しんぼる

という映画を見た。

今日の夜、親友のMに会うことに、昨日の夜、急に決まり。(笑)

メインの用事を済ませたあとで、幕張でレイトショーで映画でも見るか~、
ということで、たまたまやってたのが、しんぼる。

こういう名前の映画がやってるのは知ってた。漫才師の彼が監督と
主演を務めている映画だということも。僕はテレビは見ないけど、電車の
中吊り広告を眺めてれば、だいたい世の中の流れは分かるような気がする。

パジャマ姿、おかっぱアタマの彼。

見始めた。すぐに、なんか真っ白い部屋に彼が閉じ込められた、という
シチュエーションが続くなかで展開される映画なんだろうなあ、というのが
わかった。

彼が台詞で「帰りたいんですけど~」というのを聞いて、帰りたいのはオレだよ
と思わず突っ込みたくなった。

もう一方で、メキシコのプロレスの物語が裏で展開し。

見終わった感想。たぶん、小倉が生まれてから見た映画のなかで
史上最悪の出来の映画だと思う。こんな駄作を、よく金を払わせて
見せるなぁ、しかし、松竹と吉本。

僕は映画を見ると、その直後にGoogleやmixiで、ほかの人の感想を
執拗に追い求めるクセがある。自分の抱いた感想は、どれほど標準的な
ものから外れているか、あるいは的を射ているか。

なぜかmixiの「レビュー」では、しんぼるという映画の感想を書くことは
できない状態で。だもんで、最新公開日記を検索してみた。そしたら、
駄作とか、イマイチとか、見なければよかったとか、そういう感想が
目白押し。

Googleでも検索してみた。“しんぼる 最悪”って入れて。そしたら
出てくる、出てくる。

学生の作った実験映画みたい、って親友Mと映画館の駐車場を出て
30秒後くらいに言ったんだけど、まったく同じことを言ってる人がいた。

それから、監督主演の彼、まわりにまともなブレーンがいないんじゃないか、
たいこもち、あるいは腰巾着みたいな連中しか、いないんじゃないか、って、
これも親友Mと、クルマのなかで話したこと。同んなじことを書いてる人が
いて。

なんか気の毒だな。すっかり才能が枯渇しちゃったお笑い芸人が、
それでもさらに自分をビッグに見せたくて、映画とかっていう、ちょっと
高級なものに手を出してみた。映画監督っていう響きにアコガれて。

彼はたぶんきっと、映画ってもんがよくわかってないんだと思う。
距離感が掴めてない。もしかしたら、必要以上に、構えてしまって
いるのかもしれない。テレビ芸人が映画に対して抱く劣等感みたいな
ものが、悪いカタチで出ちゃってるのかも。

映画が始まる前にいくつか予告編を見せられた、ごくふつうのドラマというか
ストーリーというか、ふつうの舞台があって、ふつうの人間ドラマが展開される
そういうものだけが映画だなんて、僕も心の狭いことをいうつもりはさらさらない。

場合によっては、あえて荒唐無稽な舞台設定を用意して、そこから始めなければ
いけない物語も、あるかもしれない。

けど、それにしても、この映画は、ないな。できがひどい。ひどすぎる。なんつうか
最低限のエンターテインメントとしても、成立してない。チケットを買った窓口に
すみません、返金してほしいんですけど、っていいそうになった。いや、まぢで。
失敗した!って思ったカメラやレンズは、7掛け、あるいは半額くらいで、中古
カメラ屋かオークションで叩き売ることはできるけど、映画の場合は、見てしまって
あまりにもダメダメな場合、そのイヤな感じをキャンセルすることはできない。
見てしまったことを、なかったことにはできない。それが非常に、かなしい。

おい、松本人志よ、映画をなめるなよ。

だれがなんといおうと、僕は↑この男がかかわった映画は
死ぬまで二度と見ることはないでしょう。

ひどすぎる。あまりにも。

もしかして、彼のギャグセンスが、あまりにも先をゆきすぎていて、
41のおっさんには通じない、若者にしか通じない、ということでしたら
成人指定とかをもじって、逆R15とか、逆R12とか、つけてほしいな。
僕らが、間違えずに済むように。

しかしなあ、

“しんぼる” への3件の返信

  1. その通りよ~(心の悲鳴)
    絵に描いたような駄作。
    笑いとても笑えず
    一つの作品としてみると
    破綻してるというね。
    なんかさ
    もう今更笑いの部分もメキシコの部分も語る気力ないけど
    最後のとってつけたような
    彼の世界観(?)って
    すんごい使い古された表現でさ。
    え、今更っすか?
    って、マジで驚いたよ!
    この作品には
    知性もなけりゃ
    最後の頼みの綱であるべき
    映画への愛もない。
    これら比べたら
    水野晴郎の「シベ超」とか
    丹波哲夫の「大霊界」が高尚に思えるもん。
    (どっちもトンデモ映画に違いないけど
    映画に対する愛を感じるんだよね・・・♪)
    まあ、
    巻き的ポディティブシンキングすると
    こんな最低最悪な作品があるからこそ
    (ましてやロードショーでさ)
    素晴らしいその他の作品に出会うと
    心から感動したり
    敬虔な気持ちになれたりするんだよね、多分。

    当事者Mは語ってみました♪
    巻きより(はあと)

  2. ごめん・・
    ポディティブ
    じゃなくてポジティブかな?
    ああ
    バカ露呈
    松本と同じくらい
    恥かしい・・・(泣)

  3. コメントありがとう。
    そうか、この映画には、「映画への愛」が決定的に欠けてるんだね。マキさんの言うとおりですね。本当にそうだよね。
    シベ超、ちょっとだけ、見てみようかな、と思いました。
    たぶん見ないと思いますが。(笑)

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