Z9のYoutube動画用シナリオ

そろそろニコンZ9のことをYoutubeで語ろうかという気持ちが高まってきた。そろそろいいでしょ、と。で、以下の通りの見出しを立てて、この見出しごとに1本ずつ動画を撮っていこうかと。いままでは1本の動画にあれもこれも盛り込みすぎて1時間とかになってしまい、もっと短くしろYO!という声が殺到していたので、その反省を踏まえて。笑

●買うまで

仕事で使うミラーレスを買うのはニコンがプロ用ミラーレスを出したときだ、と決めてた。で、2021年12月にニコンがZ9を発売して、すぐには買えなかったけど2022年3月にMapCameraに予約した。もちろん月賦ですよ。60回払いだったかな。いままでの経験でニコンの一桁機は5〜6年以上は余裕で使えるという確信があったから。

以前から漠然と、そろそろミラーレスかなぁ、とは思ってたけど、あたしは何よりデジタル一眼レフが好き。あの光学ファインダーで被写体をそのまま見つめることができる奇跡のような芸術のような機構が死ぬほど好き。できれば死ぬまでデジタル一眼レフを使い続けたい、と思ってた。

2021年3月に、それまで6年半も使ってたD4sにかわり、ニコンD5をヤフオクで安くGetすることができた。これは本当に奇跡的な出会いで。すでにYoutubeに動画をupしてるけど。

それから1年、そのD5を使い倒しまくった。で、3月4月のいわゆる卒業入学シーズンを迎え、いざというときにカメラが止まるという事態を防ぐためにニコン新宿のニコンプロサービスにD5をピットインさせ。たしか買ったときはシャッター40万回だったのが、1年たってシャッター70万回になってた。1年で30万回もシャッターを切ったのか。いや、けどこれってふつうのことであり。だってたとえば1年に250回撮影があったとしたら、いや200回にしておこうか、200回で30万回。2回で3,000回。1回で1,500回。うん、このくらいはシャッター切りますよ。1回の撮影で5,000枚くらい撮ることもザラにある。あたしは報道出身というのもあって、たくさんシャッターを切って、そのなかからいちばんいいカットを選ぶ、という撮影スタイルをずっと貫いており。

あとで画像整理に泣くことになっても、それでも現場でいいシーンを取り逃すことほどカメラマンとして悲しい、あるいは恥ずかしいことは、ないわけで。なのでどんなにあとで自分がツラいことになっても迷ったら(シャッターを)切る、ということをモットーにしてるわけで。これは24歳で新聞社にカメラマンとして入社してから変わらないあたしの方針。

なのでまあ、1年でシャッターを30万回、切ったことに対しては後悔はひとつもないんだけど、でもその結果、ニコンプロサービスの窓口でオーバーホールを申し渡され、11万円も費用がかかったのは、ちとツラかった。といいつつ、4月にはそれまで10年近く使ってたD810を下取りに出して2台目のD5をGetしてしまったわけだが。

D5使いとしては、D810ってなかなか評価しづらいわけで。これも動画でたっぷり愚痴ったけど、シャッタータイムラグが圧倒的に違うのよ。もう天地雲泥の差というのがぴったり。D5はシャッターボタンを押したら即座にシャッターが切れるけどD810はシャッターボタンを押しても、なんかモタッとしてる。まあ発売当時としては3,600万画素という高画素を確保するだけで大変だったのだろう。どっちかというとD810は風景とか静物とか、そういうのをじっくり撮るカメラだな、ということをずっと思ってた。つねに撮影に向かうカメラバッグには入ってたけど、ほとんど活躍の場は与えられず。運動会のサブカメラとか、あとはスポーツ撮影の集合撮影用とか。そういうサブとしての役割しか与えてあげられなかったな。ちょっと申し訳なかったと思ってる。あ、そうだ。勝田台系のBBQとか合宿とか飲み会とか祝賀会とか夏祭りとか、そっちには必ずと言っていいほど持ち出してたな。さすがにD4sを持って行くのはアレな訳で。そっちでは大活躍。ただ、気軽に遊びの場に持って行くには重いよね。酔っ払うとカメラって特に重いと感じられ。あと微妙にデカい。あたしがずっと使ってるThinkTank PhotoのProspective 7の旧型にはD810はちとデカすぎると思われ。

