すごい映画だと思います。それは認めます。
妻を演じた寺島しのぶの演技は鬼気迫るものがある。
ただ、ものすごい感動的な映画かというと、そこまでではないかな、という感じ。
辛口かもしれませんが。
四肢を失って帰ってきた夫と、それを支える妻の、生と性の物語、といってしまえば、
それがすべてのような気がします。特別なストーリーは、ありません。
僕が映画に多くのものを求めすぎなのでしょうか。
ものすごく激辛のチゲ鍋、でもなんとなくコクが足りないかな、という感じでした。
最初のほうの、戦況を伝えるラジオ放送の文字列に漢字の間違いを見つけてしまったり
(捕捉→補足)
武勲を讃える新聞と勲章を投げ捨てるシーンで、ちょっとした違和感を感じてしまったり、
そんなところも評価を下げてしまうことにつながっているのかもしれません。
若松孝二監督は、この映画を誰に見せようとして、作ったのだろう。
関係者の皆様には、失礼ばかり申し上げ、すみません。