2001年2月

日記

●平成十三年

・2月1日(木)

不倫してる、って女友達からメールをもらった。何日か前に。

返事を書かなきゃなぁ~、とずっと気に掛かってたんだけど、今日、
仕事の合間に、会社からお返事を書き。

書いてるうちに、だんだん頭に来て、ずいぶんと厳しいことを
書き連ねてしまった。送信ボタンを押すときにちょっと躊躇したけど
少し言葉を入れ替えて、そのまま送った。

自分を戒める意味でも。って、思わせぶりな書き方かもしれないけど、
具体的にどうこうということではなくて、人間の男をやってる以上、
そういうことって絶対に起こりえないこと、ではないわけで。

彼女の相手の男、きっとそれなりにいいヤツなんだろうな。
それがとにかくムカツク。会ってぶん殴りたい気分。
実際に会ったら、きっと楽しく談笑とかしちゃうのかもしれないけど。

メールの最後に、「カスみたいな男と別れたら、またメールをください」って
書いたけど、彼女からの次のメールは、あるのかなぁ。
なければないで、仕方がないのかなとも思う。

あ、先日、MLの友人からもメールをもらった。
「さすがに記憶力はいいですね」って書いてあった。
言葉って難しいなぁ、と、あらためて思った。

こないだラストメールをもらった娘からも、またメールをもらった。(^^;
お返事はしない。(返事は)望まない、とも書いてあったし。
届いたメールにはちゃんと目を通すけども。
冷たい? そんなことないよね?

私はある一定の事柄には、ものすごくコダわり、ときに「執念深い」なんて
言われちゃったりもするけど、別の瞬間には、とても潔かったりする。
この執念深さと潔さ、けっして矛盾するもんじゃないと思うんだ。

だから、「ラストメール」をもらった相手から届いたメールには
返事を書く必要を感じない。そんなメールにいちいち返事を書いてたら
いっつも「閉店セール」ばっかりやってて、そのうち
「閉店1周年記念セール」とかをやりかねない呉服屋みたいじゃん。(笑)
 ・・

松下村塾の吉田松陰が、獄中で記した遺書の中に、

「死して不朽の見込みあらば、いつでも死すべし。
生きて大業の見込みあらばいつまでも生くべし。」

というようなことが書いてあったという。
ほんとうにこのとおりだよなぁ、と思う。

わたし、よく、人間くさい、と評されることが多いのだけれど、
それってもしかすると、この「執念深さ」と「潔さ」の極端な
コントラストが、そういうふうに感じさせるのかもしれないね。

・2月2日(金)

今日も仕事、明日も仕事、明後日も仕事。ああ。

緊急連絡、きんきゅうれんらく、キンキュウレンラク。
苗字の分からないCさんへ。

毎日1行ずつでもいいから、メルマガください。
仕事ばっかりしてると、脳ミソ飛び散りそうなので。(笑)

お願いだでよぉ~、おだいがんざまぁ~。

そそ。ざっくりと文字数と写真の点数を確認するのに、クォークに
流し込んでみるのが、えらい有効だということに今日、きづいた。
もっと早くやってればなぁ。

それと、弊誌の「読者の広場」ページは、2月発売号から編集部の
コメントは私が担当するので、ぴりりとひきしまった緊張感ただよう
ページになると思う。買わなくてもいいので、立ち読みでもしてくださいな。

以上、よろしくっ。(横浜銀蝿のTAKUのように。)

・2月3日(土)

いま深夜の2時すぎ。会社から更新。

昨日から今日にかけて会社に泊まり、さっき、一瞬自宅へ戻り
風呂に入って2時間ほど仮眠を取り、で、11時半すぎの電車で
会社に舞い戻ってきた。

疲れてたせいもあると思うんだけど、自宅へ戻る総武線の電車では
ぐっすり寝てた。なんか短時間の睡眠だったんだけど、津田沼で
目が覚めたときは、すんごくすっきりしてて。驚くほどひさびさの
快眠感だったなぁ。パンツが濡れてたらどうしようかと思った。(^^;
なんだかんだって疲れがたまってるんだろうなあ。

でも津田沼駅のホームを歩きながら、なんか仕事への前向きな
情熱が消えてないことに気づき。いまいる雑誌、売れる本にするために
オレが出来ることはなんでもしよう、って一歩一歩、歩きながら、
力がみなぎってくるのを感じてた。

何日か前に、親友のMから、深夜に電話があり。
ひさかたぶりに少し話した。ずっと体の具合が悪かったんだって。
もう死んじゃおう、って思ったこともあったけど、あることがキッカケで
そんな死魔を追っ払うことが出来たんだ、って話してくれた。

その日から、日々の祈りの中に、「●●死ぬな」「●●生きろ」って
短い呪文のような祈りを加えた。今日は節分だったけど、鬼は外、福は内
よりも、オレにとってはずっと切実で重要な文句だ。

死ぬなよ、●●。長く生きろ、●●。

オレにはそれしか言えん。君が元気になるためだったら、長期の入院も
前向きにとらえるべきなんじゃあ、ないだろうか。

もちろん、昔から病院にずっといさせられて、なるべくだったら
入院は避けたい、とあなたがずっと思ってることは知ってたけれども。
そういうあなたの気持ちを酌んであげられなかった自分の至らなさを
責める気持ちもあるけれども。悪かったよ。ごめん。

少し時間が出来たら、「聖の青春」と広島のおばちゃんの体験を
プリントアウトして送るよ。

●●、元気になってくれ。ただただそのことを祈る。

・2月7日(火)

会社から。愛をこめて。

最近、沖縄に住んでる女子大生から、何通か続けてメールをもらった。

メールのやりとり、って果たして、なんなんだろうね。

こないだ「ラストメール」が届いた相手からは、そのあと「ラストメール2」を
受け取った。……だからね、潔さについて、書いたでしょ。吉田松陰の台詞も、
引用したじゃん。

人生、いたるところ青山あり、っていうけど、青山ってどういう意味か知ってる?
コーヒーショップじゃないよ。

墓場って意味なんだって。それ聞いたとき、やっぱ中国はすげえや、って
素直に驚いた。

輝さんがむかし、だれかの随筆?を引用してて。

君が死んでも悲しくはない。ただ寂しいだけだ、って。

すごくよく分かる、と思った。

けど、親しい人が死んで、悲しくはないよ。寂しいだけだよ、って言えちゃう人って
心の底から、三世の生命観を信じてる、信じ切ってる人だと思われ。俺がそうだ。

なくしたものとか、あっても、じたばたしない。縁があれば、かならずまた
再会できると信じてるから。人でも、モノでも、ね。

それから。僕は自分から、人間関係を作っていったりは、あまりしない。
私のところへ来てくれる人、私に来てほしいと願ってくれてる人、のところへ
優先的に、足を運ぶ。それだけで、人生のほとんどは、使っちゃうんだよね。

だから。もし、もし、小倉ともっと親しくなりたい、と思ってる独身女性の方が
いらっしゃいましたら、ぜひ「よろしく念」係あてに、メールをください。
年齢は問いませぬ。ただ、容姿は問うかな。顔が大事なのは、人形だけじゃあ
ないよ。