なんか書き始めるとムダに長くなるよね。いつものことだけど。笑

そんなことで、2022年3月22日、ダメもとでMapCameraのオンラインショップでニコンZ9の購入を申し込んでみたのよ。もちろん月賦で。会社はどこだっけ、JACCSだ。ジャックスね。あちこちで書いてるけど、あたしは以前、セゾンカードとOMCカードを使いすぎて債務整理をし、5年以上ローンも使えず、クレジットカードも持てない、いわゆるブラックリストに載ってた状態が続いてたわけで。そろそろ解除じゃないかなぁってずっと思ってて、今回MapCameraでZ9をJACCSさんで注文してみたら、なんとOKが出て。もう狂喜乱舞。

あ、そうそう、話は前後するけど、オーバーホールに11万円もかけてD5を新調したわけですけど、その話をニコンプロサービスの窓口のおねえさんとして。もしかしてミラーレスのZ9なら、こういう費用は一切かからないのでは?と尋ねると、ああ、そうかもしれませんねぇ、みたいなお返事で。

そこで悟った。あたしは光学ファインダーをこよなく愛するけど、でも仕事の道具として割り切るならば、ランニングコストは低いに越したことはない。Z9は60万円もするけど、デジタル一眼レフを使い続けて毎年11万円、ミラーとシャッターの修理にかかるとしたら、ミラーレスたるZ9を買うのと変わらなくね?と気がついた。そこでふんぎりがついたわけ。

もちろん、いきなりフルスロットル、すべての撮影をZ9で代替できるなんて、まったく思わなかったけどね。最初はだましだまし、というか、おそるおそる試しながら、いままでD5で撮影してたのをZ9に移行していければいいかな、と思ってた。仕事の撮影は失敗が許されないからね。

Z9を3/22にMapCameraで注文したのはいいけど、どうも世間の噂だと、ヨドバシは納期は来年とか、ニコンプロサービスでも納期は9か月とか、そういう悲観的な噂ばかりが伝わってくるわけで。それから毎日のようにtwitterで“Z9 納期”とか“Z9 発送”とか、“Z9 納品”とか、“Z9 届いた”とか、そういう検索ワードでいろんな人のツイートをかき集め。MapCameraはそのなかでも意外に納期が早いらしいと知り、それでも9月くらいに届けばいいかなぁ、秋の運動会シーズンに間に合うかなぁ、と漠然と思ってた。でも5月くらいから、思ってたよりも納期が早まってる事実も知り。6月下旬に発送しまっせ〜みたいなメールをMapCameraから受け取った。心臓が止まるかと思った。

●設定とか

Z9が届いたとしても、しばらくはZレンズなんて買えるわけもなく、いままで使ってたFマウントの24−120/4とか28−300/3.5-5.6とかを使うことになるわけで、Z9が届く数日前に、メルカリで新品同様のマウントアダプターFTZを購入。19,800円とかだったかな。ホントは三脚座が廃され、より小型になったFTZIIが欲しかったんだけど、新型ということもあり1万円くらい高い。だったら旧型のFTZでいいか、と思った。FTZが届いてZ9に装着してみたら、三脚座なんて完全にZ9のバッテリーグリップに邪魔されて、何の意味もなさない。笑
FTZ、角が丸まってて手に当たる感じもいい感じ。こっちを購入して大正解、と思った。


●AFまわり

Z9を購入して、しばらくして幼稚園のミニ運動会の撮影があった。そこで徒競走の撮影を行った。園児が向こうから4人くらいずつ、こっちに向かってまっすぐに駆けてくる。いままではD5+28−300で連写し、すべてのコマでバチピンで撮れてた、そんな撮影。Z9のAFエリアモードを「ダイナミックAF」にして。いままでD5で常時使ってたAFエリアモードと同じようなヤツ。そしたら、けっこう外すのよね。ピントを。しかも大胆に。笑 ちなみにこの時点でのファームウェアはv2.00だったと思う。

