1998年2月

日記

●平成十年

・2月16日(月)

4月号の作業が終了。今月もしんどかった。来月こそはもっと早く終わらせよう(^^;

なんか、気がついてみたら1ヶ月以上日記を更新してなかった。……どうしたんだろう。
別に理由はないんだけどね。ま、タイミングの問題だと思うなぁ。書きたいことがあるときと、
時間が空いてるときと。

液晶ディスプレイがほしい。というか、某親友に貸しているARMADAが返ってくれば
済むんだけど。それに関連して、M2を売ろうかと真剣に考えてる。ここんとこ、しばらく。
M2、ずっと使ってない。理由は、表面の革が劣化してボロボロはがれちゃってるのね。
あと、なんかコマ送りがうまくいかないことがある。なんでか分かんないけど。
けど、M2はやっぱり売れない。いま決めた。いつも持ち歩いてるCONTAX(159MM)
とはまったく違う魅力を持ったカメラだもん。ズミクロン35mm F2も、シャープで、死ぬほど好きな
レンズだもん。13万円もしたんだよ。。。 よくも買えたよな。しかも現金で。だから、
前の会社にいたときは貯金できなかったんだな(笑) はぁ。好きな女が出来ても、プロポーズも
出来ないよね。30にもなって貯金・預金ゼロなんて(ただし借金は数百万:奨学金返済ふくむ)。
ん? 好きな女が出来ても、なんて、どうも思わせぶりだなぁ(笑) どうなの、そのへん>おいら
ははは、ま、そのへんは、もう少し話が進んでから、ね。……進むのか、いったい?(;_;)

とりあえず、1ヶ月ぶりの更新が果たせてとてもうれしいです。本当に。

・2月19日(木)

明日は私用でお休み……。レ・ミゼラブルは4巻の真ん中過ぎ。いきなり隠語という
話から作者の独白が始まった。何度も同じ話を繰り返すが……と言いながら、
人は「進歩」によって不幸と悲惨を消し去り、この世に楽土が現出する……と。
ホントにそうなのかな。いま、20世紀が終わろうとしている今、ユゴーの
叫びはどのくらい人々の耳に届いているのだろうか。

昨日、会社から帰るときに総武線のある駅で「人身事故」があり、電車が止まった。
11時過ぎ?かな。各駅停車も快速も。市川駅で、駅のアナウンスに耳を傾けると、
遺体を○○駅のホームに搬出している……と。「人身事故」という曖昧な言葉で
電車が止まったり遅れたりすることはよくあるけど、「遺体」という生々しい
言葉が聞かれることは、そうない。で、快速のドアのところにもたれかかりながら、
いろんなことを考えた。最近、飛び込み自殺が多いよな。春はやはり、そういう
季節なのかしら、とか、亡くなった人はどんな人だろう。若い女性か、中年の
サラリーマンか、それとも……。どうしてこの時間に自殺をしたんだろう。やっぱり、
昼間、会社か学校かで、落ち込むようなことがあったのだろうか。自殺を決意する
ときって一瞬なのだろうか。それとも、転職するときみたいに、何ヶ月も前からぐだぐだ
悩むのかしら。……その他いろいろ。
そして、電車が動き出し。いくつめかに通過する○○駅のホームに搬出された
「遺体」を見てやろうと、なぜか思った。けど、すごいスピードで快速電車は
遅れを取り戻そうというように飛ばしていたし、たまたまその駅のホームには
各駅停車が止まってた。で、ホームの端で駅員さんが2人いるのが見えただけ
だった。なんとなく、ほっとしたような。

そして今日。3時過ぎ? 会社で人が話すのが聞こえた。新井将敬が自殺した、と。
未遂じゃないの? 死んじゃったの? とおどけて話す声や、首吊りだって、
アレ、汚いんだよな、いろいろ出てきちゃって……、という声まで聞こえた。
彼の死をどこか遠くの世界の他人事としてのみ捉える、そういう言葉を
聞いていて強く違和感を覚えた。

誰だっていつかは死ぬのに。

20世紀は、現代は、死の恐怖を遠ざけることに成功した世紀だという。
でも、果たしてそれは成功だったの? 死を遠ざけることによって、人間の
心にポッカリと大きな空洞を産み出してしまったのではないの? 仕方が
ないから、みんな、各自いろんな方法で、つまんないもので、その穴を
一所懸命に埋めてる。死ぬことより大事なことなんてある訳ないから、
埋めたと思った空洞も、気がついたらスカスカだったりするんじゃないかな?

いいけど別に。

私が忌み嫌うのは、軽薄さです。
私は生まれつき損な性格かもしれないけど、軽薄にはなれない。
いやいや、失言か。誰だって、自分が軽薄だと思っている人はいないか。
ということは、軽薄というのは相対的な、悪口、中傷の言葉ということに
なるか。……そうか? だれがみても軽薄な人っているよね。軽薄という
言葉を言い換えると、考えが足りないというか。ま、本人はとりあえず、
一生懸命なのかもしれないけど、客観的に見たら、そーじゃないでしょ、
ってこと、案外多いよね。私も含めて、かもしれないけど。

お察しの通り、酔っぱらってます。焼酎薄めのお湯割り、1杯だけですが。
明日も更新予定。

・2月×日

今日、半蔵門線ですごく素敵な高校生を見かけた。
乗ってきたのは九段下。白い百合のマークが入ったセーラー服を着てて。
ルーズソックスとか履いてない。黒いストッキング。ちゃんと、学校指定の?
革靴。乗り込んできたとき、おっきな子だな、とは思った。そして、
斜め向かいの席に座った。ショートカットの、真面目そうな、思慮深そうな、
性格の良さそうな、しっかりした感じのお嬢さん。高校2年生?かな。
(3年生はもう通学してないだろうから)
ちらちらと表情を見てた。すこし引っ込み思案の色が目に浮かぶ。
たまに、私の方に視線が向けられることが、あるような、ないような。

彼女のとなりに、女子高生女子高生してる娘が座った。……月とスッポン。
もう一方のとなりに疲れた男子高校生が座った。……話にならない。

彼女は革の鞄ともうひとつ補助カバン?を持ち。渋谷を過ぎて。
本当は私、渋谷で降りるはずだったんだけど、写真を撮らせてもらおうと
いう決意が沸々とわいてきて。……久しぶりだ、この感じ。

終点の中央林間まで行ったらどうしようと少しは思ったけど、ま、そのときは
そのときだ。

渋谷から2つ目の三軒茶屋で降りた。降りる人が意外に多くて、
自動精算機でお金を払ってるうちに、彼女、自動改札を抜けて……。
あれ? どっちの出口から上に出たんだろう。……分からん。
右の手前の出口に辺りをつけて、ダッシュで外へ駆け上がる。……いない。
交差点を右へ曲がって遠くを見ると、あ、いた。あの傘。あのカバン。
あのコート。そして追いかける。太子堂の商店街。人が少なくなったところで
声を掛ける。

あの……。私、写真を勉強しているものですが……。
さっき、電車の中で見かけたんだけど、頭良さそうだし、性格も
良さそうなので……。……あの、写真を撮らせてほしいのね。

(無言)

インターネットのホームページで写真展とかしてるのね。
写真、撮らせてもらえないかな?

(ダメ……。)

あ、そう……。……ありがとう。

彼女、どんどん先に歩いていってしまって、私はただ後ろ姿を眺めるしか
なかった。けど、私が見初めただけあって、いい声してたよ。実存的な。
また会いたい。けど無理だろうね。うん。

写真撮れなくて、本当に残念だ。本当に。彼女と同じくらい魅力的な
別の女の子を捜そう。

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