対義語は山の苦しみ、ではない。
編集で何がいちばん大変かというと、ご存じの方はご存じだと思いますが、ラフを割る作業がいちばん大変。要するに、どんな内容を、どれだけのページを使って展開するか、ということ。
その上位には、本全体の内容分布?を決める「台割」というのを作る作業があるのですが、台割を作るよりも、あるいみ、ラフを描く(ラフを割る)ことのほうが、あるいみ神経を使う。神は細部に宿る、っていうでしょ。ひとつひとつの記事の内容をどう煮詰めていくか、1ページにどれだけの内容を盛り込むか、そこに編集者の仕事の大部分があると思ったりもする。
なのですっごい疲れる。本というのは紙媒体で、見開きページを基本としてるので、その形式の制限をものすごくきつく受ける。ウェブだと、そんなに厳密じゃないでしょ。いくらでも1ページを長くできるじゃない。本だとそうはいかない。まあ形式美、様式美、ということで、決められてる制限を利用して、というか、逆手にとって、というか、まあ則って、粛々とページを埋めていくしか、ないのですが。
空っぽのお弁当箱を前にして、静かにたたずむお母さんのような心境かな。
あー、でも先ほど1時間ほど悩み、1D MarkIII本のカナメになる2つの記事のラフをざっくりとイメージすることができたから、あとはそれを具体化し、キレイに清書し、お願いするカメラマンさんにFAXでお送りすればOK。
まあそこからがまたひとしごとなんだけどなあ。(笑)
つかれたー。
まあでも、ひとつ峠は越えた気分。まだまだ先は長いですけどね。