関西では、品薄が続くマスクをめぐってこんな騒動も起きています。
落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、依然マスクの品薄状態が続いている大阪や神戸。
そんな中、この状況を商売のチャンスとしてショッピングサイトの大手が、加盟店に買い占めや
販売を進めていることがわかりました。
「ここ何日かでマスクを売っている店舗様は、なんと日商1000万円以上売れているそうです。
日商5000円以下の店舗様が600万円以上売ったとか。そんな店舗様がゴロゴロ、すごい
ですね」(メールの文面)
ネット上で物品の販売を手がけているAさんのもとへ、最近届いたメール、その文面を見て、
Aさんは思わず目を疑いました。
「火事場泥棒じゃないけれど、人の弱みにつけこんでこういうことをする。社会的影響力の
ある会社が。これはいけないでしょう」(Aさん)
メールの送り主は、ショッピングサイト大手、楽天でした。楽天の西日本第一企画運営チーム
というところが、Aさんのような加盟店にマスクを買い集めて売りさばくようメールでしきりに
勧めてきたのです。時期は先週の半ば、20日から21日にかけてのことでした。
「(マスクを)買いに歩いたんやけどないねん」(男性)
「マスクがないんですよ。どこかにありませんか」(男性)
感染者が増加し、神戸や大阪では店頭からマスクが姿を消していたとき、台湾から神戸に
100万個が無料で届けられたその日に、楽天は加盟店にこんなメールを送っていたのです。
「既に完売してらっしゃいます! すごい勢いで売れていますね! 650円で仕入れたマスクが
2万ちょいで売れているらしいですよ」(楽天から届いたメールの文面)
マスクを売りさばくよう勧める楽天のメールは、加盟店の業種を問わず送られているようです。
Aさんの店もマスクや医薬品とは全く縁がありません。
「昨日、600万売った店舗さんもレディースファッションの店舗様です! カテゴリーなんて
関係ありません! 配送は20日先になっても構いませんので、とりあえず注文をとって、
売りましょう、商売はタイミングとスピードです!」(楽天から届いたメールの文面)
メールを受け取った加盟店のAさんはこう話します。
「楽天さんという日本最大のインターネットのショッピングモールがこういうことをしてしまうと、
あまりにもモラルがなさすぎて」(楽天加盟店のAさん)
開業医でつくるこちらの団体は、日常的に医療用品を備えています。しかし、今、マスクの
在庫は1つもありません。楽天の文面を見て・・・
「便乗販売は困るなと。安心して安い値段の商品を提供する立場からすれば、そういうのは
邪道の邪道やと思う。そういうことやめて欲しい」(大阪府保険医協同組合・掛康孝事務局長)
マスクを買いたくても買えない神戸の人たちに聞いてみました。
「困りますよね。そんなんね」(女性)
「金もうけしようと思ってるんやから、そのひとはそれでええんちゃう。ほかの人は迷惑するけどな」(男性)
「ひんしゅくですよね。まずいでしょ。こういう時期に便乗というかね」(男性)
楽天の広報室は、JNNの取材に対して、「地域によるマスクの偏りを是正するのが私たちの
目的。ネット上で買えば、店で並ぶより感染拡大を防止することもできる」とした上で、
その表現についても、「文面が過激だとすれば、相手がプロの加盟店だからで、特に問題は
ないと考えている」と話しています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4142124.html
いやぁ、いざというときに、その企業の本質が表れるもんですね!\(^O^)/