一昨日のことになるかな、3/31。平成元年度のいちばん最後の日。僕の行ってる八千代の個別指導塾を卒業する講師の方がいらっしゃり。丁寧にお願いして、バイトの前にプチ撮影会を行った。
新川沿いの図書館の駐車場にクルマを止め、すこし川を下り、道を渡って、桜並木のほうへ。枝が低いところまできてるところで、桜に抱かれながら、何枚も撮らせていただき。写真を載せられないのが残念でならない。彼女とはもう8年くらい一緒に個別指導塾のバイトの仲間として接してきて。飲み会とか合宿とかでは死ぬほど写真を撮らせてもらってきたけど、こうやって時間を作っていただき、個別に写真を撮らせていただくのは、じつは初めて。
カメラはD810とD600。レンズはニコンのAF-S 50mm F1.4Gとシグマの35mm F1.4 DG HSM、そして85mm EX DG HSM。D600のほうはバッテリーグリップをつけてないので、35mm F1.4専用、横位置専用って考えてたんだけど、35mmをD600につけてAFボタンを親指で押してもシャッターを半押ししても、AFが動かない。すごいショック。まあ慌てずにD810に付け替えて、しっかりとAFが作動することを確認して、レンズを付け替えながらD810を中心に撮影を続けた。
桜並木の歩道に立ってもらって、縦位置で何枚か。絞りはずっとf1.8とかf2とか。せっかく明るいレンズを使ってるのにf5.6とか絞ったら、意味ないもんね。ふだんはJPEG派のオグラさんだけど、今日ばかりは全カットRAWで撮りましたよ。ふだんJPEGで撮影してるときは気にならないけど、RAWだと何枚か続けて撮るとカメラのバッファがいっぱいになってシャッターが切れなくなる。書き込み中のランプがずっと点灯して。ふだんからRAWで撮影するんだったら記録メディアのスピードとかも気になるんだろうな。
駐車場のほうへ川沿いの道を戻り、新川にかかってる不思議な橋へ。中央部分が2階建てになってる。その2階へ階段を上り。川の下流の桜並木をバックに横位置で何枚か。この方はふだんからニコニコしてるんで、笑顔の写真ばっかりになるんだけど、今回は無理を言ってシリアスな表情も撮らせてもらった。すごくいい。
この日はけっこうどんより曇ってて、花曇りっていうのかな、うーん、って思ったけど、でもドピーカンとかよりは桜と美女ってすこし曇ってるほうがいいかもね。
すこしだけ内蔵ストロボを発光させても撮ったけど、意味ないね。とたんに不自然になる。彼女にまとわる自然な光こそが写真を美味しくするレシピなわけで無粋なストロボはワニにでも食わせろという感じ。新川にはワニたぶんいないと思うけども。
あ、念のため、備忘録?がわりに書いておこうかな。同じシチュエーションで、同じレンズを使って同じような露出、露出補正で撮ったD810とD600の画像を見比べると、なんかやっぱりD810のほうがシャキッとしてて、D600は少し眠い感じ? もうちょっとちゃんと検証、比較したほうがいいのかもしれないけど、でもきっとこれがローパスレスの威力なんだろうな。ふだんはローパスレスのD4sとD810を使ってるから、これが当たり前だと思ってたけど、ローパスありのD600を同じシーンで使うと、ここまで違うのか、という衝撃があり。よほどのことがない限りは積極的にD600を使おうっていうシーンは、ちょっと考えづらいかも。もちろんコンパクトなので街歩き用には最適なんだけどな。D600、いまニコンサロンが閉まってるから、卒業/入学シーズンの予備機として入手したけど、いま経済的にやや逼迫してないので、このまま手もとに置いておこうかと思ってる。Amazonで中古を4万円強でGetしたんだけど、どういうわけか元箱がついておらず。そのことも売り払うという観点ではマイナスというか消極的に働くよね。D600はもう8年も前に出たカメラなのでD810やD4sみたいにグループAFがなくて、AF測距点をひとつだけ選ぶので、ちょっと違和感。むかしはみんなこうだったんだけどね。そして絞りを開放とかにして目にピントを合わせるには、このほうがいいのかもしれないけどね。グループAFだと、まわりの別の部分に合ってしまいがちだし。
今日はけっこう早めに起きて午前中にガッツリ祈り、たまってたやるべきことをひととおり片付けたので、こうして午後にブログを認めてます。しらふでこの時間にブログの文章を書くというのはとても珍しいこと。この時間というのは措いておいて、シラフというのはちゃんと意味がある。じつは今日も天の川を撮りに房総まで行こうと思って。天の川を撮りに行く魅力に比べたらアルコールの誘惑など物の数ではないわけで。
今晩は半月で夜中の1時半には沈むから、そのあとたっぷりと天の川が撮れるはず。気象庁の星空予報を見たら、千葉はなんと100%ですよ、奥さん!
