リコー GXR

マイミクのらおぶりさんからのメールで、フルサイズの撮像素子とレンズを
搭載したユニットも開発が予定(検討)されていることを知った。

ホンマかいな、と思った。

このカタチで、フルサイズとかいってても、しょーがない気がするのだが。

ずっと前から書いてるけど、僕が考える35mm判フルサイズを使う理由は
ふたつ。

・レンズの焦点距離のとおりの画角で撮れる
・大きくて明るい光学ファインダーで被写体をしっかりと捉えられる

まあ、もうひとつは、あえていえば、撮像素子が大きいので、相対的に
画質に余裕をもたせることができる、っていうことかな。

一番最初の、レンズの焦点距離のとおりの……、っていうのは、
35mm判フィルム一眼レフを使ってきた、それも単焦点を好んで
使っていたユーザーだけに感じられるメリットなので、銀塩の
コンパクトカメラやAPS-Cのデジイチから写真を始めた方々には
まったくピンとこない話だと思う。

二番目の、大きくて明るい光学ファインダー云々についても、じゃあ
たとえばD300sとかK-7とかEOS 7Dとかのファインダーで不満かと
いわれれば、十分に被写体を大きくハッキリと捉えられる、と
考えられるので、まあ欲を言えばきりがないというところだと思う。
当然、ファインダーの大きさを望めば、そのぶんレンズもでかくて
大きくて、そして高くなる。そのデメリットを甘受しないといけない。

僕にとってフルサイズの魅力というか意義というのは、光学ファインダーを
もった一眼レフであることが必須の条件のように思う。
なので、リコーのこのGXRのシステムでフルサイズとかいきなり言われても
ちょっとハテナマークが頭の中を飛びかってしまうのだ。

そもそも、フルサイズでたとえば28mmとか35mmとか50mmとか85mmとか
70-200mmとか70-300mmとか、あと24-85mmとか20-35mmとか、いろんな
レンズを使いたいと思ったら、もれなくそれぞれのレンズに最適化された
撮像素子がついてくる? なんか資源の無駄遣いのような気がするのだが。(笑)

リコーが、いまからニコンやキヤノンやソニーの真似をしても叶うわけがないから
違う路線で行こうと思うのは極めてまっとうな発想だと思うけど、GXRでフルサイズ
っていうのは、どうなんだろうなぁ、と思わないでもない。

いや、GXRのシステムにものすごく可能性を感じて、いいね、いいね、って
思うことができるユーザーは、そのひとつの枝葉として、フルサイズのレンズと
撮像素子を備えたモジュールを、手もとに置いて、ぜひ使いたい、と思うのも
まあ不思議ではないかなあ、という気もしないでもないけど、僕はたぶんきっと
そういうユーザーとはかなりかけ離れたところにいることは確かだ。

とか書いていながら、来週あたり、GXRのムックをやるから手伝え!という依頼が
どこかの編集部から来たら、「いいっすねぇ、僕もGXRに無限の可能性を感じて
たんですよ!」って満面の笑顔で本作りに関わることになると思う。
まあ、お仕事ですから。(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.