昨日は『DP1 マニアック・マニュアル』の打ち上げ、第二弾。
新宿に向かうタクシーのなかで編集長に、せっかくブログがあるのだから、
もっと丁寧にムックの宣伝とか、したほうがいいですよ、って進言したからか
さっき編集部のブログを見たら、ムック班の方々が登場され、最新ムックの
告知を、されてた。
こんなことを書くと、また嫌われてしまうけど、ちょっと違うんだよな、と思った。
本が発売された、ということや、どんな内容だ、ということは、別にブログで
伝える必要はないわけで。だって、ほかにそういうことを載せてあるページは
いくらでもあるわけで。
『ブログスフィア』っていう本を、以前に読んで、それが役に立ってるなぁ、と思うんだけど、
どうすればブログが活かせるか、ということを、実例をまじえて紹介してくれてる本で。
隠さなければならないギリギリのところまで、情報を提供する、
情報の発信側の個人としての、率直な思いをきちんと言葉にする、
必要以上にカッコはつけない、ウソはつかない、本音で勝負する、
とかっていうことだったかな。たしか。
たとえば、ムックのロケに行って、こういう撮影をしましたよ、とか、こんなちょっとした
失敗をしてしまったけど、なんとかフォローできましたよ、とか、このページはデザインで
ずいぶん悩んでデザイナーさんといろいろあったけど、最終的にはすごくいい仕上がりに
なりましたよ、とか。そういうこと。ホントのこと。素直なこと。未来の読者に伝えたほうが
いいこと。伝えたいこと。自分にしか、書けないこと。
そういう、なにをどのくらいブログに書くべきか、というのは、あるいみ訓練の成果というか
訓練する必要があるのかもしれないね。
山の上で、編集部の別の人に、ブログつまんないね、って言ったら、じゃあ小倉さんが
書いてくださいよ、っていわれた。彼女にしてみたら、本誌の仕事でこんなに忙しいのに
そのうえ、ブログをおもしろくしろなんて、無茶言わないでくださいよ、っていうところだろう。
気持ちは分かるけど、いまの編集者は、それでは務まらないんだよ、というのは
いいすぎだろうか。しょうがない。いまの時代、インターネットはあるし、ブログも
すでに発明されてしまったのだ。世の中にある伝達手段、使わなければ競争に
負ける。それだけのことだ。
社員としての編集者の皆様が編集部のブログを充実させるためには、そこに
彼らとしてのモチベーションがないと、ダメなんだろうね。目に見えるカタチで
本の売り上げが上がる、とか、ブログを1本投稿したら、手当が付く、とか。
いや、でも、ブログの効果なんて、そんなにすぐに目に見えるカタチで表れる
わけではないんだよ。じわじわと効いてくる、漢方薬みたいなもんだから。
そのことに彼らが気づいて、それでも俺たちはやる、と思えれば雑誌は長生き
していくと思うんだけど、なかなかそう思えないかもしれないなぁ、というのも
おれのホンネとしてはあるかな。黙っていい本さえ作ってれば、ちゃんと売れるんだ
という、悪い意味で昔気質の勘違いをしてたら、きっと静かにフェイドアウトして
いくんだろうな。なんていうことをぼんやりと考える、カロリーオフ発泡酒とともにある
夜。