ニコンD5購入

苦節●年、ようやく悲願のニコンD5をGetしました。

D5発売から早5年。発売当初、ニコンプロサービスに新品の予約をしたはずなのですが、カネがなくて購入を断念。それからずっと欲しい欲しいと思いながらD4sを使い続けてきました。

D5の発売は2016年3月。D4sの発売はその2年前、2014年3月。そして僕はD4s発売の半年後に36回だか48回だかのローンで中古のD4sをマップカメラにてGet。なので6年半もD4sを使ってきたことになる。

シャッターユニットの交換は数回。ローパスフィルターの交換もたしか2回。ちょっと驚いてしまうんだけど、デジタル一眼レフの宿命として、フィルムカメラと違って、ずっと同じ撮像素子に画像を投影するわけで、ずっと使っていると、どうしてもゴミが付着する。で、1年にいっぺんとか、銀座のニコンプロサービスに持って行ってローパスフィルターの清掃をしてもらうんだけど、どういうわけか、どうしても取れないゴミというのが増えていくわけで。で、ローパスフィルターを交換するには撮像素子のユニットごと交換しなきゃいけないというね。ありえなくね? プロサービスでも6万円とか、かかるわけで。昨年までプロサービスの修理費はたしか50%オフだったはずだから、いまだともっとかかるはず。

ローパスフィルターに付着したゴミというのは、装着したレンズを最短撮影距離にピントを合わせて絞りをF22とかまで絞って白い壁とか、空とかに向かってシャッターを切ると、どこにゴミが付着してるのか、よくわかる。けっこうゾッとするほど。笑

ただ、上に書いたような、現実的にはあり得ない状況に設定してゴミが写るというわけで、ふつうにF5.6とかF8とかで数メートル先の被写体を撮ってる分には、ほとんどまったく気にならない。F8とかF9とかで集合写真を撮ってると、少し胸が痛むけどね。なので最近は集合写真はもっぱらD810に仕事をさせてる。

ローパスフィルターに付着して取れないゴミというのは、いったいどこからくるのか?というのが永遠の謎。というか、たぶんだけど、外部から浮遊してきたモノではなく、おそらくはミラーとかシャッターのあたりの潤滑油がミラーのパタパタに伴ってローパスフィルターに付着するのではないかと僕はにらんでおり。ただニコンプロサービスは公式にはそれを否定する。それを認めちゃったら、無料で交換しなきゃいけなくなるからね。まあデジタル一眼レフの宿命ともいえるわけで、それを誰がコストを負担するのかという極めて哲学的な問いになるわけですね。口には出さないけど、ニコンプロサービスの窓口のおじさんたちは、お前が死ぬほどシャッターを切るから汚れがローパスフィルターに付着するんだろ、と口には出さないけど、思っていると思われ。まあ、あんまり余計なことを書くと、怒られそうだけど。

その点、ミラーレスだと、文字通り、ミラーがレスなわけで、ミラーの動きによって潤滑油がローパスフィルターに飛び散るということはないわけで、デジタル一眼レフと比べたら、内部由来のゴミの付着は少ないんだろうなあと想像できる。わかんないですけどね。一眼レフに比べてマウント部から撮像素子までの距離が短いから、外部からのゴミの飛来は少なくないと思うけど。

なんか最初にさんざんマニアックな話を書いてしまいましたが、今回D5はヤフオクでGetしたんです。何か月も前から、確定申告で還付金が届いたらD4sを下取りにしてD5をGetしようとずっと夢見ていたのですが、マップカメラだと並品でも32〜33万円はする。D4sの買い取りがワンプライス11万円なので、追銭22万円は覚悟しなきゃならない。

で、ヤフオクを見てたら、なんと税抜き20万円のD5があって。福岡の専門のカメラ屋さんじゃない、リサイクルセンターみたいなところの出品で。説明書きが振るってる。最低限のチェックはしたけど、専門家じゃないから、修理せずにちゃんと動くかはわかりません、みたいな。読みようによってはジャンク一歩手前みたいな。つけられてた何枚かの写真も、どうもなんとなくあちこちに使用に伴うキズがついてるということを必要以上にアピールするような内容で。んで、ヤフオクで5年落ちのD5をGetしようというような素人さんは、たぶん少しくらい高くても状態のいい個体を手に入れたいと思ってると思われ。仕事の道具と言うよりも趣味の愛玩物として考えてるだろうから。けど、僕なんかからすると、外観がボロボロでも、ちゃんと動けば全然OKという感じ。もちろん撮影機能に関わる部分がアレだと困るけど、でも使ってるうちに自然につくキズとか塗装のはがれとかは、むしろ名誉の負傷くらいに思ってるから。

