朝日の「核と人類取材センター」という組織に田井中雅人さんという記者がいて。
その田井中記者の書かれたインタビュー記事に感動して、ぼくがつぶやいたツイートを、田井中記者は定期的にRT(リツイート)してくれている。
これはすごい。全人類が読むべき内容。僕は前々から、日米安保の存在意義は認めるけど、日本は米国の核の傘に入るべきではないと考えてきた。被爆国として、ありえないだろうと。
(核の神話:5)時代遅れの兵器、神のように信じるな:朝日新聞 https://t.co/9JvkeDG8Il
— 小倉雄一 (@oguray) 2016年2月26日
元の記事をぜひ読んでいただきたいのだが、記事の趣旨は、いまだに核兵器に存在意義を見出してる人がいるが、核兵器なんて、時代遅れの使えない兵器だ。核兵器の存在意義なんて、神話に過ぎない、と。
まったくそのとおりだと思う。いまこの時代、あるいは将来、この地球上で、核兵器を使用した国があったとして、そんな国が国際社会でまともに扱われるかといわれたら、まったくもってNo!だろう。他国の領土を掠め取ったロシアや、自国民を虐殺しまくるシリアよりも、もっと国際社会からバッシングを受け、つまはじきにあうだろう。核兵器の開発を進めることで北朝鮮やイランは国際社会から経済制裁を受けてる(受けてた)わけで、これが実際に核兵器を使用した、となると、事実上、国際社会から退場宣告を受けることになると思う。これは米露も含めた話として。
だから、なんというか、核兵器なんて、張り子の虎といっしょで、あっても使えない、なんの役にも立たない、あるだけムダな存在なわけで。そんなものが、いまだに地球上に大量に存在してるってことは、どんだけ人類の知的レベルがお粗末な状況で停滞してるかっていうことを如実に示してる。
今日の毎日新聞朝刊2面のコラム「風知草」も、感動した。ぜひぜひご一読を。われわれにとって、ケネディ大統領は特別な感慨を持って思い出す悲劇の大統領だが、その忘れ形見の娘であるキャロライン米大使が、今回のオバマの広島訪問の実現に、とても重要な役割を演じた、という。日本は非力だけど、被爆国として、核廃絶の実現に、特別な責務と権利を有してる。われわれの生きている間は無理かもしれないけど、いまの赤ちゃんがお年寄りになるくらいの頃には、核廃絶が実現してることを切に望む。拳銃もそうだと思うけど、核兵器って人類相互の不信感の産物なのであり。核廃絶をなすためには、人類の宿痾である民族、人種、宗教、国家間に横たわる相互不信を信頼に変えていく地道な営みこそが重要なのであり。我々が日々つづけている地道な対話は、その最前線の戦いにほかならない。
歴史的な旅になる。 伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)に続く、オバマ米大統領(54)の広島訪問(27日)である。 原爆を使った唯一の国と落とされた唯一の国の和解を示し、核兵器廃絶を問う好機に違いない。