まぢで今日は死ぬかと思った。埼玉の荒川の河原で小学生の野球大会。4フィールド×4試合、計32チーム。最初は見本写真を送るために住所や名前を記入していただく用紙をすべてのチームに配布して回収せよ、試合のスナップも撮れる範囲で撮れ、という指令だったのだが、昨日の夕方メールが届いた段階でヤバそうな気配がしてゴネたら住所の用紙は15チームに減り。あとのチームは過去のデータがあるから、と。だったら最初からそうしてくれよとちょっと思った。まあ、最新のデータじゃないと見本写真がちゃんと届かないかも、というのはもちろんわかるのだが。
予定通りに8時半に行ったら、1試合目のチームはすでに練習してて。思わず写真屋の代表に電話して、集合写真はいつ撮るんですか、って聞いたら、練習を中断して撮らせてもらえ、とのことで。あたしはあんたみたいに図々しくないから、そんなお願いはできないよ、と思いつつも、各チームに頼んでみたら、奇跡的に1チームだけ、試合前に撮影に応じてくださった。残りの7チームは試合後。4つのフィールドをぐるぐる回って、すでに集まりつつある2試合目のチームに声をかけて集合写真を撮り。どこの試合が先に終わるか、ハラハラしつつ。
当たり前のことだけど、室内のバスケやバレーと違って、野球のフィールドは広い! 広すぎる!
24-120とSB-910をつけたD810を首からさげ、ひたすら集合写真の撮れるチームを求めてさまよい歩く。この90kg超の超おデブなカラダを引きずりながら。
あ、そうそう、例の死ぬほど面倒くさい住所を記入してもらう用紙、最初は配布して記入してもらってたんだけど、いただいたパンフレットにいまどきめずらしく各チームのスタッフ数名の住所と名前と電話番号が記載されていることに気づき! 涙が出るほど嬉しかった。
というわけで、あとはプリントアウトしてきたチームの一覧表に撮影済みの印をつけながら、ひたすら撮ってないチームに声をかけまくる。
けどね、昔はなかなか撮れないとすぐにイライラしたもんだけど、いまはそんなこともまったくないわけで。どんなことを言われてもニコニコして、はい、わかりました、ありがとうございます、と心の底からの笑顔で応じる自分がいる。俺も成長したなあ。だってさ、商売で写真を撮らせていただいてるのはこっちの勝手な都合なのであって、選手たちやスタッフの方々には撮影に応じる義務なんて、これっぽっちもないわけで。向こうがどんなことを言ってきても、こちらとしては、ただひたすらそれに応じるしかないわけで。しかない、というか、応じさせていただくのみで。だってこっちがお願いしてる立場だし。まあ、こんな当たり前のことに気づくのに51年も人生を浪費してしまったオグラさんてバカね、とお思いでしょうけど、これからは頑張りますよ。
というか、今日は本部のおじさまたちに恵んでもらったアクエリアスも含め、自販機で買ったポカリスエットとか、たぶん合計4L以上は水分が僕の体内を駆け巡っていった。まぢで暑くて少し歩くとバテバテで、ホントに熱中症で死ぬかと思った。
あ、そうそう、1試合目の途中でまぢでキツくて「このままだと死ぬ」と身の危険を感じ、撮影を途中で抛擲して帰ろうと思った。写真屋の代表に電話して泣き言を言うと、試合のスナップは撮らなくていいから集合写真だけはお願いします、と言われ、次の電話では、疲れたらクルマで休んでてもらっていいですから、とかも言われた。いつ試合が終わるかわかんないから、さすがにクルマには戻らなかったけどね。それに、ここだけの話、最初から試合のスナップを撮るつもりは、これっぽっちもなかったよ。笑
32チームの集合写真を撮るだけでギャラ分の仕事はしてると思われ。まあ、いまどき少年スポーツの大会の集合写真がどれだけ売れて儲かるのか、さっぱりわかんないけどね。横でお母さんも撮ってるし。笑
3試合目のあとに2チーム撮って、4試合目の終わるのを待って最後の1チームを撮り。でコンプリート。まあ死ぬほど暑かったし、日差しも死ぬほど強かったので、写りのほうはあんまり自信がありませんが。笑
そか、クリップオンのストロボを強めに焚くからと我々は逆光で集合写真を撮ることが多いけど、スマホとかだと逆光だと潰れちゃうんだよね。別に意地悪してるわけじゃないけども。
そんな感じ。えー、この写真屋さんの真夏の野外の撮影は危険すぎるので、次からは辞退することにしようと心の底から思ったひと夏の経験。笑
しかし、まぢであたしの人生、いままででいちばん死に近づいた実感があったよ。脳梗塞か心筋梗塞か熱中症か、その合併症で倒れて死んでも何もおかしくない、そんな気がしたひと夏の経験。笑