母なる証明

という映画を、土曜日、みてきた。

ひとことでいうと、あまりの感動で言葉を喪うくらいだった。すごい、すごすぎる。。

女子高生殺しの罪に問われた息子の濡れ衣を晴らさんと、ものすごい勢いで
真犯人捜しを始める、母親の物語。

けど、めちゃくちゃハードなジェットコースターに乗せられ、脳髄を鷲づかみに
されて、ぐわんぐわん振り回されるような、そんな臨場感。

ものすごく味の濃いい料理を食べさせられてるんだけど、でも味が濃いだけじゃ
なく、ダシもものすごく濃厚で、文句のつけようのない御馳走という感じ。

いやあ、すげえ。映画って、すごいんですね。
いままで観た映画で、間違いなく何本かの指に入るような
そんな名作ですわ。ぜひご覧になるといいと思います。

親友のMと千葉の映画館に行ったんだけど、別に示し合わせたわけじゃ
ないのに、この「母なる証明」を見たいと、ふたりともが思っていて。

そうだ。ただ僕はこの邦題がいまひとつ好きになれない。
韓国だと、シンプルに、「母」なんだって。

ただ日本で母ひと文字だと、そういうヒューマンタッチなほのぼのした
牧歌的な、つらくても幸せな、母親像がどうしても浮かんできちゃうから
それを避けたのかもな、とは思った。

もともと「母」で完結してるのに、それを「母なる●●」って穴埋め問題を
解かなきゃいけなくなったら、さあたいへん。

ぶっちゃけ、母なる証明という邦題は、72点くらいじゃないかと思う。もちろん、
配給会社の方々が、時間をいっぱいかけて、額を寄せ集めて、一生懸命に
考えたんだと思うけど。

まあ、そんなことはどうでもいい。
たぶん、もう一回、映画館で見ると思う。

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