それがけっこうショックでね。もしかしたらZ9は動きモノは撮れないのかも?とまで思った。なんかのタイミングでニコンプロサービスに行く機会があって尋ねたら、「Z9はミラーレスで、いままでのデジタル一眼レフとはAFのしくみがまるっきり違いますから」と窓口の男性は顔色ひとつ変えずに言い。ああ、ずいぶんZ9のAFについてクレームが入ってるんだな、とすぐにわかるリアクションで。

そのあと、ファームウェアがv2.10にアップデートされ、なんとなくずいぶんAF性能が改善されたかな、という気がした。あ、そうだ、あたしはAFでピント合わせを行うのにシャッターボタン半押しじゃなく背面のAF-ONボタンを使用してるんだけど、いわゆる親指AFってヤツね、そのAF-ONボタンの感触がZ9はD5よりずいぶん重い感じがしてね。D5はすごく軽くて触っただけでAFが作動する感じだったんだけどZ9はちゃんとしっかり押さないとAFが作動しない。顔認識とか瞳認識とかしてると、小さい四角が表示されるから、AF-ONボタンをしっかり押してなくてもAFが合った気がしてシャッターを切ってしまうということがけっこうあった気がする。それもAF、大丈夫?と思った理由だったかも。あ、ちなみにあたしはつねにAF-C。AF-Sは絶対に使いません。ふだんの幼稚園の撮影では、子どもたちは基本、動き回ってるから。笑 まあ、卒業アルバム用の個人写真とか集合写真とかだったらAF-Sでもいいと思うんだけど、AF-CはAF-Sを包含してるっていうか、止まってるモノをAF-Cで撮ってダメということはないと思うので。その逆は微妙だけど。

まあ、そんな感じかなぁ。Z9を使い慣れていくうちにワイドエリアAFの有用性に気づき始め。デジタル一眼レフの常識として、中央に近いAF測距点は合焦性能が優れ、画面の端に行けば行くほど合焦性能が低下していくというのは常識なので、カメラにAF測距点を自由に選ばせるオートエリアAF?みたいなヤツって使えないものだと思っており。実際の撮影で使ったことって皆無。自分の思ったところとぜんぜん違うところにピントが合ったら目も当てられないし。まあ実際の撮影では主要被写体は画面中央に近いところにあることがほとんどだから、ダイナミックAFで困ることはほとんどないわけで。必要なら、軽くAFロックしてフレーミングをズラせばいいわけだし。

あとでも出てくるけど、8/1〜4、長野で中学生のスポーツ大会を撮影した。バドミントン、卓球、バスケかな。で、バドミントンと卓球のダブルスは、ふたりの選手をAFで追うのが非常に難しい。いままでD5ではどうやって撮ってたか。いつも使ってるダイナミックAFを中央の測距点で使い、そのつどAFロックを使いながら、ある意味だましだまし被写体を追ってた。

けど、ミラーレスたるZ9はワイドエリアAFを積極的に使いたくなるわけで。像面位相差AFというのが、画面の中央と端のほうでAF性能にどのくらい違いがあるのか、あるいはまったく一緒なのか、わかんないけど、一眼レフがそうであったように、極端に画面中央のAF性能がすぐれているということもないだろうと思われ。しかもZ9はワイドエリアAFのエリアを自在にコントロールできるわけで。これは使わない手はないと考えた。バドミントンと卓球のダブルスはずっとワイドエリアAFで撮ってた。卓球の場合は画面の下半分はテーブルだったりネットだったりが位置するわけで、EVFの画面上半分を横長の長方形で覆えば、その範囲にある被写体にピント合わせをしてくれる。バドミントンの場合はどうだったかな。もうすこし中央よりに横長だけど四角ぎみのワイドエリアを仕込んでおいて、それでピント合わせをしてた気がする。ちなみにバスケとかサッカーとか、大勢がランダムに画面に入り交じる競技の場合は、あたしはいまのところD5と同様にダイナミックAFを使うようにしてる。Z9の場合、ダイナミックAFの測距点の範囲を大中小の3つから選べるので被写体との距離とか大きさによって使い分けてる。結果的に中(M)を使うことが多いかな。