メールでの友人、知り合いなんて、角砂糖のお城みたいなもんだよ。
そんなこと、俺はずっと前から知ってる。それを、最近になって、さも
自分が発見した新事実であるかのように吹聴する人がいて、ちょっと
面喰らってる。歳が若い、というのは、言い訳になるのかなあ。

どうなんだろ。……わからん。私も20代前半のときとかは、自我のカタマリ
みたいなもんだったのかな。小倉家が中臣家の血を引いてる、というのは聞いたこと
あるけど。そう。中臣家の子孫の集まり。ナカトミのカタマリ。(^^;

……おあとがよろしいようで。(ごほんっ)

次の日の日記に失礼だよね。(^^;;;;;

あ、かなり余談めくけど、私の1月の最後のほうの日記を読んでくれて、
何人かの方が、小倉は大丈夫か?と心配して、メールをくれた。

……。う~ん、なんつーか。ぜんぜん大丈夫というのが、一番正しい回答
なんだろうし、この日記の存在は、意外と大きいのかもしれないし。
なんかあったら、叫べるしね。「王様の耳は、ロバの耳っ」ってね。

あれ? ところで、王様の耳はロバの耳、ってどういう寓話だっけ?
忘れた。

・2月8日(木)

今日、すごく天気がいいね。

仕事で、会社の別のビルまで歩いてるとき、

こういう日にこそ、日本人の老若男女は、
恋を始めるべきだと思うな、

なんて考えていた。

黒沢明の映画「生きる」で最後に主人公が歌うのが

♪命短し 恋せよ乙女

っていうのは、ダテじゃないよね。

2日ほど前に、会社のマイマシンがクラッシュして、
データが飛んだ。メールのデータは「ほぼ」復旧したんだけど
復旧しなかったデータも、やまほど。

そのなかでも、ICQのデータは、ちゃんとバックアップを
取ってなかったので、去年の11月のアタマ以降のログが
すべて飛んでしまった。

ああ、こういうことだったのね、という感じ、かな。
ああ、こういうことだったのね。

そんなことを考えつつ、昨年末に振られた(笑)
あるオネエサンに、メールを書いた。オネエサンっていう表記
その筋の人みたいね。それにしても。(^^;

返事なんか期待せずに。

そしたら、半日後くらいに、丁重なメールをいただいた。短かったけど
誠意にあふれた、素敵な文面だった。

何度も心の中で読み返しながら、ああ、この人はやっぱりいい人だなあ、と
あらためて思っていた。シグニチャも、彼女の人となりをあらわす、とても
シンプルで、センスのいいもので。

このメールを永久に保存しておくことこそ、私の使命、と考え、
(ほら、ICQのログが飛んでしまったから、さ。)さっそく
ノートとデスクトップをLANでつなぎ、ノートのフォルダを共有し、
Beckyのデータをコピーした。Becky2になってから、
なんかメールの保存形式が、よく分からないことになっていて、
ちょっとイヤかも~、と思ってたんだけど、そうじゃなかった。
試してみたら、インポートがほぼワンタッチでできるように
なっており。今日はそれに助けられた。1往復半のメールを、
しっかりとデスクトップにも、移して(コピーして)おいたよ。

よかった。

今日、近所のampmに、メシとパンツを買いに行ったとき。
歩きながら、ELTのfragileをずっと歌ってた。
「出会えたことから すべては始まった……」

メールで知り合ったというのは、出会ったことにならないよね。
うん、そのことを、あらためて確認した。

縁という言葉は深い。物理的にそばにいるとか、同じ会社の同じフロアで
たまたま仕事をしてるとか、そういうこと。そういうことは、偶然っぽい
けど、はなはだ深い。そう。はなはだ。世田谷バージョンがあるかどうかは
寡聞にして、存じてはおらぬが。そんなことはどうでもいい。

・2月9日(金)

今日、何日目の泊まりになるんだろう。母ちゃん心配してるかもなぁ。
作りおきのメシ、私に食われることなく、なんべんも過ぎていっただろうなあ。

昨日だったか、asahi.comを見ていて、ひとつの記事に目が留まった。
沖縄米軍の最高幹部が、部下へのメールのなかで、県知事なんかを、
「頭の悪い腰抜けども」って中傷して。それが外に漏れて。

んで、知事に面会を申し入れて、正式に謝罪した、という記事。

以下、朝日新聞の記事によると、
米軍幹部、手には「HAVE NO EXCUSE」(言い訳はしない)、
っていうメモ書きを握りしめてた。「言い訳の余地がない言葉であり、
深くお詫びしたい。真意ではなく、知事や副知事、吉田金武町長、県民には
深い敬愛の念を抱いている。私の謝罪を受け入れてほしい」って。

それに対し、稲嶺知事は「一番大事なのは56年の歴史を、私も、県民も、
そしてあなたも背負っていることだと思う。沖縄はマグマの上に乗っている。
蓄積されたものは小さな穴を開ければ飛び出してくる」と諭すように話した、と。

この記事を仕事の合間に会社のデスクで見ながら、なんだか泣けてきて
仕方がなかった。

誤解を恐れずにいうと、なんだかいいな、と思った。

一度口にしてしまったことは、取り返すことはできない。もしも、本当の
謝罪というものがあるとしたら、そのあとの、自分の行動すべてで、証明していく
しかない。人間つーもんは、ほんとに業が深くて、人の立場になって物事を
考えることが、ほんとにできない生き物で。いやいや、人間つーもんは、なんて
60億のムコの人たちを道連れをするまでもなく、私ひとりの日々の行動や言葉を
振り返れば、んなこたあ、たちどころに気づく事実で。

沖縄が日本にいてくれて、本当によかった。沖縄がいてくれるおかげで、
日本はいつも粛然とした気持ちを、忘れそうになるたびに、思い出すことが
かろうじて、できる。そろそろ、ひさしぶりに、灰谷さんの「てだのふわ」
(太陽の子)を読み返そうかな。みんな元気にしてるだろうか。

けっこう大変だけど、仕事が楽しくってしかたがない。これってやばい?(笑)
10行にも満たない、昨日届いたメールを、一日に何千回も、ニタニタしながら
眺めてる私って、かなりアブナイ?(爆)

あ、そうそう。昨日だったか、メールアドレスの最後が「.pl」で終わってる
人から、ホームページの写真の感想をもらった。そこには、

Sunny photos, sunny people…

って書いてあった。

こんな褒め言葉、なかなかないよなあ、ってしばらくいい気持ちにひたってた。
plって、多分、ポルトガルですよね? ヨーロッパの一番南の国の人から、
“サニー”なんて言葉をいただいて、恐縮することしきり。

けど、写真は言葉を超える。もちろん、国境も、人種も、宗教も、政治も。

世界へ出たい。いろんな人と出会って、いくつもの笑顔をもらって、
怖い思いをして、カメラを盗まれたり、腹をこわしたりして、それでも
アホみたいにシャッターを押してたい。いつごろ、そういう生活に
入れるだろうか。

