから、ブログとして成立するんだと思う。もちろんナニモノからも完全に独立した個人なんていうものは、この地球上、成立しえないのは、歴然たる事実だけど、でも、ある個人として一個のまとまった人格をもつ存在として認めてるから、その人のブログって、価値があるんだと思われ。

テレビCMとかでタレントがある製品を宣伝してるのって、やってるほうも、見てるほうも、宣伝だ、って分かって見てるから、ある意味、安心して見ていられるわけで。つまり、このタレントは大金をメーカーからもらってるから、こんなに自然な笑顔で、この新製品を勧めてるんだな、と割り引いて受け取ることができる。

ブログの広告は、そのへんが曖昧なだけに、言葉を選ばずにいうと、罪が重いと言えると思う。口コミっていう、個人の思いが重要視される領域に、広告っていう市場経済の論理を持ち込んで。それも紛然としたカタチで。

たとえば、ある人が、ある映画の感想を書いてたとする。それが、本当に自分がいいと思ったから書いてるのか、そうじゃなく、その映画をいいって、おもしろかったって書いたから、企業からいくばくかの金がもらえると思って書いてるのって、まったく意味が違ってくると思うんだよね。「口コミ広告」としてブログに書いてるのであれば、冒頭でそのことを宣言すべきだと思う。曖昧なカタチで書くのは、ある意味、ブログの作者に興味があってブログを見に来てくれてる人たちに対して、厳しい言い方でいうと、裏切り行為になっちゃうと思う。だって、宣伝を見たければ、民放のテレビをだらだらみてればいいわけじゃん。ブログに期待してるのは、そういうことじゃない。

なぁ~んて、偉そうに書いてるけど、じゃあ、アフィリエイトとかはどう考えるべきだろう。たとえば、自分のブログで紹介した書籍やカメラ、レンズの紹介ページを辿ると、お買い物ページにつながってて、とか。それはまぁ、口コミブログよりはいいと思う。その商品をブログで紹介すること自体、その人の自由意思ということになるわけだし。あと、お買い物ページで買うかどうかは、あくまでも個々人の判断によるわけだしね。

とかっていっぱい書いちゃったけど、まぁ、ブログの数だけ、その運営方針?というのがあるのだろうから、読者というのは、それも含めて、そのブログとの付き合い方を、学んでいくんだと思う。この人のこのブログは、なんだか口コミ広告みたいなのばっかりだな、と思えば、そういうバイアスをかけて、そのブログを眺めることになるだろうし、人にケチばっかりつけてるブログは、そういうヒネ曲がった性格の持ち主が書いてるんだろうって思って、誰も来なくなるだろうし。(爆)

あ、でも、せっかく個人が手に入れたブログっていうコミュニケーションツール、なるべくは、企業のマスの論理には染まりたくないよね。だって、そうじゃないところで生きていける、せっかくの手だてを手に入れられたのに、あっというまに企業のコマンダーになってたら、アホみたいじゃん。同じことを繰り返していうかもしれないけど、その宣伝すべき商品に心の底から惚れ込んだんなら、いいのよ。けど、そうじゃなく、今回のノルマは、これですぅ~、ってな感じで、なんの節操もなく取り上げてたら、そういうもんだ、と思われちゃうよね。

前から何度も書いてるけど、ブログっていうのは個人が個人として活動できる、活躍できる、輝ける、大事なサイバースペース?だと思うんだよね。その大事さを、どう活かすか、だよね。お金儲けが悪いとはいわないけどさ。お金儲けは、なるべく自分の全力をかけて、まっすぐに行いたいものだ。とノラネコの小倉は自分自身に語りかける今日このごろの午前3時。

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