AFについては、新たな知見が得られたら、また追加しますね。

●ストロボとの相性、そしてZ24-200/3.5-6.3について

Z9を仕事の撮影で使っていくと、徐々に、スポーツ系の撮影はZ9、幼稚園とかスクール系の撮影はD5って感じになっていった。7月あたりは。Z9は秒20コマの連写が効くし、いくらシャッターを切っても(物理的なシャッターはないわけだけど。テレビのチャンネルを回す、みたいなもんかw)、まったく機械部品が磨り減らない。なのでスポーツはZ9って感じになっていった。じゃあなんで幼稚園とかスクール系の撮影はZ9じゃないかっていうと、さっき書いたAF-ONボタンの固さもあいまって、どうもこの手の撮影では歩留まりはD5に分があるって感じの判断を下してたから、なのかなぁ。

いま思い出したけど、僕のやってるスポーツの撮影は、報道カメラマンみたいに、この一瞬を撮るっていうのではなくて、試合中ずっとシャッターを切り続け、よさげなカットをたくさん生んでいく、という撮影なのですね。なので極端な話、ピンボケのカットがいくらあってもいいわけです。それに対して、幼稚園とかスクール系の撮影は、スポーツ撮影に比べたら、つねにちゃんと写っててほしいシーンの連続なわけですよ。保護者の方からしたら、よその子の写真がいくらたくさんあっても、我が子の写真がピンボケだと困るわけで。カメラマンからしたら、みんなの写真がみんなそれなりにちゃんとないとダメなわけです。そういう撮影には、まだZ9は使えないかな、というあたしなりの判断。

あとは言い過ぎかもしれないけどZ9はストロボが鬼門。いまだによくわかってないんだけど、D5だと、ふつうに1/250秒までストロボが同調してたんだけど、Z9だと、1/250秒に設定するとストロボSB-910の背面に「FP」の文字が光る。マニュアルで確認すると1/250秒をほんの少しでも超えると(より速いシャッタースピードだと)FP発光になるっていうんだけど、どうもそのへんがよくわからん。なんだかZ9でストロボを使っていると妙に電池の減りが早い気がして。これってずっとFP発光になってる証拠なんじゃね?と思ったりもするわけで。通常のストロボ発光はごくごく短い時間の発光でシャッターが開いてる間の一瞬、画面全体を照らすわけですけど、FP発光はシャッターが開いてる間に断続的に繰り返し発光するので高速シャッターでもシャッター幕によるケラれが生じることなく、画面全体が明るくなる。シャッター速度の制限がない。ただそのぶんストロボの発光部にものすごく負担になるし、電池の消耗も激しい。なのであたしはいままでD5ではFP発光は避けに避けてきた。通常発光が可能は1/250秒を使用してきた。そのへんがZ9だとどうなのか、いまだによくわかってない。

関係あるかどうかわかんないけど、一度こんなことがあった。ある幼稚園のサマーキャンプみたいな撮影で、千葉市の青少年の家みたいなところで撮影。天井の高い食堂で、子どもたちをひとりずつ撮ろうとしたんだけど、Z9+24-120/4+SB-910で、天井バウンスで撮ろうとしたら、いくらやっても適正露出にならず(ちなみに反射板をペロンと出しての撮影)。なんじゃこりゃ、こりゃあかん、と思って、そっこーカメラをD5にリプレイスして撮影を続行した。もちろん、何の問題もなく適正露出を叩き出し。なんなんだろう、このZ9のストロボとの相性の悪さは、と愕然としたことを昨日のことのように覚えている。こういうことがあると、スクール系の撮影ではZ9は使えないな〜と思ってしまうことですよ。いや、今後もおっかなびっくりしながら積極果敢に使うけどね、チャレンジャーおぐらとしては。笑

あー、そうそう、どっかのタイミングで、Z24-200/3.5-6.3を購入したですよ。ニコンプロサービスで。Ai-S 35mm F2.8を人身御供にして。これって幼稚園の撮影とかに最高じゃね、と思い。

