ハノイであとがきを

佐藤隆さんの名曲に「北京で朝食を」というのがある。
YouTubeあたりでさがしてくださいな。ホント、名曲。

それはそれとして、自分的にはいまやってる単行本の作業が
佳境というか終盤を向かえようとしている。これからまだいろいろ
あると思うんだけど、それはそれとして、自分的にはすでに佳境
というか終盤。

で、あとがきを書くんだけど、できればハノイで書きたいと思ってる。

ハノイであとがきを。あとがきを書くためだけにハノイに飛ぶのはアホとの
そしりをまぬがれないと思うのですが、まあいいでしょ。(笑)

それが4月中か5月になるか、はたまた6月かは、だれにもわからない。
いま不況のせいもあって飛行機がやたら安いみたいだから、好都合といえば
そう。サイアク、あとわずかの残りのマイレージを使って、シンガポールか
ソウル経由で飛ぶことにします。40000マイル、ちょっともったいないけど。
背に腹は代えられない。

いままた何十回めかの読み返しを進めて、言葉をひとつ、ふたつ、置き換えたり
する作業をしてるんだけど、なんかだんだん人から聞いた言葉、そして自分が
補った言葉、それらひとつひとつが、ものすごく愛しいものに思えてきて。
助詞をつけるかどうかでリズムが変わるのも味わいつつ、修飾語をいろいろ
差し替えたり、元に戻したり。ことばという生き物をどれだけそこで輝かせて
あげられるか。その作業がとてもここちいいし、殺すにしても活かすにしても
慈しみの心をもって、その作業にあたることができるというか。
なんでこんな仏のような気持ちになってしまったんだろう。おれもしかして
死んじゃうのかな。(笑)
あ、けど、小説家というのは、こうやって言葉と戯れることの気持ちよさを
どこまでも追い求めていく人をいうんだろうね。なんかわかる気がする。
もちろん孤独な苦しさとの背中合わせで。
佳境というか終盤といっても、まだβでいえば0.71くらいだと思う。けど、
バグがだんだん取れてきて、あちゃー、っていうのは、もうほぼなく、
どれだけ本文を上級の日本酒みたいな喉ごしにできるか、って、
前も書いたけど、そういう状況に推移しつつあるというか。

こんな心持ちになれたのも、ひとつはやはりデスクトップのInspironくんを
相棒に迎えたおかげもあるかな。やっぱりどうしてもノートだと窮屈な
気持ちを捨てきれずというか、抑えきれずというか、払拭できえず。
39,800円の激安デスクトップでも、音は静かだし、性能は必要十分だし
いうことないっす。ホントのホントに欲を言えば、このマシン、コストダウンの
せいか、PS/2ポートが廃されてしまっている。すごいショック。ぬか床の
ように小倉家に代々伝わる106キーボードは、当然PS/2接続で。いま
使ってるキーボードも、ほとんどというかまったく不満はないんだけど、
微妙にキータッチが重いかな。いや、ホントにごくわずかに、という
レベルなんだけど。
USBでもしょうがないと思うので、もう少しだけキーの軽いキーボードを
近所のヤマダ電機で、探してきましょうかね。

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