1998年1月

日記

●平成十年

・1月1日(木)

一年の計は元旦にあり! ……おわり。うそ、うそ。みなさま、あけましておめでとうございます。

元旦だからって特別扱いせず(^^;(^^; 昨日みたビデオ「Shall we ダンス?」の感想を書く。
おおむね、楽しくみることができました。で、最後まで見終わって感じたのが、これって
まんま、「しこふんじゃった」じゃない?? ってこと。登場人物がダブるせいもあるんだけど。
でも、一緒に教室に入門する太っちょの気が弱そうな男とか、柄本明(?だっけ)とか、
竹中直人とか、役どころまで一緒だもんなぁ。ストーリーの展開もだいたい一緒だし。
極め付けは、最後にヒロイン(草刈民代)が「Shall we dance?」っていうところ。これって、
「しこふんじゃった」で最後に清水美砂が「しこふんじゃった」っていうのと、全然変わらない
じゃない?? いやいや、それがダメだと言っている訳ではないのだけれども。でも、
映画の作りそのものはやや平面的な気がしたな。私が好きなほかの映画に比べて。
ところで、清水美砂が出てたのね? あと、馬渕英里何(ドラマ「白線流し」に出てた娘)が
出演してたのには気がつかなかった。まさか、主人公の娘役、じゃあないよねぇ……。
うーん、分からん。チョイ役でいいなぁ、と思ったのは、役所広司や竹中と一緒にコンテストに
出るおばさんの娘役の子、結構光ってたぞ。あの子が馬渕さんかなぁ?? ……相変わらず
女優の顔を覚えないヤツ > おいら

それはそれとして。
映画のテーマとしては、プライドの高いダンサー(草刈民代)が場末のダンス教室で
初心者を相手にダンスを教えるなかで、ダンスの本当の楽しさや価値を見つけだしていく、という
ストーリーなんだけど、周防監督が映画を取り終わってからこのヒロインをGet(結婚)したという
お話は誰でも知ってる有名な事実だから、映画を見ながら、監督の視線でヒロインを追いかけてた。

少しずつ心を開いていくヒロインを彼女に演じさせることで、素の(役を離れた、生身の)彼女の
心も解きほぐしていったんじゃないのかな、って無責任な観衆のひとりは邪推したりしてみる。
そういうふうに考えると、ずいぶんと映画監督というのは、なんというか、大変なことをしている
のだなぁ、と感心したりもする。決して「役得」なんていう風には思わない。……多分。

久しぶりに、映画というものをみて、やっぱり、いいな、と思った。最近、時間がなく、
映画館に行くエネルギーもないので、まともに映画というものをみていない。これじゃあ、
いかんよな。いい映画に触れて、心を豊かにしなきゃ、ね。

昨日、12月31日。昼間、時間が余ったので、bayfmを聞きながら、利根川を
見に行った。いやいや、2月に千葉に帰ってきてから、利根川を一度もみていなかったから、
ちょっとみたいなと思った。それに、家に帰っても父親がいるし。(^^;(^^;
で、国道296号線(成田街道)を下り、習志野の車検事務所を過ぎたところで左に入り、
八千代市、印西市を経て利根川まで走った。意外に近いのね。道がえらく空いてたせいも
あるけど、30分くらいしか掛からなかった。土手の外側を走る道からそれて、土手を越えて
河原までクルマで降りた。河原はえらい広いのに、川幅はそれほどない。千葉県と茨城県の
県境を決める、日本で第何位かの長さと流域面積?を誇る大河なのに、なんか淡々としてて。
人もそんなにいず。いいな、と思った。対岸の学校みたいな建物と、手前の枯れたススキと、
自分の長く延びた影を入れて写真を撮った。167MTも嬉しそうだった。(今日また止まったけど)

また来よう。これも千葉を好きになる努力の一環かもしれない。はは、は。

・1月2日(金)

今日、クルマすった。……泣きたい。右側の後ろのドアのあたり。あーあ。
いいや、別に。いいや。いいや。いいや。(このあと[数回|数十回]繰り返す)
いいけど、別に。。 ははは。。。(;_;)

・1月4日(日)

明日から仕事。あーあ。
今日、私の母親、小倉征子の56歳の誕生日。

7時半に起きて、東京・江東まで行った。友達の結婚式の写真を撮りに。
披露宴はせず、結婚式だけ。親族と親しい友人だけが集まって。相手の女性は
アメリカ人で。だから、新婦の側には、新郎の知り合いとか友人とかが席を占め。

