重い映画でした。観たあとの気分はけっして軽やかなものでは、ありません。そしてこれは紛れもなく現代の物語である。
ドイツが統一したあとの旧東ドイツの方々の暮らしぶりなんて、ぜんぜん情報も伝わってこないし、とくべつ興味を持っていたわけではありませんが、国が統一されても、人びとの意識というのは、なかなか変わるものではないのかもしれませんね。何十年も、あの体制のもとで、生活を送っていたわけですから。
人間の良心ということをテーマにした映画だと思います。どんな政治体制のもとでも、人は人の心を、良心を持ち続けることはできるし、一方、欲望というものは権力を手にすると際限なく増殖していくのだ、という。
ひさしぶりに、映画というモノを見れて、よかったです。ひとつ前の映画は、たしか、バンコクで見た動物たちが人間に復讐するアニメ。あれつまんなかった。米国映画にありがちな、やたら暴力的な映画だったし。あれ? そういえば何か月か前に、幕張で映画を観た気がする。なんだっけ。
ああ、ユナイテッド93だった。去年の9月に。こういうドキュメンタリータッチの映画しか、観ないのでしょうか、この男。たまには娯楽大作とか観て、肩の凝りをほぐしたほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか。(笑)
いやぁ、日常生活が笑いに包まれてるから、映画で娯楽を楽しみたいという気持ちってないんだよねー。あ、でも、きょう予告編が流れた、フランスの恋愛映画、夢がモチーフになってる、は楽しそうだったなぁ。たぶんきっと、アメリとかもおもしろいんだろうけど、悲しいかな、僕は映画というモノを、自宅の小さなテレビ画面で見ることができえず。悲しいかな。