めがね

みました。いまさっきまで、見てました。

うーん。

あ、市川実日子が出てたのにはびっくりした! わたし、この人
日本の女優のなかでは、すっごく好き。たしか、いま会いに行きます、でも
脇役で出てましたよね。なんかこの人のたたずまいというか、存在感が
すごく好き。彼女がメインを張ってる映画ってないのかなぁ。

やっぱり荻上直子監督の映画は、舞台演劇っぽいですね。間違いなくこの監督
演劇出身なのでしょう。なんというか、台詞回しとか、役者の動かし方とかが、
映画的ではない、というか。

あとなんだろ。あとなんだろな。

この人の映画は、たぶん日本人女性に向けられたモノなんだろうな、という気がします。
もっとゆったりでいいんだよ、もっと休んでもいいんだよ、もっと自分に正直でいいんだよ。

残念ながら、僕にとっては、あんまり響きませんでした。それはなぜか。
荻上直子が発してるメッセージは、僕個人としては、とっくにずっと前から
実践してるから。

そんなに日本の若い女性たちって、ガツガツ仕事ばっかりしてます? そんなに
追い詰められてますか。この、「めがね」という映画を見なければならないほど。
こんなに、日本人女性って、癒しを必要と、してますか。

あ、いえ、べつにけっして批判ではないのです。

宮本輝さんの小説に、馬は自分の体調に合った牧草を選んで食う、っていうのがあり。

映画もそうだよな、といつも思います。牧草の種類よりも、たぶん、映画の種類のほうが
ずっと多いので、自分に合ったモノを見つけるのは、牧草を食うよりも、ずっと難しいと
思われ。

たぶん、荻上直子監督の、作品は、しばらくは見ないと思います。もしかしたら、
永遠に。

今日、じつは本当の最後の青春の終わりの儀式があり、マイミクでもある
さんしきょうさんと一緒に行ったのですが、さんしきょうさんも青春の終わりに
いま猛然と小説を読み始めているそうです。お話を伺って、すばらしいな、と
思いました。僕も、買ってはみたものの、読めずに積み重ねられていく本の
多さに、いささか戸惑いぎみであっただけに、近い将来、まとめて読まねば、と
思っています。

さんしきょうさん曰く、「モンテクリスト伯」はおもしろかった。トルストイの
「戦争と平和」は難しかった、と。

どちらも20~21世紀を生きる地球人として、恥ずかしながら未読なので、
近い将来、読んでみたいと決意しております。

話は戻るけど、ひとつ思ったのは、映画を実現させるには、お金を出してくれる
人だとか団体だとかを、上手に見つけることが肝要ではないかと。
(協賛になってるサッポロビール、おいしそうだった)

そういう意味では、これから実現するといいなと思っている機種本とかでも、
ちょいと遠出をしてみたいなと、だれかが読んでくれるかもしれないということを
あわく信じて、日記の片隅に、覚え書きとして、書いておこうかと、思います。

あ、次に買うレンズが決まりました。ニコンのAF50mm F1.8D。安くて程度のいい
ヤツが1万円ちょっとで買えたら、これ幸い。

しばらくこのレンズをD3かD700につけて、AFにたよりながら、ぶらぶらどっか
そのへんの街を歩きながら、ぱちぱち写真を撮ってみようかと思う。

だんだん僕の好きな映画の雰囲気がわかってきたんだけど、日本国内で撮られた
映画よりも、つまりは日常の延長のような映画よりも、あるていどは時代か地域が
離れてるほうが、その映画の世界に、ずっぽりはまれる気がした。

たぶん、今回の「めがね」は、前回の「かもめ食堂」ほどは、寄付というか、制作費が
集まらなかったんだろうなあ、と思う。いや、前回が北欧だったから、今回はあえて
日本国内に舞台を持ってきたというのも、あるいはあるのかもしれない。

できればこの監督の作品で、東京のど真ん中を舞台にした映画を、見てみたいな、
と思ったりもする。中央線沿線の、20台前半のどろどろした青春恋愛モノとか。

ないものねだりかもしれませんが。

なんか評論家みたいで、いやだな。自分が。

ぶっちゃけ、ちょいと退屈でした。きっと僕には合わなかったということなのでしょう。

じつは昨日まで1週間、この映画も含めて3本を借りてたのですが、結局は
「殺人の追憶」しか見れなかった。んで、延長料金を払うのが癪なので、
あらためてこれを借りてきたわけ。見なかったもう1本は、いうまでもなく、
ポン・ジュノの「ほえる犬は噛まない」。

たぶん明日借りてきて、明日見ると思います。

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