けど、いま考えたら、万能な文化包丁よりも先に、Z24-120をGetしたほうがよかったかなと思ってます。Z24-120は開放F値が通しでF4で、これっていままであんまり意識してなかったけど、ものすごーく使い勝手がいいのよね。あとZ24-200は、ムダに長い。いっぺん高校の文化祭で使ったけど、やっぱりあたしは短刀で相手と切り結ぶのが大好きな男なので、ふだん使いのレンズとしては200mmまで要らんのよね。120mmまであれば必要十分。いざというときはクロップすれば180mm相当になるわけだし。

さっきから書いてる8月上旬の長野での撮影、3日とも24-120/4を使ったんだけど、FTZを介してる微妙なまどろっこしさと、あと決定的なのは、スポーツ撮影で使うには24-120/4、まあ何年も使い込んでるというのもあるけど、ズームリングがややスムースではなくて。ちょっと引っかかる感じ。これがスポーツを撮影してるとものすごいストレス。新たに購入したZ24-200/3.5-6.3は買ったばかりというのもあると思うけどズームリングの操作がものすごくスムース。鏡筒も細身だしね。ものすごくいい感じ。望遠側の開放F値が6.3と暗いので室内のスポーツにはちょっと使えないんだけどね。

そんなことを考えてたらZ24-120/4がどうしても欲しくなり。考えに考えた挙げ句、2台あるD5のうち1台を売却してZ24-120/4を購入しようと決意した。ただ、ざんねんなことに、いまMapCameraにもニコンプロサービスにも在庫がないのですよ。街のお店はさがせば在庫があるみたいだけどね。まあ、今週後半の出張から帰ってきてから考えることにしましょう。

●2倍テレコンとの相性

7月の下旬に、駒沢公園で、東京の中学生のサッカーの大会を撮る機会がありました。たしか3年前にも同じ撮影に行かせていただいたことを覚えてる。僕は大砲みたいな超望遠ズームを持ってなかったので、この日は70−200と2倍テレコンTC-20EIIIで撮影に臨み。2日間の撮影、両日とも、死ぬほど猛暑で。

初日の2試合目だったか、撮影してるうちにZ9が不調を訴え始め。なんかもう、ものすごいヤバそうな感じで。最初、AF-ONボタンを押してもAFが作動せず。マニュアルフォーカス時のフォーカスピーキングで画面が真っ赤になり。その後、EVFが消灯し。え、と思って慌てて電源OFF→ONをして復帰させ、撮影を続行するんだけど、なんかその連続。うっわ、Z9って電気製品だから、猛暑、酷暑に極端に弱いんだ、と思い、軍艦部をタオルで覆ったりしたけど、不調は変わらず。

あとでよく考えたら、70−200と2倍テレコンTC-20EIIIの電気接点が接点不良で、信号伝達ミスを頻発してたんだろうね。ただでさえFTZも介してるわけで。熱暑も関係してるとは思うけど。前から70-200/2.8と2倍テレコンTC-20EIIIの相性、微妙だなぁと思ってたし、しかもクロップDXにしたときの画質はかなり微妙だと思って使ってきたけど、この日の出来事で、その確信が決定的になった。2倍テレコンTC-20EIIIは売却すべし、と。ちょうどMapCameraではけっこういい値段で売却できることも知り。

ちなみにサッカーの2日目は、D5+28−300をクロップで使いました。ここだけの話、あたしはスポーツの撮影でサッカーの撮影がいちばん好きなので、もっとサッカーの撮影が増えるといいな、と思い、勇気を出して某写真屋さんの発注担当のエラい方に、サッカーの撮影をもっとやらせてください!とショートメッセージを送ったところ、8/18の全国中学校サッカー大会の撮影に入れてもらうことができた。言ってみるものだな、と思った。サッカーの撮影がこれからも増えることを期待して、ついニコンのAF-S200-500/5.6をGetしてしまった。もちろん西新宿のMapCamera。24回払いだったかな。Z9と同じJACCSさん。今度は電話がかかってきた。ちょっとアヤシいと思われたみたい。笑

