チャンギにて(その2)

というわけで、まだチャンギにいます。(笑)

長すぎです。高すぎの場合は、高杉晋作というのが、いつものオグラの手ですが
長すぎの場合はどうしたら、よいのでしょうか。(笑)

それも、気がついたら搭乗口がA5からB2に変わってました。
勝手に変えないでほしいなぁ。

それはそうと。チャンギはお城みたいです。成田とは比べるべくもありません。
東南アジアの小国シンガポールが、それだから通商国家として生きる、と決めて
着々と実績を積み重ねてきたその結実が、いまのチャンギの姿だと思います。
どこぞの極東の北国の玄関口たる空港とは、訳が違います。あ、ちなみに
ハノイのノイバイ空港の100倍とはいいませんが、何十倍も規模が違います。
ベトナム戦争で30年、遅れてしまったのも、大きいのでしょうね。

それはそれとして、いま第3ターミナルにいるのですが、AとBは中央を挟んで
反対側で。すごい歩かされる! まわりには高級ブランドのショップが建ち並んで
おり。なんで歩く歩道がないんだろ?? 不思議だ。きっとシンガポール政府の
親心で、先進国のメタボ体質の人たちに、少しでも運動させてやろうという
ことなんだと思います。うーん、前向きな解釈だ。

そんなことはどうでもいいのですが。

むかしあった、コンビニのおにぎりみたいなお寿司パックのお店が見あたらないのが
ちょっと残念。そんなに真剣に探したわけではないのですが。おぐらは日本に住んでる
ときは、病的なほど、生サカナを食べたくなる。毎日とはいわなくとも、何日かにいっぺん
食べないと、精神状態に支障をきたす、というくらい。
べつにぜいたくに慣れてるとかじゃないと思うんですよね。たぶん、生魚にふくまれる
栄養素(DHAとかなんでしょうか)を必須栄養素として、カラダが欲してるんだと思う。
とくに仕事がパツパツのときとかに、刺身を大量に喰らいたくなるのです。むかしは
前の編集長が定期的に回転寿司に連れていってくれたのですが、最近はそういう
ことも、とんとなくなり。ちょっと寂しい気もしますが、時の流れというのはそんなもん
なんじゃないですかねぇ。と木根川橋の台詞を独りごちたりする今日このごろ。

日本に帰ったら、何したいかなぁ、と考えて、JR津田沼駅の構内にある回転寿司屋に
飛び込もうかと思ったのですが、さすがに荷物が多すぎなので、ちょっとほかの
お客さんにご迷惑かな、と。帰ってすぐに新宿に行く用事があるので、西新宿の
安くて美味しい回転寿司やにでも、行ってみようかと思います。その前にマルエツで
刺身パックを買ってくる可能性も、ぜんぜん否定できないのですが。(笑)

ということで、ベトナムの住民になった暁には、安くて美味しい刺身を食わせてくれる
日本料理屋をさがして、右往左往、することでしょう。そして、たまの一時帰国では
冬眠前の熊みたいに、ばくばくドングリを喰らう。じゃなかった、刺身をばくばく食う。
きっとそんなふうになりそうです。DHCとかの粒々じゃあ、きっとダメなんだよね。
食感もすごく大事だし、あとは薬にする段階で抜け落ちてしまう栄養分ってたぶん
あると思うから。バイオリンをCDで聴くと味気ないのといっしょですね。なんつて。

とか書いても、まだ搭乗口が開くまでに30分以上あります。(涙)

さっきはネットコーナーのそばのソファに座って、次の仕事のまとめ作業をしこしこ
行ってました。えらいな、おれ。とか言ってる場合じゃない。この仕事をきちんと
片付けないことには、野良猫こちとら? 野垂れ死にしてしまうので。

そうだ。映画の話を書こうと思ったんだ。
ハノイからシンガポールへくる途中、最初、中島みゆきのベストを聴いてた。
最初はオリジナルアルバムなのかな、って思ってたら、有名な曲ばかり、それこそ
時代から、ヘッドライト・テールライトまで、かかって。元気ですか、まで入ってた。
そのなかに、ファイトってこれも有名な曲があったんですね。