あはは。いまgooの和英辞典でポルトガルの綴りを調べたら、Portugueseだと。
じゃあ、メールアドレスがplの訳、ないじゃん。(笑)

ん~ん、じゃあ、どこだ? あ、ポーランドか。Poland。あ、ここだ。(爆)

ポーランドの人に、Sunnny Photoって言われるのも、また嬉しからずや。

この3連休。ほんの少しだけは休めるみたいだから、写真でも撮りに行こうかな。
明日は私の福岡の母、町田さんと半年ぶりの再会だ。八王子まで行ってくる。(^^)
自慢の娘さんとも初めて会えるのが、楽しみだにゃあ。

・2月10日(土)

昼過ぎに起きて、八王子まで行って来た。

ホントは10時頃に起きて、昼の部に行こうと思ってたんだけど、
起きれず。だって、うちに帰ってきたのが6時過ぎで。じつは今朝
4時過ぎまで仕事してて。で、始発の次の次あたりの電車で、帰ってきた。

八王子へ行ったのは、創価大学「ヴォーカル・グループ」の定期演奏会を
聞きに行くためで。私の福岡の母、町田さんの娘さんの最後のコンサート
だと聞いていたので、絶対に何があっても行こうと思ってた。

起きたのは1時過ぎだったかな。風呂に入って、あわてて準備して、
出かけた。津田沼から快速に乗って。たまたま座れた。あっという間に熟睡。
けど、乗り換えの東京ではっと起き、ダッシュで降りて。エスカレーターを乗り継ぎ
中央線のホームへ行くと、青梅行きの特別快速が発車する寸前で。
あわてて乗り込んで。で、またすぐに熟睡。目が覚めたら、立川だった。
またダッシュで降りて、乗り換え。時計を見たら、4時40分とか。ありり?
開場4時半、開演5時とかじゃあ、なかったかな。やべえ、遅刻だよ……。

で、八王子の駅で降りて、まだるっこしい思いをしながら、自動精算機で
乗り越しの精算をして。で、南口へ走り。タクシー乗り場で、近いんですけどいいですか?
って運転手さんに断ってから、市民会館まで、お願いします、って。

だいたい7、8分だったかな。100円玉を7つ払って、あ、おつりいいです、って言って
(660円のところ、700円払ったからって、おつりいいです、はないよなぁ)なんて
考えながら、入り口へ急いだ。チケット代1000円を払って、一番後ろのほうの席に
陣取り。そしたらバイブにした携帯が震えだし。町田さんからで。前のほうに席を取って
あるから、こっちおいで、って。

で、ずんずん前の方へ降りていき、遠くから町田さんを見つけて、そちらへ歩いていった。
取ってあった場所というのは、2列目の真ん中あたり。こんなに遅くに来て、こんなにいい席
申し訳ないなぁ、なんて小さくなって座ってた。

コンサートは、すごかった。みんないい顔をしてた。いい声をしてた。
言葉では言えないくらい、なんつーか、ものすごいエネルギー、パワーをもらったよ。

きょうのコンサートに向けて、みんな一丸になって、一所懸命に成功を祈ってきた、
それが痛いほど伝わってきた。舞台を見てると泣けてきちゃうから、わざと
ときどき天井を見上げたり。

サークル総勢200名の舞台。メインボーカルの人を除いて、マイクを使ってないんだよ。
生の声が、直接ぼくらの鼓膜を震わせ。やっぱり生はすごいと、あらためて思った。
だれか、いっしょにクラシックのコンサート行ってくれる娘、いないかなぁ。
……余談でした。(^^;

町田さんの娘さんは、何曲かで、メインボーカルを務めており。最初、町田さんに
似てる娘をずっと探してたんだけど、どの娘か分からず。???と思ってたら、
後ろから肩をたたかれ、最前列の右から4番目の娘よ、って。

ああ、あの娘かあ。ホント、町田さん似てないわ。似てない似てないって、聞かされてたけど
ここまで似てないとはぁ~、って、かなりビックリした。

印象に残ってる曲、たくさんたくさんあるんだけど、毎年のオリジナル曲、
どれもすごくすごくよかった。なんでこんなにいいんだろう、っていうくらい。
いや、ほんとにだよ。明日にでもCDに焼いてもらって、自宅と会社で聞きたいくらい。

あとは、第2部で披露してくれた、英語の曲。やっぱ、英語の曲、みんないいよね。
まあ、いい曲を選択してる、ということなんだろうけど、う~ん、ゴスペルって本場は
アメリカだから、それだけ層が厚いというか、いい曲がたくさんある、っていうことだよね。

パンフレットを見てて、すごく感銘を受けたのが、創価大学の学生部長
加賀譲治さんが寄せた序文。
「ヴォーカル グループ定期演奏会を祝う」というタイトルの。

かってに引用したら怒られちゃうかな。

———-

 創価大学ヴォーカル・グループの歴史は浅い。いまでもよく覚えている。「ゴスペルを歌う
ことをどう思いますか?」と聞いてきた真剣な顔を。おそらく、周囲には創価の理念と齟齬が
あるという意見もあったのだろう。創価の理念とはそんなに狭量なものか。私は違うと思う。
人間の文化に正当も異端もないはずである。日本の伝統文化といわれる華道、茶道、舞踊など
にも、宗教性や精神性のないものなどないではないか。
 しかし、そのような問いかけよりも、私が貴重と思ったのは、それら創大生の熱のこもった
表情であり、やる気であった。この集団は早晩大きなものになる、そう思った。この予測は
なかば当たり、なかばはずれた。ヴォーカル・グループは、私の予想以上に大きくなったのである。
 歌を歌うことで若者が自己を表現し、他者のために尽くそうとする。尊いグループだと思う。
最も創価大学らしいクラブの風格も出てきた。ずっと応援しよう。

———-

また読み返すたびに泣けちゃう文章に出会えた。(^^)

あ、そうそう。先月の最後に、私ずいぶんメメシイ文章を書いちゃったけど、
あのね、きょう思ったんだけど、これからの人生、私きっと、悲しくて泣くことは
多分ずっとないと思う。うれしかったり、感動したりして泣くことは、何度も何度も
経験するだろうけど。

んな感じかな。あ、ずっと以前からの懸案だった、tht(tokyo hot today)
いわゆる写真サイトですね。あんまり考えずに、デジカメで撮った写真をガンガン載せていく、
近日中にオープンします。URLは、ジャガバタの下。スラッシュthtでいけると思う。
あ、オープンまで、もうちょっとだけ待っててくださいな。ページができあがったら、
ちゃんとフロントページにうたいますから。しばし、お待ちを。

・2月17日(土)

MrMaxへ行ってきた。茜浜、新習志野駅前にできた、なんちゃらコンプレックス
(いくつかの業態の小売店が集まってできた大規模ショッピングセンター)の一角にある……。