なんつったって、6年半も使った旧愛機のD4sが本当にボロボロだったから。で、D5をヤフオクで安くGetできたとしても、D4sをちゃんとマップカメラにワンプライス11万円で買い取っていただけないと完全犯罪じゃなくて安寧なリプレイスは完了しないわけで。いつだっけな、ちょうど一週間前、先週の月曜日4/29に行ってきましたよ。新宿ニコンに。さっき書いたローパスフィルターに付着した積年のゴミを、少しでもキレイにしてもらおうと思って。朝早く起きて東船橋の駅前にクルマを止めて総武線に揺られて新宿Lタワー28階のニコン新宿まで。10時半に窓口で依頼して、出来上がりの13時半まで必死に時間を潰して、そこでローパスの清掃が完了したD4sを受け取って徒歩でマップカメラの買い取りセンターへ。もうドキドキですよ。1時間半後くらいに行くと、ワンプライス11万円で、ちゃんと買い取ってもらうことができ。感動。完全犯罪じゃなくて安寧なリプレイス無事完了。クチの悪い人は機材ロンダリングなんて呼ぶらしいけど。僕はそんな言い方はしない。ワンプライスといっても、あまりにも状態が悪ければ、多少は買い取り価格が低くても仕方ないかなと思ってた。あんまりひどかったら、ローパスのゴミの話とかを正直に書いて、ヤフオクあたりでドナドナするのもありかなとも。

D4sの前のメインカメラ、ニコンD3も、2台所有してたけど、少なくとも1台はヤフオクでドナドナした気がする。それなりにいい値段で落札してもらった記憶がある。

まあ、なんにせよ、人生で勝利をつかむ秘訣は正直であること。誠実であること。

あ、そうそう。ローパスの話ばっかり書いちゃったけど、D4s、シャッターを切った回数も、数百万回に及んでいると思われ。ただ、どういうわけか、前回のオーバーホールで内部の回路を交換したせいか、シャッター回数がゼロに戻ってて、たしかソフトで確認すると25万回とかになってたんですよね。まあシャッターユニットも、ミラーも、なんなら内部回路も交換してるわけで、通算のシャッター回数を残すことに意味があるのかと言われたら、あんまりないと思うけどね。このへんも、表面的なことばかりを気にする(というのは言い過ぎかもしれないけど)素人の人たちには、いまいち理解してもらえないかもしれないけど。

そうそう。D5をヤフオクでGetして、なんとか金策に駆けずり回り、なんとか締め切りギリギリの落札5日後に代金22万(税込み)を支払うことができ。翌日の発送で、到着したのは2日後、3/27土の夜で。なんとその翌日は八千代の新川沿いの桜並木で知り合いの女子の撮影会が予定されており。このタイミングでD5がやってくるなんて、なんて素晴らしいんだ!とひとりで感動してた。

で、D5を使い始めて最初に感動したのが、シャッター音がなんて軽くなったんだ!ということ。僕はD4sよりD5のシャッター音のほうがはるかに好き。D4sはシャキッて感じで金属音がしてたけどD5はパシャ、みたいな妙に優しい音。なんでこんなに違うのか、ニコンの開発担当の人を捕まえて小一時間問い詰めてみたいけど、たぶんシャッターユニットの変更とかミラーのショックアブソーバーの改良とか随所の影響なんだろうけど、連写のコマ速が向上したことと無縁ではないんだろうな。僕は高速連写はほとんどしないけど、というのも幼稚園や保育園、まあ高校でもいいけど、運動会とか体育祭の徒競走で高速連写すると枚数が増えすぎてあとで自分の首を絞めることになるので、基本は単写です。ニコンのプロ機開発の方々、ごめんなさい。

まあ、じゃあなんで一桁機、プロ機を使ってるの?と疑問に思われる人もいるかもしれないけど、信頼性、安定性、安心、これに尽きる。「シャッターを押したら、ちゃんと設定通りに写真が撮れてる」。これを究極まで突き詰めたのがプロ機、一桁機なのであり。僕がいまのところソニーを使う気がしないのは、このへんかな。ソニーのフルサイズミラーレスは、写真機というよりも、まだ電気機械ってニオイがプンプンするよね。あんまりちゃんと触ってないからdisるのも大概にせいやという感じなのだが。

まあ別の言い方をすると、ニコンがちゃんとしたフルサイズのミラーレスを僕が買える値段で出してくれるまで、D5あるいはD6を使い続けるよ、という感じかな。Z9は期待だよなぁ。まあバカ高いんだろうけども。

D5で驚いたのがシャッター音。次に驚いたのがISO設定ボタンが背面下からシャッターボタンそばに大移動したこと。別に前の場所でよくね?と思うんだけど。ていうのも、シャッターボタンそば、動画ボタンそばだと、ふつうに人差し指で押すでしょ。後ろのダイヤルは親指で回せばいいけど、前のダイヤルは何指で回すのよ? ISOボタンを押しながら前のダイヤルは、ISO AUTOとISO固定の切り替えで。これは非常によく使うので、この動作をするときはISOボタンを右手親指で押さなきゃいけない。これが慣れてない操作なので、いまだに慣れてない。笑

