先日、友人と見に行ったが、正直言ってあまり楽しめなかった。
目の前の映画館の大きなスクリーンに映し出される場面は、何が起こってるのかは
観れば理解できるのだが、監督が意図する本当の意味というのは、ちとわかりづらい
気がした。
先日は「トゥルー・グリット」を観たのだが、こちらのほうがまだわかりやすかった。
2作品を観て感じていることは、このコーエン兄弟という監督が撮る作品は、良くも悪くも
アメリカ人社会に向けてのものではないか、ということ。視聴者として、標準的な
アメリカ人にかなり特化した内容、ストーリーのような気がする。映画の外にある
共通認識を当然のことにしてるというか。
それが欠けている日本人が観ても、なんか分かるような気もするんだけど、
ぶっちゃけ一体何がおもしろいのか、微妙にストレスがたまるというか。
アメリカ人の映画監督でも、もっと日本人にも理解できる映画を撮る人は、
たくさんいると思う。いいとか悪いとかじゃなく、それが彼らの持ち味なので、
僕らはそのことをふまえて、彼らの作品を観るか観ないか、決めればいいわけで。
まあ、ひらたくいうと、あんまり僕は好きではない映画でした。
最後のシーン、地下室の鍵をガチャガチャいわせてる男に対して、
なにやってんだよ、どうせ演技だろ、さっさと開けろよ、と毒づいてしまった僕は、
この映画の視聴者としては失格なのでしょうね。(笑)
あと、コーエン兄弟って、兄弟で一緒に監督をやってるんだと思うんだけど、
なんだろうな、それ、と思わないでもない。完全に想像だけど、作品ごとに
どちらかが主体になって、やってるんだと思う。藤子不二雄みたいに。
それならちゃんと個人の名前で監督を張ったほうがすっきりするんじゃね、
と思ってしまうのだが。なにか共同でやらなければいけない特殊事情が
あるのかもしれないけど。
ちょっと気になるので、調べてみようかな。