行ったのは初めて。自宅の自室を整理しようと思っており。まずは、部屋の隅に積んである
VHSのビデオテープを、背の高い棚を買ってきて、そこへ並べようと思って。
奥行きのあるボックスはあるんだけど、ビデオテープみたいに奥行きの浅い、背の高いボックスは
なくて。家具屋とか、AV専門店とかに行けばあるんだろうけど、きっと値段、高いんだよな。

で、棚を買ってくるかわりに、靴下とか、ズボンとか、トランクスとかを買ってきた。
ディスカウントショップとかによくある、トランクスの2枚組。どうでもいい柄のついた……。
ふつう2枚組で500円くらいはするんだけど、MrMaxでは、なんと299円!!!
感動して、3つも買ってしまった。ちゃんとLLの印を確認して。

店は死ぬほど広くて。どこに何があるのか分かんないほど。

けど、いろんなものが、すごく安くて。

いたるところにね、店の「コピー」が貼ってあり。いわく、

ほかの店が高いのではなく、当店が安いのです

だったかな。違ってたらごめんなさい。けど、自信に満ち満ちた、そのコピー、
とても素敵だと感じた。最近、値段の安さを売り物にしてるディスカウントショップとか
うちの近所にもいっぱいできてるけど、どこもそれほど(いうほど)安くはなく。
木曜日とか金曜日に、新聞にいっぱい入ってくる広告を、トイレでゆっくりと吟味するのが
私の日課になっており。

そんなやる気のない、そこいらのディスカウントショップとは、ひと味もふた味も違って
MrMaxの安さは、ひとつツキヌケてる。それが昔と変わってなくて、すごくうれしかった。

茜浜にMrMaxができたのは、ずっと前から知ってた。というか、出来る前から、
工事が始まる前から、事前情報をチェックしてた。なのに、オープンして数カ月して初めて
MrMaxに買い物に出かけた、というのには、訳がある。さいきん、カルフールとか、
コストコとか、もっとうちの近所だと、LAOXとか、ヤマダ電器だとか、いろんな業種の
安売りの店がオープンし。けど、オープンしたてだと、アホみたいに客が群がって、
駐車場に死ぬほど列が出来て、入るまでに何時間も並んだりして……。

そこまでして、安く買いたいなんて思わないもん。なんか、自分がダメになる気がする。
大げさかも知れないけど。

で、今日、時間もあったし、MrMaxに行けばあるだろう、逆に言えば、ほかの店には
なかなかないだろう、と期待をもって、ちょっと遠いけど、茜浜まで車を飛ばした訳。

探してたモノはなかったけど、でも、MrMaxは私の期待に、応えてくれたよ。
天井が異常に高くて、なんか店内がやたらにキレイで、外資系のお店かと見まがうばかりに
立派になっちゃってたけど。

私が、福岡に住んでた頃に通ってたMrMaxとは、似てもにつかない、お店だったけど。

そう。福岡に住んでた頃。202号線バイパスを西へ走ると、ダイエーとか、カレー屋
ココ一番とかがある地域があって。福岡市西区拾六町。(拾六町って、これでいいんだっけ?)

ダイエーの裏のほうに、MrMax拾六町店があって。
がらんとした駐車場。プレハブに毛の生えたような店舗。店の前でやってるタコ焼き屋。
前の職場では、平日休みのことが多かったから、昼過ぎに起きて、生活必需品を
買いに、よく出かけてた。下着から、お米から、電化製品まで、もう、なんでも
安いんだよ。今日も感じた、そう、突き抜けた安さ、っていうのかなぁ。経営者が、
真剣にモノを安く売ることを考えてる、っていう熱意が、店内に並んでるあらゆるモノの
値付けを通して、僕らにビンビン伝わってくるんだよね。いや、ほんとに。
感動的といってもいいくらい。

ユニクロにしても、MrMaxにしても、福岡時代にうんとお世話になってた、
大好きな小売業のヒトたちが、東京圏まで進出してくると、手放しでヒイキしたく
なるよね。意味もなく嬉しいんだ。なんつーか。言葉には出来ないんだけど。

たしか、私が東京(千葉)へ戻ってきてすぐ、97年の2月の日記、
東京へ出てきた九州人が、がむしゃらに頑張る訳が分かった、って書いたと思うけど
なんか、あのころの気持ちが、じわ~ん、と思い出されるなあ。

……。すげえ。MrMaxのネタだけで、65行も書いちゃったよ。(改行のみの行を含む)

昨日、会社から帰ってくる電車のなかでの話を書くね。

御茶ノ水0時41分発、総武線最終電車、津田沼行き。

私の目の前に、すごく疲れてそうな、仕事でこきつかわれてそうな、初老のおじさんが
立っており。私もうんと疲れてたので、席を譲らずに、知らんぷりしてたんだけど。
私の隣に座ってた女の子(20代前半くらい)の隣の席が空き、そのおじさんが
座った。市川あたりで。おじさん、かなり酔っぱらってたみたいで、誰かの話してる
言葉にひとりで勝手に反応したり、手すり棒を持ってた手をすべらせて、私の隣の
女の子の膝に手を置いてしまって、あわててのけて、すみません、すみません、なんて
何度も謝ってたり、女の子の読んでる本をのぞき込んだり。
ったく、酔っぱらい、しょうがねえなぁ、状態だった。私の隣の女の子、それでも、
なんだよ、このじじい、むかつくなあ、みたいなふうでもなく、ふつうにしてて
淡々と本を読んでた。そのさまが、なんだか好ましいと思った。

電車が船橋に着いた。おじさん、相変わらず、うとうとしてたんだけど、
いきなり飛び起きて、駅名を確認して、あわてて電車を飛び出していった。
そして、ホームをとぼとぼ歩いてた。

電車の扉が閉まり、おじさんの姿がずっと遠くになった頃に、

さびしそうなおじさんだったね

って、本を読んでたその娘に話しかけ。独り言みたいに、ぼそりと。

そしたら、1秒くらい反応がなく。1秒くらいしてから、くるっ、ってこっちを見て。
びっくりしたような、それでいて、すっごくうれしそうな笑顔で。
顔に、ほんとそうだったよねえーーーっ!!!

って書いてあった。

津田沼、終点の津田沼で降りたら、一緒にホームを歩きながら、
お嬢さん、……飲み行かへん? っておしゃれに誘おうと思ってたんだけど、

彼女、ひとつ手前の東船橋で、意を決したように降りて行っちゃった。
扉が閉まるまでに数秒。私のなかで、いろんな葛藤があったよ。そう。
カズラとフジが、あんなふうや、こんなふうに、絡み合い。

……そんなことはどうでもいい。(^^;

そう。葛藤、葛藤。葛根湯。あ、トウの字が違うじゃん。

……そんなことはどうでもいい。(^^;;;;

あれ?なんの話だっけ。あ、そうそう。風邪には葛根湯が効くよね、という……。

違う違う。そんな元気のない響きではなく。

あれ?なんの話だっけ。あ、そうそう。東船橋での数秒の、小倉の葛藤の話。

彼女が降りてしまって、扉が閉まってしまってから、いたたまれなくなって、
扉の前に立ち。東船橋のホームを歩く彼女の姿を探した。

予想どおり、可愛い娘だった。とても生活を楽しんでそうな。
ひらたくいうと、しあわせそうな。

ちくしょー、東船橋で降りて、写真を撮らせてもらえばよかった。

誰かに似てる、と思った。すぐに思い出した。

私が前の会社に入ってすぐ、北九州にある、西部本社、というところに
勤めてた頃。あ、違うかも。福岡へ転勤になってから、たまたま用事があって
西部本社に顔を出したときに、歩道橋の上で出会った女の子。すんごい可愛くて
ポップな感じがイケてて(当時は「イケてる」という日本語はなかったが。コイケヤはあったが)。

声を掛けて、あっという間に撮らせてもらった。なんだか知らないけど、
すんごいよく笑う娘で。私が撮った何枚かの彼女の写真、どういうわけか
すべてのコマで、彼女、げらげら笑っており。そう、気持ちがいいくらい。

あのときの写真、そういえばホームページに上がってないねぇ。
どこへいっちゃったんだろう???

たぶん、押し入れの奥のほうをさがせば、出てくるんだろうけど……。

だれがそれ、やるの? 何時間、かかると思う???

……。秘書がほしいなぁ。いうまでもなく、お金を払って人を雇う余裕は
まるでないから、ボランティアみたいな人が、いいな。(はぁと)

僕の写真のファンの娘で、もちろん、20代前半、独身、3サイズとかは
問わないから、ちょっとコケティッシュなタイプの娘がいいな。

けど、私が過去に撮影した、いろいろヤバイ写真とかが出てきても、
他人には漏らさないでいられる娘じゃないと、ダメかな。

なんか、今日、暴走しまくってない???

所以は如何。……理由は簡単だよ。

すごく大切な2人の友人から、相次いでメールをもらったから。

ひとりめは、macoちゃん。わたしがこないだ、ものすごくひどい
文面のメールを出した相手。返事が来なくても、あるいは、仕方がないなぁ、
って、思ってて。でも、どうしても、どうしても、どうしても、友だちじゃ
なくなっちゃうのは、どうしても、どうしても、どうしても、いやで。
付き合ってる男と別れた訳じゃないんだけど……って、前置きをして、
頭が混乱してる、って言いながらも、いまの気持ちを、率直に記して
くれてた。それがすごくすごくすごくすごくすごくうれしかった。

俺は泣かないけど、普通の人だったら点滴を打たなきゃいけないくらい
水分を消耗しちゃうくらい、うれし泣き、したいんだよ。

ほんとにほんとにほんとにありがと、macoちゃん。愛してるよ。
こんど、君が許してくれたら、一瞬だけ、ぎゅっと抱きしめちゃる。
そのあと、小倉が変な気を起こしたら、得意のスクリューパンチで、
成敗してくれ。(笑) 冬の歌舞伎町の路上に、放置されても
文句は言わないから。

もうひとりは、アンケン。

たまに思い出したように、長めのメールをくれる。
返事を出したからって、すぐにまた返事が来るわけじゃないので、
すぐには返事を出さない。だって、めんどうだし、書くことないし。(笑)

けどけど、そのくらいの距離感が、なんだかいいよね。
って、こういうことって、言葉にしないほうが、大人なんだけどねー。(笑)

中村雅俊の歌で、「ただお前がいい」って歌があって。私の福岡の兄・西村さんから
教えてもらったんだけど。いつも、俺のアパートで、弾き語りで聞かせてくれたよね。
「お前がいい」、「博多っ子純情」、そしてオリジナルの「外は小雪」

なつかしいな。生まれ変わるんだったら、絶対に福岡がいいな。絶対、絶対。

あ、そうそう。アンケンから来たメール。かなり、やな感じ。
彼は大分で高校の教師をやっており。なんだかしらないんだけど、バレンタインに
生徒から、チョコレートを50個もらったとか。

だからなんなんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おめえ、おれにケンカ売ってるだろ。

ふん、悪かったな。おれなんか、たったの1個だよ。

小倉が2001年のバレンタインデーに、たった1個だけGetした、
チョコの話、聞きたい???

聞きたい人は、ココをクリックしてね。そこじゃないよ。ほら。ここいらへん。

んもう、そこじゃないったらあ。。。。ここだっつーの。

しかたないわねえ。おねえさんが、教えて、ア・ゲ・ル。

でも、悪いけど、お客さん、ここから別料金だからね。あ、カードもOKよ。
領収書も出るから、安心してね。(^^) 日付は今日でいいのかな? え? 2枚に
分けたほうがいいの? あ、そう。いろいろタイヘンなのね。

なんの話だっけ。あ、小倉が2001年の2月14日にGetしたたった1個の
チョコの話ね。

あ、ごめんごめん。そろそろ誌面(Web面?)も尽きてきたので、続きは来月、ということで……。

それでは、さいなら、さいなら、さいなら……。

あ、いや、おれもホントのところ、ちょっとだけ自慢したい気持ちもあるのよ。

けどほら、相手もあることだし。僕ら、始まったばかりだし。

ここいらへんで、森田童子の「僕たちの失敗」かなんかが流れ出すと、
かなりいい感じなんだけどね。

・2月18日(日)

二、三日前に借りてきた、「カッコウの巣の上で」のDVDを見てた。

結論からいうと、ワタシ的には、失格。

最後のシーンがダメだね。終わりよければすべて良し、の逆さまを、いってるね。

(数時間後、追記)
| あ、でも、けっこう良かったかも。(笑)
| 最後のシーンのオブジェ?は読めたけどなぁ。誰でも読めるか。(笑)
| 主人公の男、どっかで見たことあるなぁ、と思ってたら、アキヨちゃんと一緒に
| 行った、「恋愛小説家」に出てきた俳優じゃあ、ないですか。4半世紀の時を経て
| ほとんど見かけが変わってないっつーのは、どういうこと!?

……だれか、間違いなく、僕を感動させてくれる映画を、誰か教えてくださいな!

別に、いちゃもんを付けたくて、133分もある映画を、うちのちいさなテレビ画面に
映し出して見てたわけじゃない。いうまでもないことだけど、感動したくて、見てたんだ。

やっぱりチャップリンに往くしか、ないのかなぁ。

親友のMには、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を絶対に見ろ、と言われているのだが。

昨日焼いた、キロロの最新アルバムの1曲目、逢いたい、がかかってる。

・2月19日(月)

あ、あのぉ、以下、完全テンポラリ状態で、大変に恐縮なのですが。

以下、メモ。

あたりぃ~。大学・学部名。

あと、豚を殺せ。あと、アウシュビッツの話。ポーランドからもらったメール、その続報。
ADSLの話。

んなとこかな。

部屋を掃除した話。棚の位置、fix。MrMaxの続報。

アクセスカウンタを新調。寄生虫状態を抜けて。

赤い文字が黒くなっちゃって、フロントページが、かなり印象かわっちゃった。
どっかに赤地に白文字のカウンタ、落ちてないかな。

・2月21日(水)

今日、会社の女の子の写真を撮った。お昼ご飯の時間を使って。

たぶん、日記に初めて登場する娘じゃないかなぁ。すごい可愛い娘。

写真を撮ることになったきっかけは、彼女が私のホームページに載ってる写真を
見てくれたこと。空気感がある、写ってる人が自然な表情をしてる、って言ってくれた。
あるとき急に、写真を撮ってほしい、って言われて。ドキドキした。

ま、ここに至るまでには、本当に本当に長くて辛い道のりがあったのですが、
それはシラフでハ書けないので、近いうちにアルコール漬けになった小倉が
PCに向かうことをご期待くださいな。

今日、会社の帰りに幕張本郷のTSUTAYAに寄って、
「フィラデルフィア」のDVDを借りてきた。

こんなことをいうと、また変人扱いされちゃうけど、ビデオを借りるのはイヤだけど
DVDを借りるのは嬉しい。レンタルビデオは見たくないけど、レンタルDVDは
見るの好き。たぶんそれは、ビデオとDVDというメディアの性質の違いからくる
もんだと思う。分かるかなぁ、私の気持ち。ビデオって、ほら、テープメディアでしょ。
接触型の。だから、どんなに気を遣ってても、何回も見たら、その分だけ劣化して
いくんだよね。それがなんかすごくいや。DVDだと、非接触型だし、ディスクだから
基本的には何遍見ても、データの劣化は起こらない。デジタルだしね。

そんなことから、DVDだと安心して、借りてきて映画を楽しめるんだよね……。

こんなことを気にしてる俺って、やっぱ変かなぁ。ま、いいや。(笑)

今日借りてきた「フィラデルフィア」は、すごく期待してる。んと、見始めるのは
午前1時くらいかしらん。

最近、メールをやりとりしてる人たち(何人かの)が、私のホームページの日記を
読んでくれてるみたいで。その内容について、メールで触れられてたりすることが
なぜか多い。

なんだか、不思議な食感。あ、食べ物じゃないけど、不思議な皮膚感覚だなぁ。
うまく説明できないや。僕のなかでは、この日記は、だれかのために書いてるんじゃない
自分の最後の王国、みたいな場所(それだけに逆に、書く内容に気を遣ってる部分も
ま、若干、あるにはあるんだけどね)。

その、独立国たる日記の内容に関して、ごくふつうに、親しい友人からのメールで
触れられている、というのは、なんとなく、なんとなく、違和感を覚えるんだよね。
別にイヤだ、とかじゃないんだけど、あれ、君にその話、したっけ、みたいな。
うんとデフォルメしていうとね、私が胸襟を開いて、ピンク色のハートを見せている
のが、この日記だとすると、みんなは、そのハートに指先でぺたぺた触るんだよね。
あは、やわらかいね、とか、ぷにぷにしてる、とか、けっこう弾力があるじゃん、とか。

じゃああなたたちは、僕に、僕と同じだけの自分のハートを、見せてくれたの?って
真顔で聞きたい。悪いけど、おれ、自分に関する、ありとあらゆる情報を、公開しちゃってる。
ま、公開したからって、差し支えることは何一つない、って確信があるからだけど。
もちろん、みんながみんな、私みたいに開けっぴろげになる必要は、なんにも
ないけど、でも、でも、友だちと話をするときは、お互いの関係が対等であることが
最重要事項だと思われ。そ。対等であること。写真を撮るのにも、すごく大切なこと。

親友のマキちゃんと私が、どうして10年以上にわたって性差を超えて親友であり
続けてるかっていうと、僕らは常に対等だからだよ。全き対等関係。
年齢とか、学歴とか、職業とか、未婚・既婚とか、そういう外見的なことをすべて
ふっとばして、僕らは対等な関係であり続けている。それは、お互いの努力の結果でも
あるのだろうし、対等であることが、我々にとって必要なこと、そして気持ちのいいこと
だからでもある。もちろん、どんな相手とでも、こういう関係が築けるなんて、二人とも
これっぽっちも、思ってないけど。

なんだか、話がうんと遠くへ行ってしまったなあ。

けど、思うのは、やっぱり何かを外に向かって発してるというのは、すごいことだな、と。
私の好きな写真評論家に、大竹昭子っていう人がいて。彼女と写真との出会いは、NYで
一人暮らしをしてたときに、急に思い立って、ニコンの一眼レフを買い求めたことだとか。
彼女はカメラを衝動的に買い求める直前、こんなことを考えていたという。

「表現とはなにかというようなことをとりとめもなく考え、
表現をしない人間はランクが上で、それをしなければ生きていけない人は
人間として不出来なのだ、などと結論づけた」
(「眼の狩人」新潮社刊より)

いま、隣の部屋の本棚から、「眼の狩人」を何年かぶりに持ってきて、
開いて、確認してたんだけど、ここの部分、
いまのいままで、逆に読んでた。表現する人が偉いんだ、って。
そうじゃなかったのね。う~ん、逆さまだったとは……。(^^;

私がホームページの日記を「表現」と呼んだら、烈火のように怒った友人がいた。
彼はクリスチャンになっちゃったけどね。そういえば最近会ってない。会いたいなあ。
元気してるかな。

けど、素朴な感想だけど、2月の日記、えらい長く書いてるよねぇ。すごい分量だよねぇ。
どうしちゃったんだろうね? そろそろ命の炎が消える頃なのかしらん。んなことないか。
体調は、すこぶるいいし。

だれだっけ。大学のゼミの先生が言ってたんじゃなかったかな。
質というものは、かならず量を伴うものだ、って。
たしか、井上靖さんも、こう言ってた。
私は、「量」の伴わない「質」というものを認めない、って。

もちろん、量だけ多くても、その内容が取るに足らないモノだったら、
なんにもならないんだろうけど。

俺には、話したいことがたくさんあるよ。まだまだ。行きたいところも、地球上に
うんと残ってるし、見たい映画も、読みたい本も、山積みだし。会いたい人も、
まだ会ってない人も含めて(君のことだよ。笑)たくさんたくさん、いる。

私の言うことが通じる相手に、一所懸命、一所懸命に、自分が大切に思うことを
繰り返し、繰り返し、語っていきたい。私のつたない写真で、人間が生きてることの
すごさを、少しずつでも、みんなに伝えていきたい。

あ。あんまり関係ありませんが、日本を代表するカメラ雑誌「日本カメラ」の3月号
(2月20日発売)において、私の発した言葉が紹介されています。本屋ででも、
立ち読みしてね。(はぁと)
いま手許にないのでページ数は書けないんですけど(あとで書きますね。)、
読者の写真コンテストの応募要項の次のページ、選者の写真家の先生方の「総評」の
とこ。カラーポジの部、小沢忠恭先生が、私の前世紀の最後の台詞を、もったいなくも
引用してくださっています。

ただ、残念なことに、ちょっとだけオリジナルと違ってるんだよなぁ。

語尾なんですけど、

誤)等しい
正)同義なんだよ

ですです。ま、訂正記事を出すまでもないですけどね。(x x)☆\バキッ

小沢先生、こんどまた美味しいワインをいただきに参ります。(^^)/
秘書のMさんに、会いたいなぁ。(とほいめ)

・2月22日(木)

19日分のメモを、文章にする作業を、させてくださいな。

こないだから、メールを何度かやりとりしてる、沖縄の大学生の娘。
宮本輝とか灰谷健次郎とかが好きで、最近、村上春樹を読んでて、
たまたま、先日、池澤夏樹の「タマリンドの木」を借りてきた……、って。

何度かメールで話してたら、あ、もしかして……、って思った。
この娘は、○○大学●学部の学生ではないかいな、って。根拠とかは、まるで
なかったんだけど、あ、でも、きっとそうかもしれない、って。そのなかには、
そうであったらいいなぁ、という気持ちが、強く含まれてた。

で、ハズしてたらかっこわるいなぁ~、と思いながら、聞いたら、
果たして、そのとおりで。私、言いましたっけ? なんで分かったんですか?って
びっくりしてた。俺もビックリした。○○大学●学部、の中身を書かないと、
ここいらへんのニュアンス、伝わりにくいと思うんだけど、でも、察しのいい方ならば
だいたい見当はついてるでしょうけど……。

それでますます、彼女とのメールの交換が楽しくなってきた。(^^)
次の次あたりの全日空の「特割」(全国一律片道1万円)で、那覇へ行って来ようかしら。
日帰りとかで。(笑)

ポーランドの人からメールをもらった話は書いたと思うけど、その偶然を
必然たらしめよう、ということなのか、どうか、この夏、アウシュビッツに
行って来よう、という思いが、日に日に強くなってる。アウシュビッツ、gooとかで
検索すると、死ぬほど引っかかるのね。そのうちのいくつかは、アウシュビッツへの
旅行記とかで。観光気分が抜けてないようなモノから、すごく真剣にレポートされたものまで、
いろいろ。でも、基本的な情報は、だいたいわかった。アウシュビッツの所在地は、
ポーランド南部のクラクフとカトヴィツェの間にあるらしい。いまはオシフィエンチムとかって
いう街の名前になってるようで。

ワルシャワまで飛行機で行って、そこから鉄道で移動するか。あるいは、
ウィーンまで飛ぶか。国境線というのは、どのくらい簡単に越えられるものなのか、
まるっきり感じが掴めないだけに……。

ポーランドのメル友(笑)の大学は、Jaroslawという街にあるらしく。
なんて読むのか分かんないんだけど。ヤロスラウ? ジャロスロー?
今日、いろんな検索エンジンを辿ってたら、この街にあるホテルの案内ページに
つながり。地図があったので見たら、このJaroslawも、ポーランドの南東部に
位置しており。ふ~ん、けっこう近いじゃん、って思った。彼を訪ねていけば
アウシュビッツに行けるかな、と思ったけど、彼はどうも、大学には7月までしか
いないらしい。私が夏休みを7月に取ればいいだけの話なんだけど、7月には、ほら
待望の参議院議員選挙があるでしょ。ま、別にぶっちぎればいいんだろうけど、ま、
国民の権利だし。(笑)

ということで、8月か9月に1週間休みをもらって、ポーランド南部を旅してこようと
思っています。私の債権者の皆様、いましばらくお待ちを。(笑)

強制収容所あとでは、写真は撮れないと思う。撮れないというか、撮りたくないというか、
撮る必要がないというか。カメラはホテルに置いていく。ただ、写真を撮るかわりに、
このThinkPadを持っていって、地面に座って、日記を書くよ。便所の落書きに
小便がひっかかったような、それに陰毛がこびりついたような、そんな程度のことしか
書けないかもしれないけど。でも。

今日、そのポーランドのメル友に、夏、行くかも知れませんって、メールを書いた。
超・つたない英語で。英検4級の私の、全力をふりしぼった……。(笑)

どんな返事が来るか、楽しみ。(^^)

そそ。昨日だか、一昨日だか、考えていたこと。通勤電車でみた、広末涼子の広告。
乾杯ラガーの。広末がノースリーブの、真っ赤な、粗い編みのセーターを着て。
500ml缶から大きめのグラスに、ビールをついでる……。あの、いつもの、
なんともいえない不思議な笑みを浮かべて。

この車内広告を見たときに、感じたんだよね。

この親しげな調子が、クセもんなんだよな、って。

私、別に広末にはなんの恨みも持ってない。けど、すごくこの広末の
「乾杯ラガー」の車内広告が、ある意味、象徴的に感じられたのね。

ものすごい巨大な資本を投入して、こんな、いかにも自然な、親しげな、
すぐ隣にいそうな、そんな広告で、僕らをだまそう、だまそう、としてる、って。

広告って、好きじゃない。

初めて書くけど、私、就職活動って、3社しかしてないのね。朝日新聞、
毎日新聞、日経新聞。そのうち、朝日は春のセミナーの1次面接までいって、
落とされて、本試験は毎日の楽しい拘束旅行に縛られて、断念して。(笑)
日経と毎日はセミナーで青田刈られて。

あ、そんなことを自慢するために書いたんじゃなかった。(x x)☆\バキッ

ホントは、広告代理店に行きたいな、っていう気持ちも、かなり持ってたのよ。

けど、最終的には、まったくアプローチをしなかった。資料請求さえ、せずに。

それはやっぱり、広告というものが持つ、根元的なうさんくささ、というものに
あの時点で、すでに、辟易としてた、っていうことかな。わかんないけど、たぶん、
そういうことなんだと思う。

すぐれたTVCF(テレビコマーシャルフィルム)とかって、ひとつの「表現」として
成立してて、たまにテレビを付けると、初めてみるCFばっかりで、そのどれもが
よくできてて、思わずテレビに釘付けになっちゃったり、するんだけど、でもね。
ものを買わせよう、買わせよう、って一所懸命になって、「うつくしいウソ」を
ついてるのは、間違いないことだから、やっぱり僕としては、自分からは少し
遠ざけておきたいな、と思ってるのが実感として、あるわけで。

やっぱり私、素人の女の子が、好きだな。写真撮るのも。写真、見るのも。
芸能会の人たち、興味まるでないし。あ、仕事だから仕方なく、っていうのだったら
あるいは、泣く泣く、やるけど。

昨日の近所の公園での撮影会。ホント楽しかったなぁ。フィルムの消費本数は6本。
36枚撮りの。これって少ないよねぇ。時間としては、20分くらいかな。多いかなぁ。
わかんないけど。ほら、下手な鉄砲、数打ちゃあたる、っていうじゃない?
表情の微妙なシークエンスを追うには、これくらい、たくさん、撮らないとね。
フィルムなんて、安いもんだし。

あ、昨日の撮影会のフィルム、今朝、津田沼駅頭のミニラボ?に出したら、
モノクロもカラーも、明日の午前10時には、出来てくるらしい。すごい楽しみ。
3枚くらいは、いいかも、っていう表情が、写ってるんじゃないかなぁ。どうだろ。