ファイト 戦う君の歌を 戦わないヤツらが笑うだろう
ファイト 冷たい水の中を ふるえながら登ってゆけ

っていう曲。知ってるでしょ? 最後の(3番の)歌詞を聴いてたら、おいおい泣けてきて
しまった。しかし、ハノイ・シンガポール便で中島みゆきを聴いて号泣してるヤツって
おいらくらいしか、いない気がする。そんなことは、どうでもいいのだが。

で、すっかり泣き飽きたので、映画を見ることにした。マイミクの福しんさんが絶賛
されていた東京ソナタを見始めたのだが、飛行機の小さなモニターで見るのは、
ちょっともったいない、と思って、途中でやめて。かわりに、シニガミ?だっけ、なんか
人口が増え過ぎちゃったので、政府が無作為に国民を殺し始めた、みたいな荒唐無稽な
ストーリーで。はじめの3分くらい? 最初に男の子が絶命したシーンで、アホらしくなって
ストップボタンを押した。なんじゃこりゃ? いまの時代、TBSだのCBCだのRKBだの
りっぱなテレビ局がこんなくだらない映画を作ってるのか。ちょっと唖然。
いや、最後まで見れば、すばらしい筋立ての映画なのかもしれないけど、最初の3分で
もういいやと思った。なんていうか、いまの時代、刺激がめちゃくちゃ強くないとだれも
見向きもしない、という傾向があるよね、なんにしても。なんの苦労もせずに、無修正の
エロ画像を好きなだけ見られるいまの子どもは不幸だ、と誰かが言ってたのを
思い出した。

で、シニガミ?を見るのをやめて、次に見始めたのは、用心棒。黒澤明監督の。
これはおもしろいなぁ。ぐいぐいひきつけられて。三船敏郎って若い頃はめちゃくちゃ
いい男だったんだね。で、最後まで見れたのかというと、あっというまに飛行機が
着陸態勢に入ってしまい、途中で終わってしまいました。(涙)
こんど時間のあるときに、ゆっくりうちで見ることにします。

ようやく22時半。まだこのネットコーナーを離れられないなぁ。なにしろACと有線LANが
使い放題という、僕にとってパラダイスみたいな場所だもん。あと、贅沢を承知でいえば
冷蔵庫がすぐそばにあるか、あるいはカートを引いたおねえさんが定期的に回ってきて
くれたらいいのに。独りで旅してると、こういうときだけは不便だなぁ、と思うよね。
それだけだけどね。仲間との集団の旅行とかって、たぶんこのおぐら、未来永劫
できないと思う。僕から始まる「家族」というものが、もしできたとしたら、そのときは
集団の旅行というものが必然性を帯びてくるんだろうけど。

あー、でも、今回のハノイ行きでいちばん実感したのは、日本で彼女を作ろうという
無駄な努力はやめよう、ということ。あ、いえ、いっしょに喜んでベトナムに行くわ♪
という方でしたら、よいのですが、ベトナム? は? それは地球の裏側に位置して
いますか? というような方には、ちょっと無理だと思われ。人の人生をそこまで
ねじ曲げる権利も、僕にはないしね。

そんなことを今回、思いました。別の言い方をすれば、ベトナム移住に向けて、
2009年のおぐらは全精力を注ぐ決意をいっそう固めた、というところでしょうか。
まあ、決意ばかりが空回りしてもしょうがないので、ひとつひとつ、着実に状況を
変えていかなきゃいけないんだけど。

なーんて柄にもなく真面目なこと書いてますね。(笑)

オチにもなんにもなりませんが、そろそろこの項を閉じることにいたします。

そういえば、本日発売の『キヤノン EOS 5D MarkII 完全ガイド』、
出だしはとても好調のようですね。
http://www.amazon.co.jp/dp/4844326708
オグラの青春の残り香が感じられると思います。
ぜひ書店でお手にとってご確認ください。あるいはAmazonでついクリックして
しまわれると、一家に幸せが舞い込むこと間違いなし、です。(x x)☆\バキッ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください