『Nikon D300S/D300オーナーズBOOK』が発売されて、はやくも3週間がたった。
本屋で見かけたら、目立つ場所に移動したりとか、地味な営業活動はしているのだが
Amazonのランキングを見る限りでは、なかなかに苦戦を強いられているようで。
自分なりに、いろいろ原因を考えてみる。内容が、本当に読者の求めるものとは
違っていたのではないか、とか、もっと基本的な機能解説記事があったほうが、
初めてD300sクラスの一眼レフを買うユーザーには親切だったんじゃないか、とか。
もちろん、デジイチのムック本の売れ行きというのは、そのカメラの売り上げにも
影響を大きく受けるわけで。同時期に出たキヤノンのまったく新しいデジイチとかに
比べたら、2年前に出た機種の、いわばマイナーバージョンアップであるわけで、
なんというか、驚きというか新鮮味が乏しいというのは、正直あると思われ。
でも、先日発表されたD3sを見てても思うんだけど、デジタル一眼レフカメラって
おもちゃじゃないから、写真を撮る道具だから、いたずらに新機能をじゃんじゃん
盛り込んで、ユーザーの買い替え欲を掻き立てればいいってもんじゃないん
だよな。もちろん、僕ら、新製品のムックを作って生活してる、立場でいえば、
次から次へと画期的な新製品が登場して、バンバン製品が売れたほうが、
いいに決まってるけど。でもニコンというメーカーが、この時期はD300sだ、D3sだ
と、マイナーバージョンアップ機を出すことの意味を、噛みしめたいと思うのだ。
まあ、正直、D300sが、あと2~3万円安かったら、もっとカメラも売れて、そのぶん
ムックも売れると思うんだけど。けど、メーカーがこの値段で売ると決めたものを
上げたり下げたり、一介の編集者が、できるわけもなく。
まあ、ボーナスシーズンとか、来年に入って、春先とか、D300sの真価がだんだん
認められて、価格も徐々に下がってきたら、ムックも少しずつ売れてくるんじゃ
ないかな。僕らが作ったD300sムックのいいところは、たぶん競合誌がこのあとも
登場してこないだろう、というところ。これがまったくの新製品だったら、3つも4つも
ムックが出て、一冊あたりの売り上げは、それなりのものになっちゃう。D300sに
関しては、たぶん、モーターマガジン社のこのムックが独占?ということになると
思うので、その点は、一安心というか、いいと思うんだけど。
何が言いたいのか分かりませんが、本を売るのは大変なことだなあ、ということを
改めてかみしめている今日この頃でございます。
↑よろしければ、ぜひ記念にご購入くださいませ。