ローンで購入して転売する悪いヤツがいるだろうからね。電話口で「カメラマンをやってて、仕事で使うんです〜」って誠実に話したら、JACCSのおねえさん、納得してくれてた。ホントにいい会社だな。永遠に足を向けて寝られないよ。どこにあるのかな、JACCS。たしか市外局番06からかかってきたような。

某写真屋さんもそうだけど、あたしは大阪の会社とけっこう相性がいいと思ってる。

大阪ってじつは、ほとんど行ったことがない。あれ、2年くらい前に環状線に乗ったのは、なんのときだっけ? 覚えてない。。あ、思い出した。和歌山で中学生のバスケの大会を撮影しに行ったんだ。どっかの駅からトロトロ南海電車?に乗って和歌山まで行ったなあ。和歌山は高校の演劇部の合宿以来かも。あ、大学生の時に同じメンツで紀伊半島の先までハレー彗星を見に行くツアー?もあったなあ。ハレー彗星なんて、ぜんぜん見えなかったけどね。笑 若いっていいなあ。笑

●クロップ時の高感度

さんざんブログの他のエントリーに書いたけど、8/1〜4、長野に中学生のスポーツ大会の撮影に出かけてきた。撮影した競技はバドミントン、卓球、バスケかな。使ったレンズは全部AF-S24-120/4ですよ。卓球とバスケはクロップで使用。

いうまでもないことだけどミラーレスなので、クロップしてもEVFは画面いっぱいに表示される。これって当たり前だけど、デジイチを長らく使ってきた者からしたら、すごい感動の一言。逆に自分がいまフルサイズFXかクロップDXか、どっちで撮ってるかわかりづらいのが難点だけどね。まあEVFの端のほうには、ちゃんと記載されてるんだけどさ。

で、サッカーでもクロップでDXを多用したけど、そのノリで体育館の卓球やバスケでもクロップDXを使ったわけですよ。そしたら、後から考えたら当たり前すぎる事実なんだけど、高感度になるとけっこうしっかりノイズが乗るのよね。笑 そらそーだよね。クロップDXってことは1.5×1.5で、要するに撮像素子の半分以下しか使ってないわけで、ISO感度の有効性?は半減するわけだ。だいたいちゃんとした体育館の明るさってISO10000で1/500秒、f4.5くらいなんだけど、これがフルサイズFXかクロップDXかで同じISO10000でも高感度ノイズは倍くらい違う。そのことがアタマからすっかり抜けててね。笑

まあ、仕事で撮影する場合、絶対的な基準なんてどこにもなくて、その仕事をくれてる写真屋さん的にOKかどうか、ということがすべてで。なので、納品したけどクレームが入ってないってことはニコンZ9のクロップDXのISO10000は、その写真屋さん的にはOKなんだろうなあと思うわけだけど、それとは別にひとりのカメラマンとして、お客さんに少しでもいい写真、きれいな写真を届けたいと思うわけで、そしたらクロップDXに頼らず、もう少し明るくて、もう少し焦点距離の長いレンズを使おう、と思うのが人情な訳で。ただ非力なあたしは室内スポーツの定番レンズである70-200mm F2.8を手持ちで使いたくないのですよ。重いので、しばらく構えてるだけでフラフラになってしまうわけで。ま、体を鍛えろよ、と思わないこともないわけですけども。笑

なので当面は24-120/4をクロップDXで使うか、28-300/3.5-5.6をフルサイズFXで使うかというギリギリの選択になるわけですが。

●全体の話(楽しい)

と、いろいろ書いてきましたが、Z9はいろいろあるけど、めちゃめちゃいいカメラですよ! なんといってもシャッターもミラーもないので、いくらシャッターを切っても修理費がかからない!(←そこかよw

