ご存じの方もいると思うが、ニコンD4sは記録メディアにCFとXQDカードを採用している。
XQDカードって、D4s以外、デジカメではほとんど採用例がないと思われるので、ぜんぜん見たことがなく、触ったことがない、という人がほとんどだと思う。僕もそうでした。
今回、D4sを買うのに、XQDカードを買わないと、片手落ちかな、と思わないでもなかったので、というのも、デュアルスロットはやはり撮影時の命綱として外せないので、CF単独運用では微妙に心配なわけで。
で、Amazonでいろいろ物色して購入。あ、違う。価格コムで一番安いところ、ということで、eベストで買ったんだ。2万円ちょっとだったと思う。32GBのメディアが。
僕はいままでCFは16GBのモノを愛用してきたのですが、マラソンとか、大量に撮影する場合、16GBのメディアを何枚か差し替えながら撮ることになるわけで。大容量メディアの怖いところは撮影中にエラーが出ると、メディアに入ってる全部の画像が取り出せなくなる可能性があるというところで、それを避けるために、必要十分な大きさ、ということで、16GBを選んできた。が、まあ、そろそろいいでしょ、ということもあり、今回は32GBのXQDカードを購入することにした。
詳しくないのですが、スピードが速いヤツは値段も高いというのは世の常で。何種類かシリーズがあるみたいですね。その真ん中くらいの「Sシリーズ」というのにした。180MB/sって書いてあるから、まったく速度的には問題ないと思われ。
端子はSDのように露出してなくて、奥まった位置にある。7ピン×3くらい。信頼性は高そう。
CFのように横向きではなく、縦向き(長辺方向)に挿入する感じ。けっこう深めに挿入するイメージ。取り出すときは、SDカードのようにぐいっと押し込むとシュッと出てくる。
基本的に僕はソニー大好き♪という人ではないので、メモリースティック系とか、ソニーの独自メディアを基本的には快く思ってない。もっとみんなと同調しろよ、勝手に和を乱すなよ、と。だもんで、このXQDカードにも懐疑的だったのだが、買ってみて触ってみて使ってみて、とっても合理的だと感じた。
デジイチの記録メディアには長らくCFカードが使われているけど、これってむかしのHDDのI/Fをそのまま流用したものだと聞いたことがある。なのでピンが50本もあって、デジイチのスロットの奥を見ると、むかしの忍者屋敷のように、尖ったピンが50本も生えてる。これって、微妙に今風じゃないよね。(苦笑)
僕は幸運にも、CFスロットのピンが折れたりして画像が記録できないとかっていうトラブルは、いまのところ一度も経験してないんだけど、某社の激安CFカードリーダーを使用した際に、カードリーダーのピンがぐにゃっと曲がって、やばい、という経験はある。CFを使うときって、基本的には信頼してるんだけど、でも挿入の際は、とってもとっても気を遣う。
一方、デジカメなどの記録メディアとして一世を風靡してるSDカードだけど、端子が露出してるのがやや気になるかな。それと、接触不良によるエラーが、たまに起こるというイメージ。これは機器の側の問題なのかもしれないけど。あと、速度的にはどうなんでしょうね。XQDカードはSDカードの速度的、容量的なを凌駕するという目的で登場したメディアだというイメージがあるのですが、微細化の技術革新によってSDカードについても順調に大容量化してますよね。
あとは、やはりスケールメリットの点で、XQDカードの価格は、SDカードやCFカードに比べて割高なのは否めないかな。カードもそうだけど、カードリーダーも3000円以上する! ちょっと躊躇してしまったけど、XQDカードを買ってカードリーダーを買わないっていう選択肢はありえないのでw 仕方なくソニー製のUSB3.0対応のヤツを買った。吸い出し速度は、いままで使ってる高速CFカードと大差ない感じ。およそ20MB/sとか。あれ?180MB/sはどこへw 自宅のDELL製デスクトップの前面USBスロットに挿してるんだけど、これってUSB2.0対応なのかな。よくわかりませんが。
こちらが生まれて初めて購入したソニー製XQDカード。180MB/sを謳うSシリーズ。いくつかあるなかで、速度と価格のバランスがよさげだったので、こちらを購入。
購入したソニー製XQDカードリーダー。世に出ているXQDカードリーダーはほとんど選択の余地がないので、これを買うしかない。ほかにはレキサーが出してるようだが。よくあるマルチスロット型ではなくXQDのみ。潔いという考え方も、できないことはない。