別に僕は千葉県民だから、未来永劫、成田が国際空港であるべきだ、なんてことを
いうつもりはさらさらない。たしかに八千代台までタクシーで行き、そこから京成の
特急電車に乗れば1時間もしないで空港に着くので、便利は便利だけど。
ダムの話でも感じたんだけど、彼は自分の党が選挙で大勝ちして、自分が
大臣になったから、なんでも自分たちの思い通りに事が運べると思っている
ようだ。
根回しというと聞こえが悪いけど、利害関係者との間で納得の対話をするとか
そういう大人な対応が、どうも取れないようだな。
今回の件でも、各所から抗議を受けて、「そういうつもりじゃなかった」みたいな
ことを、平気で口走ってみたり。
べつに羽田をハブ空港にしたいと思うのは、いいのよ、べつに。けど、もしそう
考えるのであれば、何十年も先を見据えて、じっくりとコンセンサスをとっていく
べきだろう。パッと出の大臣が一言いったからって、国家の航空行政がいきなり
ひっくり返るって、いったいなんだよ。それこそ独裁国家じゃないんだから。(笑)
考えてみたら、何年か前の偽メール事件のときも、この前原という男が
民主党の代表をやっていて、まわりが止めたのにもかかわらず、ゴーサインを
出して、それであのありさまだ。たぶん、人間ってあんまり本質は変わらないと
思われ。テレビでこいつの顔を見てると、なんかいきなり本家筋がダメになった
から、分家からいきなり養子に呼ばれて、いきなり殿様にさせられちゃったような
そういう落ち着きのなさを感じる。顔が引き締まってないというか。アタマは
そこそこいいのかもしれないけど、アタマのよさはまわりにブレーンを雇えば
いいわけで、責任者たる大臣は、もっと慎重な決断力とか、人の気持ちを汲む
納得の対話力とか、複雑に利害が対立する関係者の調和力、みたいなのが
求められるんじゃないか。
そんなことをふと思う。