何か月も前から、僕はJALは国際線から撤退して、国内線だけでやりなおせ。
また業績が十分に回復したら、国際線への再チャレンジもありだろう、と書いてた。
http://jagabata.com/ne/2009/10/jal.html
ようやくその案が、政府でも検討されるようになってきたようで。
JALの国際線撤退を実際に実現させるとなると世界中に広がったJALの
拠点をどうスムーズに撤退させるかが大きな問題になるけど、それは
上手にANAや海外の航空会社と連携しながら、粛々と行えばいい。
採算が取れなくなった事業から撤退するのって、営利企業としては極めて
まっとうな判断じゃん? 国際線は海外の航空会社と真っ向勝負しなければ
ならず、価格や品質の競争も非常に厳しいわけで、いまのぬるま湯体質の
JALにそこで戦っていく体力、気力、闘争力があるとはとうてい思えない。
むかしみたいに農協のおじいちゃんおばあちゃんを集めてJALパックを
やっていればいい時代じゃない。これから空の自由化はどんどん進むわけで
アメリカン航空かデルタの軍門に完全に下ってしまうのでなければ、JALの
国際線撤退は、避けることのできない既定路線なのではないかと思う。
国内線は、国際線とはまったく違って、価格競争もそこまで熾烈ではないし、
飛ばす空港、路線ごとに価格設定はできるだろう。定期便がなくなってしまう
ような地方のローカル空港だったら、すこしくらい価格がアップされても、
定期便を残すほうに賛成してくれるに違いない。
あるいは、アクロバチック的な第三の道として、JALの国際線を、そのまま
LCCに全面的に模様替えしてしまうとか。
もちろん乗務員は全取っ替え。希望する人たちは給料激減を大前提として
再雇用してあげればいい。
いまの半額以下で世界中に日の丸印の飛行機を飛ばせれば、海外旅行に
行きたがらない若者に対しても、アピール度は抜群だと思うのだが。
日航:国際線撤退案が浮上 全日空に統合 国交省は反対
http://mainichi.jp/select/today/news/20091231k0000m020112000c.html
(毎日新聞)