いままで映画「最強のふたり」、みてた。いやー、おおまかなストーリーは知ってたけど、細部は見ないとわからないじゃん、フランスの現代の普段着のようすを描いてて、とっても好印象。というのが最初にあると、変かな、この映画の感想として。
よかったですよ、とっても。なんでも、フランス人の1/3が見たとか。本国フランスではそれほどの大ヒットになったんですね。
大きなテーマは相互理解。融和。共感。絆。立場や境遇が違う二人でも、必ずわかり合える、という。キレイゴトに傾きがちなテーマだけど、でも主人公のふたりの造形の確かさで、けっして単なるキレイゴトには済まさず。もっと現代フランスを描いた映画を見たいな、ってすごく思った。僕はフランスが死ぬほど好きなのだ。べつにイタリアやドイツやイギリスやスペインが嫌いなわけじゃないけど、フランスへの愛は格別。
そうだ。僕がこの映画に没入できたわけは、主人公の黒人の彼と僕が似ているというのもあると思う。建て前じゃなく、ホンネで生きてる。変な遠慮とかせずに、自分がいいと思ったことは相手が誰であろうが、きちんと伝える。変におかしな気を遣うよりも、ひとと信頼関係を築きやすいと思う。相手によっては、嫌う人もいるけどね。それは仕方ない。
それはそうと。フランス映画にありがちな、というと悪い意味に聞こえるかもしれないけど、おしゃれ、というか、とってもセンスのいい、映画でした。日本映画みたいに、ムダにざわざわしてない。なにをとってみても、気が利いてるというか。おフランスかぶれのあたしだから、そう感じるのかもしれないけど。
これがもとは実話だっていうのにビビる。主人公のフィリップは、いまはモロッコに住んでて、再婚して、2人の娘がいる、って。ひゃー。もうひとりの彼は会社社長になって、3人の子どもがいるって。
あ、けど、フランス人は、いくつになっても、どんな立場でも、恋をするものなのですね。生きることは恋すること。あたしもいろんなこと、メソメソしてないで、自分らしく、頑張ろう。
いやー、映画って本当にいいですね。いい映画は本当に、いい。
次は何を見ようかなあ。次も洋画かなあ。