片山右京さんの同僚おふたりが亡くなった富士山での事故、朝日の記事が
詳しかったので、遺族のコメントを引用させていただきたい。
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堀川さんの父親の和男さん(68)は「若くして亡くなったのは親として残念なことですが、喜んで出掛けた美しい富士山で仲の良い先輩と最後を一緒にできたことは幸せだと思う」とコメント。宇佐美さんの妻の直子さん(45)は「思い残すことはたくさんあるが、好きな山で逝(い)くことができてよかったと思います」との文面を寄せた。それを聞いた片山さんは嗚咽(おえつ)をもらした。
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http://www.asahi.com/national/update/1219/TKY200912190298.html
すごいな。この人たち。親や嫁さんも、ちゃんと覚悟してたんだな。
本当にすごいと思う。
僕は片山右京という人をあんまりよく知らなかったんだけど、日本人のF1ドライバー
として、なかなかすごい成績を残した人らしい。F1ドライバーって、すごいスピードで
レースを走り、つねに死と隣り合わせなわけでしょ。
たぶん、うまくいえないけど、人間の中の或る部分が、どっか麻痺しちゃうんだと思う
んだよね。たぶん、自分の限界がどこなのか、それを見つけるまで、いてもたっても
いられない、というか。
それで山登りを始めた。さすがにこれ以上いくと死ぬな、と感じて、エベレストでは
引き返してきたそうだけど。
片山右京さんを慕って、冬の富士山に登って、亡くなってしまった
宇佐美さんと堀川さん、でも後悔はなかったんじゃないかな。
人間、長生きすればいいってもんじゃないし、若くして死んだからって不幸という
わけでもない。大事なのは、その中身なわけで。
下界のわれわれがぎゃーぎゃー言ってても、厳冬の富士山で亡くなっていった
おふたりの充実感に満ちた人生のことは、だれにもわかんないわけで。
なんでこんなことを書いてるかっていうと、自分も含めて、男はみんな
最高の死に場所をさがしてるからで。
死ぬ瞬間に、ああ、この人生、めちゃくちゃ楽しかったなあ、わっはっは、と思って
死んでいきたいよね。
右京さん、今回の事故にめげないで、次なる高みを目指してください。
それがお二人に対する、最高の供養になると思いますので。