あとはカメラを構えたときに右手の指が押しやすいFnボタン類が2つから3つに増えたよね。なんに使うんでしょう。笑 フォーマットの変更はよく使ってた。フルサイズとDXフォーマット(APS-C)の切り替えに。あとはなんだっけ。絞り込みボタンとして使ってる人なんて地球に3人くらいしかいないと思われ。だってその絞りでシャッターを切って画像を再生させてほうが早いよね。笑 あとはMFレンズの設定切り替えとか?

まあ、使わないボタンがあってもいいけど。あとなんだろ。あ、そうそう、タッチパネルはいきなり誤作動の嵐で、ソッコーOFFにしました。別にボタン操作でよくね?

あとなんだろ。あ、僕の撮影は基本、JPEG撮って出しなので、ピクチャーなんちゃらは、スタンダードで全体のパラメーターをプラス1してるかな。こないだ某写真屋さんからお触れがきて、プラスマイナスゼロにしろ、と言われたんだけど、どうしようかな。その写真屋さんの撮影の時だけ、初期設定に戻すのも面倒だし、いままでさんざんスタンダードで全体プラス1で撮った写真を納品してきたけど、一度もクレームついたことないから、まあいいかな。笑

あとなんだろ。バッテリーがD4sと一緒なのは、さすが一桁機という感じなのですが、好感が持てますね。交換もたやすいです。笑

じつはまだ、仕事の撮影には1回しか投入してないの。しかも、いま手元にあるのはニコンプロサービスから借りてるヤツ。僕の愛機、ヤフオクでGetしたばかりのヤツは、背面右手側上部のゴムがビヨンとずれてて、その修理?にニコンに出したの。例の3/29にニコン新宿に持って行ったときに。朝、D5のゴミ取りと一緒に、このゴムの部品を直してください、っていったのに、13時半に取りに行ったら、ゴムの修理がなされてなくて、は?と思って伝えたら、あ、そうなんですか、みたいな対応で。以前はこれくらいの軽修理だったら、その日のうちにペロンと直してくれてた気がするんだけど、なんか預かり修理になっちゃって。けっこうな驚き。まあニコンもけっこういろいろ大変みたいだから、あんまり無理を言って困らせるのもアレかなと思ってるんだけど。

明日がD5実戦投入第2弾。借りてる個体だけど。気になったこと(いい意味で)があったら、またご報告いたします。

いや、けど、発売から5年たってるけど、D5、まったく素晴らしいカメラだね。たしかカメラって8年で修理部品とかが払拭しても仕方ないってされてるみたいで、だとしたらあと3年しか使えないのですか、って不安になるんだけど、さすがに一桁機だし、いまはカメラの寿命も延びてるから、あと5年は使えると思ってるんですけど。まあ3年以内にD6をGetするつもりでいるけどね。あと5年後に僕がスクールカメラマンで居続けてるかは微妙に微妙だけど。もっと儲かる仕事が見つかったら、そっこー廃業しますわ。というのは言い過ぎだけど、まあ徐々にハイブリッドにしていこうかと思ってる。だってカメラマンって肉体労働だし。カメラマンを続けるにしても、体力的にしんどくない撮影に移行していこうかと思ってる。まあすでに徐々にそうしてるけど。基本的にお泊まり保育とかデイキャンプとか撮影時間が長い撮影はNG。

いや、いま体重が史上最重の95.8kgなんだけど、20kgくらい痩せたら、たぶん背中に羽が生えたみたいにフットワーク軽くなるかなと。そしたらお泊まりだろうがデイキャンプだろうが徒歩遠足だろうが登山だろうが、ぜんぜんOK!っていえるかもな。

ここだけの話、某写真屋さんから「筑波山キャンプ」の撮影依頼が来て、あんまり深く考えずにOKしたら、前日になって前回の写真が閲覧できるんだけど、見たら、がっつり山登りしてて。しかも午前中も、午後も、がっつり。これオレ行ったら間違いなく気持ちよく死ねる、と思って、泣きながら写真屋さんに電話した。

本当に申し訳ないのですが、ちょっと無理そうです。カメラマン変わってもらえないでしょうか、って。担当の人からはめちゃめちゃ怒られたけど、でも死ぬよりはいいでしょ。笑

ルノワールのことを、思い出すのよ。

ルノワールのあの画風、彼が目が悪かったから、ああいうタッチになったらしいのね。

まあ自己弁護に聞こえたらアレだけど、僕も自分の個性を活かして生きていこうかなと。53年も生きてきたのにね。

すごいオチだ。まさに激落ちくん。

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