明日の仕上がりしだいで、次回の撮影会の日程が、決まる。来月か来週か、
あるいは、無限延期か。(爆)

神仏に祈りを捧げたい気持ち。今日食べたのは、豚バラ気持ち。あ、気ムチ。

オンラインで日記書いてたら、こんな夜中なのに、沖縄の大学生の娘から、
メールが届いた。
彼女、あきらかにB型なんだろうなぁ。早く会いに行こ。(^^)

まだ書けてない内容。以下、メモ。(^^;

豚を殺せ。
ADSLの話。

部屋を掃除した話。棚の位置、fix。MrMaxの続報。

アクセスカウンタを新調。寄生虫状態を抜けて。
赤い文字が黒くなっちゃって、フロントページが、かなり印象かわっちゃった。
どっかに赤地に白文字のカウンタ、落ちてないかな。

追加メモ。日比野克彦。映画作りの体験。駄作。1+1=3 or 4?
誰も君のことなんか……。artなんて、そんな大げさなもんじゃない。
音楽とかかぶせていくと……。わかりやすい。解釈の自由さ。
それが楽しい。おおらかさ。

・2月24日(土)

今日は撮影で、一日会社でした。
カメラマンのKさんとずっと一緒にいて。楽しかった。
夕飯を、市ヶ谷の餃子屋へ食いに行き。またいっぱい食べた。(^^)
こないだいた、中国人留学生のキレイなおねえさんは、今日はいなかった。残念。

明日は朝早いので、3時前には寝ないとなぁ。

一昨日のメモから、いくつか題材を取りましょうか。

おととい、アーティスト?の日比野克彦さんが、bayfmのラジオに登場してて。
それをたまたまクルマのなかで、聞いて。途中からだったので分かんなかったんだけど
彼は一般の人たちと一緒に、映画作りのワークショップ?みたいなことをしてたらしい。
そのときの話をしてた。

「映画って、分かりやすいんですよ。共同作業だし、完成していく
過程が、目に見えるから。音楽を乗せました、ぐっと雰囲気が出てきましたね、みたいな」

そのあとにしてた話が、すごく示唆的だった。

「駄作だって、いいんですよ。世の中に、駄作はいっぱいある。だれもそんな、
あんたのことなんか、気にしてないよ、って。アートって、人の生き死にとかに関係ないし、
ある意味いいかげんでもいいんですよ。1+1=3だ、って叫んでも、それをだれか、
4だ、って聞こえたとしても、全然OKなんです」

ごめんなさい。ラジオ番組、録音してたわけじゃないから、上に書いたのは直接話法の
形を取ってるけど、日比野さんが語ってた内容と、かなりズレると思う。けど、けど、
確かに私のイノチが受け取った彼の叫びであり。1+1=4,239でもいいって、ほら、
彼、言ってたじゃない。(笑) 言ってねーっつーの。

上の行を書いてから、急に思い立って
近所のコンビニ、もう少し正確に書くと、ファミリーマート三山店に行って、
酒とつまみを買ってきた。もう少し正確に書くと、焼き鳥(塩)とコーンバターと
モツ煮込みと、サントリーvino vinoと、定番「かのか」を買ってきた。

で、何を書こうとしてたのか、すっかり忘れてしまった。(笑)

いま、つまみ3種とシラナミを生でコップ1杯たいらげて、すこし落ち着いたとこ。

ああこの人いいこと言うなぁ、って感動して、聞いてた。あ、日比野さんの話の
続きね。

このへんの、揺らぎ、っていうのかなぁ。あいまいさというか、その裏返しとしての
自由奔放さというか、勝手気ままさというか。アートっていうと、なんかすんなり
理解できるけど、「芸術」とかいうと、とたんに眉をしかめなきゃいけない、っていう
気になる。まして、「藝術」なんて記述した日にゃあ、もう正座して、その上に
20貫目くらいの重しを置いて、鬼みたいな看守に100叩きの刑にあわないと、
ラチがあかない、みたいな自虐的な気持ちになってしまうよね。

やっぱ、日本ってダメだわ。なんだよ、芸術、って。まるでバカみたいじゃん。(笑)
人間が素朴に楽しむためのモノじゃあないの? そもそも。素直に、きもちいい~、って
思ったり、げらげら笑ったり、じーんって感動したり、そういうもんでしょ?

そ。何を書こうとしてたか、まるで忘れた。

あ、そうそう。こないだ撮った会社の女の子。結論からすると、あんまり上手に
撮れませんでした。ごめんなさいね。>会社の女の子、Iさん。(^^;

彼女には写真撮る前から「ホームページには載せてくれるな」とクギを差されているので
どっかに載せることもできませぬ。う~ぬ。あ、でも、もういっぺんくらい、
再挑戦のチャンスを、与えてもらう気でいます。こないだは、緊張しまくって
アップばっかりだったんだよね。おのずと、表情だけで勝負、っていう感じの
写真になってしまい。ま、写真家のホンネが、モロに出たんだということだろうね。
彼女の顔をずっと眺めてたい、っていう……。あ、写真家、って私のことね。(^^;

こんど、もし第2回の撮影会があるとしたら、全身を入れた写真を撮りたいな。
あとは上半身くらいで、動きのある写真。ふだんは自分の肉体の延長として使ってる
35mm f2.8のレンズを、先日の撮影の際は、あんまり使ってあげられなかった。
ほら、アップが多くなる、ということは、どうしても85mmの出番が増えるということで。
50mmも、ほんの少ししか、使わなかったもんなぁ。

けど、若い娘を撮るのは、むずかしいなぁ。彼女なりの美学もあるだろうし。

あ、結論づけていうと、彼女の気に入る写真を撮ってあげれなかった、
私の実力不足、ということに尽きるのですが……。

ごめんなさい。今日の分の日記、リズムがメタメタだということは、分かってます。
明日以降、手直ししますので、ご勘弁くださいな。>all

明日は早起きしないと、みんなに迷惑を掛けちゃうので、まぢで
そろそろ寝ます。その前に、大切な友人たちに、メールを何通か認めて……。

んじゃ、おやすみなさい。

・2月25日(日)

いまのいままで、映画「フィラデルフィア」を見てた。
いま、エンドロールが流れてるとこ。

すばらしい。こんなすばらしい映画みたの、はじめてかも。

何も言うことはない。100点満点だよ。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

あ、この文章を読んでくれてる、すべての人へ。

もしも、僕のことが好きなら、この「フィラデルフィア」
いつか必ず、みてほしいな。明日見ろ、とは言わないから、
死ぬまでに、いちど、みてほしい。

エンドロールが長いから(笑)、ひとつだけ、感じたことを書くね。

途中の、二人だけのシーン。仏法で説く「願兼於業」に限りなく近い
やりとりが、あったね。

最高だよ。

あんまり関係ないけど、今日は冷えるなぁ。暖房もつけないで、
毛布もかぶらないで、ずっと見てたから、また、風邪ひいちゃったかも。

明日、会社休んでも、怒らないでね。> 同僚の皆様。(笑)

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