お知り合いのカメラマン、らおぶりさんが人物写真をネットに上げることについて
ブログで書かれていた。
http://laoburi.at.webry.info/200910/article_24.html
僕もほぼ同意見。ちなみに僕自身が被写体である写真については、完全肖像権フリーを
標榜してます。標榜って、そんなに大げさなもんでもないですけど。(笑)
他人様の写真を撮らせていただくてまえ、自分が撮られたくないとか、撮った写真は
載せてくれるな、とかいうのは、違うかな、という気がしているのだが。
人の写真を撮ること、その写真をネットに載せることの是非については、議論が尽きない。
暴論かもしれないけど、よほど悪意に満ちたものでなければ、人類はすべて肖像権
フリーにしちゃえばいいのに、とか思った。(あくまでも暴論ですよ、暴論。笑)
flickrとかを見てると、どこか異国のふつうの人たちが、ふつうの笑顔でこちらを見てる。
世界中の人たちに、その笑顔は向けられており。素敵だな、と思う。
たとえば、子どもたちの写真を載せると誘拐されちゃうんじゃないかとか、そういう
心配も、ないことはないけど、僕は自分の子どもを持ったことがないので、そういう
事情について無頓着なのかもしれないけど、いまの状況って、ちょっと過剰反応に
すぎるところがあるんじゃないかとも、思う。
僕は知らない人が撮った、いい写真をflickrとかでずっと眺めてるのが、すごく好き。
そこに人の写真がなくて、花や山や猫ばっかりだったら、それはそれで寂しいものに
なるだろうなあと思う。
すこし実験的な物言いになるかもしれないけど、牛腸茂雄の写真集にも、子どもたちの
写真が出てくるけど、彼らは牛腸の知り合いの子どもとかで、きちんと肖像権の問題を
クリアして、写真集に載ってるというのも、あるかもしれないけど、そうであるにせよ、
自分の顔をさらして、写真集というある意味パブリックな場所に登場することによる
リスクというものを、彼らは少しずつ負って、そのうえで写真集に登場しているのだと
思う。
ネットの場合でも、人の写った写真が載ってることによる、メリットとデメリットを
ハカリにかけて、どう判断されるか、ということになるのだろう。
もちろん正解なんてない。ひとそれぞれ考えも違うだろうし。僕は自分が正しいと思う
やり方に従って、なるべく人の人格を傷つけないようにしながら、写真を発表していく
だけだ。それは僕が心の中で写真の師匠と決めている、何人かの写真家の方から
教わったことであり。