今日は予定を変更して、一日早く弘前の東北中学剣道を撮りにきた。この手のブロック大会は競合他社(ほかの写真屋さん)がいることが多く、集合写真の撮影で足並みを揃えないと、あとで面倒くさいことになる。今回も、きょう練習があって、そこで集合写真が撮れるかも、って情報が入り、昨日撮ってたバレーボールを先輩カメラマンにまかせて朝の電車で弘前に転戦してきたわけ。
朝の9時には現場に着いてたんだけど、来ると予想される?某社の姿が見えない。先輩カメラマンに確認すると、午後1時までは待て、ということで、ひたすらボーッとして待つ。電池切れが怖くてスマホの使用も遠慮がちで。
結局、きょうは某社は来ず、秋田の写真屋さんのカメラマンと2人で、練習中の選手たちに声をかけて集合写真を撮らせてもらう。
どうも武道系の集合写真だと、監督とコーチが一緒に写ってないとダメ、というのがルールらしく。
いま監督がいないから、とか、きょうは練習着なので、とか断られまくり、結局48チームのうち、7チームしか撮れなかった。
でも、ひとチームひとチームに苦労して声をかけて、いいですよ、っていって集合写真が撮れた喜びは、なかなか格別なものがあり。
東北大会だから、当然、宮城や岩手や福島の子たちも来てて。彼らがこの7年をどんなふうに過ごしてきたのかな、って、彼らの笑顔を見ながら、考えてた。
ここからは、ちょっとおこがましい言い方になるかもしれないけど、あたしは根本的に、自分が写真を撮る相手に、絶対に幸せになってほしい、と祈りながらシャッターを切ってる。英語だと、銃を撃つのも写真を撮るのもshootなんだよね。銃は人を不幸にするけど、写真は人を幸せにする力があると、あたしは固く信じてる。
僕は、写真は基本的に、
この世の不思議を写すモノ
だと思ってる。人が人を写す。当たり前のようだけど、よく考えたら、当たり前のことなんて、なにひとつ、ない。あなたが僕のカメラの前にいてくれて、僕の構えるカメラのほうをじっと見て、ふっと笑い、写真に写ってくれること。
このすべてが奇跡じゃないとしたら、
そうそう、さっきのshoot、僕は、絶対に幸せになれ、という思いを込めて、ニコンのカメラのシャッターを押してる。その思いは、すべての、写ってくれた人たちの心に、間違いなく届いてると、信じてる。
この東北遠征は、例の24-70の事実上のデビュー戦になったけど、予想以上の活躍。やっぱり開放F値が一絞り違うとファインダーの明るさは倍違うわけだからね。そりゃ、被写体の細かいところまで、よく見えるよ。24-120でずっと悩まされてた、集合写真撮影時の微妙なフレーミングの変更も難なく行えるし。
アイポンで長文を書いてると、全体が見渡しづらくていけない。
まあ、けど、たぶん、そんなにおかしなことにはなってないと思うので、このままとりあえずupしますねーw