いや、なんかZ9を使ってると、ものすごい可能性を感じるんですよね。いままで使ってたデジタル一眼レフってクルマに喩えると、プリウスみたいなHVかなって。ミラーレスがBEV(バッテリーEV)、真打ち登場!ってな感じかなって。だってそうだよね、撮像素子でキャプチャーした画像をリアルタイムでEVFに表示させてるんだから、AFだって撮像素子でできちゃうし。そう考えたらミラーは要らないよね。専用AFモジュールも無用の長物でしょう。ヘタしたらシャッターユニットもさようなら、って感じ? EVFとか背面モニターの見えは慣れるまでにけっこう時間がかかったけど、でも慣れちゃえばこっちのもん。人間ってすごいよね。そしてこのあと技術が進化していけば、AFもEVFの見えも、もっともっと改善されていくわけで。僕はその可能性にかけたと言ってよい。別の言い方をすると、いまのニコンに投資したという感じ。ニコンと心中することを選んだとも言えるかも。あちこちで書いてるけど、どんなによかったとしても、いまさらソニーとかキヤノンのカメラを使う気は、さらさらしないのよ。こないだまで所有してたフジのカメラとレンズも売却しちゃったし。フジやペンタックス、あるいは他社の中判デジカメを必要とすることも、たぶんきっとないだろうし。そんな高画素を必要とするような作家の先生には、たぶん死ぬまでならないだろうし。いやわからん、来年あたりインドを放浪して写真を撮りまくるといったとき、少しでも画素数が多くて画質がいいカメラを、と思うかもしれん。それはそのときに考える。


●将来的な話(カスタマイズとか)

いままで僕がニコンの一桁機、プロ機を使ってきたのは、仕事で使える完璧に整えられた撮影機材を使う、という意味においてだった。けど、今回のニコンZ9は、ちょいと違う。未完成なのは半分、承知の上。その可能性にすべてを賭けるという意味において。不完全、未完成だからこそ、その可能性に賭けた、という感じかな。ニコンの人、怒らないでくださいね。笑

こんなことがあった。D5とかデジタル一眼レフはシャッターを切ると、クイックリターンミラーが一瞬、上がるので、ファインダーが暗くなる。ほんの一瞬だけどね。それがシャッターを切った証みたいな。でもZ9は高速で信号をやりとりしてるので、どんなに連写してもEVFがブラックアウトしないというのが売りで。けどそれだとシャッターを切ったタイミングがつかめない、ということで、シャッターを切ったタイミングをEVFに表示する方法を3種類の中から選べるようにした。

いままでのデジタル一眼レフみたいにEVFがブラックアウトする、EVFの上下左右の端に白線を表示する、同じく左右だけに白線を表示、この3種類。文字通り「撮影タイミング表示」と称される。

ミラーレスなのにEVFをブラックアウトさせるのはアホだと思い、あたしはずっと上下左右に白線を表示、に設定してたんだけど、なんかの拍子に「ブラックアウト」に設定が切り替わってしまい。仕方がないのでカスタムメニューに入って何度も変更するんだけど、一向に変わらないわけで。笑

うっわ、完璧な仕事ぶりが定評のニコンでも、こんなことあるんだ、と愕然とした。しばらく使ってるうちに、気がついたら上下左右に白線ブルブルに戻ってたけどね。笑

そういうダメなところも含めてZ9は可愛い。Z9sあるいはZ9IIがいつ出るのか知らないけど、買い換えたり、買い換えを我慢したりしながら、あたしはこの先もずっとニコンのプロ用ミラーレスを使い続けていくんだろうなあと思うわけで。ニコンのフルサイズのミラーレスは全部、一桁なので、一桁機という、ちょっとマニアックな言い方が有効でなくなってしまったことはすこし残念だけど、進化のスピードの速いミラーレス、新しい機種が出るごとに数字を繰り上げていくのは限界が来てたとニコンの開発の方々もよーく理解されてたことだろうから、まあ仕方ないことだと思われ。笑

ってことで、ニコンZ9のYoutube用の動画を撮るのは出張から帰ってきて8/22以降になると思うので、この出張で気がついたことがあったら、随時追加します。

けど、なんかすげーな。いままでさんざん考えてたこととはいえ、書き下ろしでこの分量を一気に書き上げたことに我ながら感動。たぶんさっきガッツリ30分、祈ったからだろうな。

30分でこれなら、2時間くらい祈ったら、どうなっちゃうんだろう。

あの娘とカラオケ行けちゃうかも。バキッ!!☆/(x_x)

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