ああ、楽しみ。少しガッツリ祈って、すこし寝ようかな。
天の川を撮るレンズは24-70mm F2.8と16mm fisheyeかな。シグマの35mm F1.4はAFが動くようにファームアップをしてもらうべく、会津のシグマの工場に先ほど送り出したところなのだ。35mmだけだったらSIGMA USB Dockを購入して自分でファームアップできるんだけど、85mm F1.4 EX DG HSMのほうはUSB Dockに対応してないので、2本いっしょに送った。
じつはプチ撮影会のあと、気になってニコンのサイトを見てみたら、D810のファームウェアも新しいのが出てて。これを当てたら間違いなく35mm F1.4のAFは効かなくなると確信してたんだけど目の前にあった幸せにすがりついてしまった私は35mmのAFと52歳の別れを経験してしまったわけです。
何年か前にニコンがシグマを訴えてた裁判があって。それはAFじゃなくて手ブレ補正機構に関しての訴訟で、たしかニコンが勝ってシグマが賠償金を払ったはず。なんかそれがきっとあとを引いてるんじゃないかな、っていう気がしてる。ニコンはおそらくファームアップのたびにシグマのレンズのAFが効かないような改変を仕込んでる。そのたびにシグマは対抗してレンズのファームアップを行い、ニコンのAF封じを回避しようと頑張ってる。その繰り返し。まさにいたちごっこ。あ、ちなみにD4sに35mm F1.4をつけてみたら、やっぱりAF、効きませんでした。
いちおう写真撮影を生業としてるカメラマンとしては、要らないトラブルを避けるためにレンズはすべて純正で揃える、というのが正しいあり方なのかもしれないけど、35mm F1.4も85mm F1.4も、ニコン純正はビックリするほど高価だもんね。なんかこの機会に、むかし所有してたAi-S 85mm F1.4を再度Getしようかな、と思わないでもないけど、それってまるっきり意味ないよねー。シグマをMFで使えって話。あ、けどやっぱりAFレンズをMFで使うのと、MF専用レンズ(非AFレンズ)で手でピントを合わせるのってまったく違う行為だと思われ。若い人たちには、それって銀塩カメラにフィルムを詰めて写真を撮ってるのと何が違うのよ、みたいなことをいわれるかもしれないけど、人によって許容範囲、キャパシティは異なるわけで。写真を撮る人の数だけ、こだわりはある。それでいいのだと思う。あ、あと蛇足かもしれないけど、シグマのレンズはピントリングの回転方向がニコンとは逆、キヤノンと同じなのよね。それもニコンユーザーとしてはシグマレンズでMFしたくない大きな理由かな。いや、そんなにたいしたことじゃないけどね。まあ新聞社時代からずっとニコンを使ってる身としては体に染みついたものってあるわけで。
あー、しらふでも心が落ち着いてると文章って書けるもんなんですね。笑
いま4時か。少し祈って、少し休もうかな。
あ、けどこれは声を大にして言いたいけど、ふだんは仕事で幼稚園とか保育園とか小学校とか中学校とか高校の生徒、児童、園児をおおぜい撮ってるけど、個人的に特定の方をしっかりと撮らせていただく、というのはまったく別の行為だなって思う。
そして僕はたぶん、人の写真を撮るために生まれてきた。
born to take photographs of you.
死ぬまで美しい人たちを写真に残したい。