結婚式を撮るのは久しぶり。で、こんなに緊張した撮影は久方ぶり。
撮影本数6本。式だけだから、きっと多いのかな。うん。新郎のご両親が
とても喜んでいらした。新郎の妹さんが、和服姿で美しかった。晴れ着を着た
新婦も、もちろんとびきり美しかったよ。あいにく小雨がぱらついてたけど、
でも、とてもすてきな結婚式だった。私ももう30で、ずいぶんいろんな結婚式に
出たり、写真を撮ったりしてきたけど、……比べるものではないのだろうけれども、
今日の式は良かったよ。とても良かった。みんなの気持ちがひとつにまとまってた。
うん。写真を撮らせてもらって、嬉しかった。こういう体験て、実はなかなか
少ない。

やっぱ、私は写真を撮るのが好きなんだなぁ、と改めて実感した。ほんとうに。

これはアラーキーが言ってたことなんだけど、俺はカメラマンだ。だからカメラをとったら
ただの男(カメラマン-カメラ=マン)になっちゃう、って。ときどき、このセリフを
思い出すんだよねぇ。会社に出かけるのにカバンを持ったらやたら軽くて、
よく考えたらカメラが入っていないことに気がついて。一日がすごく不安に
なる。何かあっても、私の場合、「何かあっても」というのは、ものすごい
大事件に遭遇するとかじゃあなくて、写真にどうしても撮りたいと思う、とても
すてきな女の子に出会う、という意味なんだけど、そういうときに、カメラを
持っていなかったら、文字通り、一生の不覚、って感じるんだよね。そういう
いやーな気持ちを味わいたくないから、いっつも重い思いをして(!)、一眼レフを
持って歩いてる。

あ、そうそう、今日、最後まで167MT止まらなかったよ。えらいな、167MT!
よく働いたよ。85mmつけるとすげぇバランス悪いけど、な。……ははは。

そういう一日でした。今日は。ほかにもたくさんいいことがあった。
すったクルマは、近くのホンダのディーラーで、早くなおしてもらいましょう。
明日会社に行く前にでも、寄ってみましょうかね。

うむ。(なにが「うむ」、だか)

・1月8日(木)

会社を出たのが8時過ぎ。総武線が止まっているのは知っていたがなんとかなると
思ってたら、全然なんとかなりそうもなく。総武線快速は動いてるということだったので、
地下鉄の有楽町線で有楽町へ行き、JRに乗り換え、東京駅へ。そしたら、快速も
止まっている、と。そのまま歩いて地下鉄東西線大手町駅へ。普通電車西船橋行きに
乗り、西船橋へ行ったら、やっぱり総武線は止まってて。うーん、どうしよう。
道は二つ。東葉高速鉄道?で北習志野まで行って、新京成で津田沼まで下り、
駐車場からクルマを出して家まで帰る。もうひとつは、京成の西船まで歩いて、
大久保まで行き、そこから家まで歩く。

で結局京成を選んだ。京成って結構根性なしで、なにかあるたびに真っ先に止まるん
だけど、今日は総武線が止まっているせいか(関係ないと思うけど)、
孤軍奮闘してた。で、京成西船の駅は、人人人。総武・房総各方面への帰り客が
すべて集中しているわけだから、そうなんだけど、駅の数百メートル手前から、
「整列乗車」をしてて。駅員さんが道の真ん中に立って、メガホンで叫んでる。
14号まで戻り、東京方面へ歩き、中山競馬場の方へ折れてしばらく行くと
東中山駅がある。そこには急行も止まるので、そっちへ行け、と。傘もなかったけど、
雪の中を歩くのがなんだか楽しくて、それに私、何もせずに待つというのが何よりも
嫌いなタチで。それで東中山まで走っていった。案の定、東中山の駅にはそれほど
人もおらず。私が着くのと同時に、ガラガラの成田行き急行列車が出るところで。

このへん、京成ってヌケてるよね。せっかくみんなの人気を得る千載一遇のチャンス
なのに。西船で難民のように客が電車を待ってるのに、普通電車しか止まりません、
なんて、バカか、つうの。

次に来た電車、私が乗ったのはたまたま普通電車だったんだけど、もちろん満員の。
西船では、ほとんど人を乗せることが出来ず、ホームでは車掌に文句を言う人が続出。
……そりゃあそうだよね。

で、大久保までなんとかたどり着き、商店街の吉野屋で大盛りの牛丼とみそ汁を食い、
迎えに来てくれた弟のジープで、家までのたりのたりと帰りましたとさ。

明日はさすがに寝坊できるでしょう(←いつもだろ!) ポジ原稿の預かりものが
あるから、さすがに休むわけにはいかないだろうけど。

それにしても、夜を徹して安全確認、復旧作業に携わっている数千人?の方々の
ご苦労を思うと、頭が下がるよね。。。 萩坊も、もしかして、どっかで
仕事してるのかなぁ。

それから、これはついでなんだけど、例のアスコット・イノーバ、近くの
ホンダのディーラーに持っていったら、安くて15万、高くて20万かかるって。
修理費。……仕方が、ない。仕方がない。修理に出すことにした。でも、
修理中の代車ってないんだと。えーー、代車もないの?? そんなの、あり!?

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