なんでオグラがキヤノンのフルサイズに萌え~~っとこないのかというと、自分の銀塩
時代の思い出と、微妙にリンクしないからだと思われ。
僕の銀塩時代の思い出というのは、ほぼ福岡時代とかぶっており。
仕事ではニコンF4とかFM2とかF90とかF3とかを持たされ、仕事で使う写真を
撮らされてた。いえ、撮らせていただいてた。もちろんピントはマニュアルフォーカス。
当時は24-50mmと35-70mmと80-200mmだったかな。ぜんぶいちおうAFレンズだけど
AFはほぼ厳禁というか。AFを使ってピント合ってなかったら、お前のせいだからな、
という教育を、受けた。
で、仕事の呪縛を離れるべく、ふだん持ち歩くカメラはCONTAX。風邪にも効くし。
こないだも書いたけど、メインは167MTで、そのあと159MMとかも買った。レンズは
なんつっても50mmと35mm。この2本だね。ほとんど。85mmもあとから買い求めた
けど、どのへんで使ったのかなぁ。よく覚えてないや。なんかあんまり望遠は好きじゃ
なく、まあ好きとか嫌いとかじゃなく、あんまり欲しいとも思わず。また、広角24mmとかは
仕事でいっつも使ってて、けっこうゲンナリしてたので、あんまりプライベートでは
使いたいとも思わず。で、かたくなに、35mmと50mmばっかりを、使ってた。あ、
頑なに、というのはまったく正確ではない。べつにほかの焦点距離をほしいとは
これっぽっちも、思わなかったな。
で、いきなり話は2008年に飛ぶけど、フルサイズのいいところは、単焦点レンズを
規格通りの画角で使えること。あとは、ファインダーが必要十分なだけ大きいこと。
この2つに尽きると思うんだけど。画質、ということでいえば、もはやAPS-Cで十分な
わけで。べつに僕らは五輪のプロデューサーをやっているわけではないし。
そんな、夜ばっかり狙って写真を撮る訳じゃない。ISO 6400とか、どこの世界の話だよ
と思う。
だからD700のムックを作ろうとか思っても、微妙に躊躇してしまう自分がいる。この
重くて高いカメラを、多くの写真愛好家に勧めることが、はたしていいのか、どうか。
悩みながらも、台割をいじって溜息をつく毎日。
とか書きながらも、溜息なんかつきませんからね。台割をいじりながら。Excelだし。
コピペだし。
なんの話だっけ。そう、近い将来、僕の手もとに可愛いD700という花嫁さんがくると
いいなぁ、と思わないではないけど、もしこなかったら、まあ嫌われてるんだろうな、
と静かに落ち込んで、そのあとの対応をひとり考えることにしよう。
僕の言いたいのは、フルサイズ機を売りたいのであれば、もっと軽く小さくしてくださいよ
ということに尽きる。フルサイズ機なんだから、でかくて当たり前、重くて当たり前、
レンズもでかくて高くて当然、という姿勢は、どうなのかな、と思う。そんなんだったら
フルサイズ、必要ないよ、って喉のこのへんまで、出かかってるわけで。
まあ撮像素子のサイズが35mm判フィルムと同じだか、その半分よりちょっと小さいか、
なんてことは、人類の歴史のうえでは、ほんのささいなことで。
けど僕らはそんなささいな事実をさも非常に重要事であるかのように喧伝して
それでメシを食ってる部分も、否定できないわけで。
中島みゆきの「蕎麦屋」とかを歌いながら、自分を省みるしか、ないよね。
明日は週末で、土曜日の朝は早起きせねばならないので、とりあえず、バス通勤を
してみようと思う。
明日の愛機はD300。レンズは20mmかなぁ。
乱筆乱文、失礼。