ラブ・アクチュアリー

ちょうど1週間前に近所のTSUTAYAで借りた、5本目が、この映画でした。
(じつは残り2本は見てないのだが。w )

群像劇といったらよいのでしょうか。クリスマスを前にした、さまざまな
男女の恋愛の行方を、スタイリッシュに、そして時にコミカルに
描いています。

最初、え?19人?群像劇だと登場人物が覚えられなくてイヤかも、
って思っていましたが、脚本がしっかりしていて、それぞれの登場人物の
キャラがハッキリしてるので、あまりそういう心配はせずに、みることが
できました。

とてもハートウォーミングな、いい映画でしたよ。

この映画は米英合作らしいのですが、なんだかヨーロッパ映画が得意とする
たくさんの登場人物が織り成すオーケストラのような、濃厚な味わいを堪能
することができました。

思わぬ人物が、思わぬところで登場して、ある人の恋路をサポートしたり。

しかし、こないだの「スラムドッグ・ミリオネア」でも感じましたが、
英国映画って、大勢の人が登場して、深刻でしかもハッピーな
映画、というのが上手ですね。映像もすごく美しいですし。

つい、日本映画と比べちゃいます。比べても詮ないことは、
わかっているのですが。
日本映画はどちらかというと、少人数の内面の葛藤なんかを
描くのを得意としてる気がします。大人数が出てくると、すぐに
ドタバタになってしまったり。あ、いえ、単なる偏見かもしれませんが。

借りてきた5本のうち、最初に見た「フォレストガンプ」よりも、こっちのほうが
ずっと好きかも。

僕の持論として、少なくとも男の僕にとっては、映画を見る大きな喜びの
うちのひとつは、美しいヒロインを眺めていること、なのですが、この映画は
そんな欲求を十二分に満たしてくれる映画ですね。あの友人の新妻に
横恋慕する男がいて、その新妻は有名な若手女優らしいですが、めちゃめちゃ
美形ですね。あと、首相のお相手の彼女もすごくいい。小説家が
マルセイユまで追いかけていったポルトガル人の彼女も、いいですね。
社長に迫る彼女もいいし、同じ会社の同僚に憧れるオクテの彼女もいい。

って、お前は誰でもいいのかよ!?といわれれば、返す言葉もありませんが。

いやいや、大事なのは見た目じゃなく、愛ですからね。(^^;

ぴあの映画生活あたりでは、軽すぎるとか予定調和とか、批判を書く人も
いるようですが、映画が現実の丸写しばっかりだったら、映画の存在価値は
ほとんどないですよね。たまに夢を見たくなるのが、そしてそこから勇気や
元気をもらえるのが、人なわけで。

いやぁ、いい映画でした。もっと早く見ればよかった。
僕の悪いクセは、人に勧められても、自分のなかで機が熟さないと
なかなか見れないこと。

アホか、っていわれそうですが、2時間とかの映画を自宅でDVDで見るのは
僕にとってはけっこう精神力を消耗する作業なんですよ。だから、つまらない
映画を見るのは、これ以上はない苦痛なわけで。

今日はペ・ドゥナが出てくる2作品「空気人形」「春の日のクマは好きですか?」と、
「七人の侍」でも借りてこようかなと思っています。

書きたくなったら、また書きますね。