写真倶楽部

ご存じの方もいるかもしれないけど、僕は大学3年だか4年の夏に船橋の長崎屋で
EOS 650を58000円で購入して、写真を始めた。子供の頃から写真には興味があって
自宅にあった旧いコンパクトカメラで電車を撮ったり、110のポケットカメラを使ったり
してた。けど、残念ながらうちは貧しかったので、一眼レフは使うことがなく。

高校生のときだったと思うけど、泊まりがけで友だちと旅行に行くことがあり。
そのときは叔父が持ってた古い一眼レフを借りて、持っていった。でも、いっしょに
行った友だちが、新しめの(たぶん)一眼レフを持ってきていて、それを見て、なんだか
気後れをして、出しそびれてしまった。

僕が写真を始めようと思ったときの理由はふたつ。

と書いておきながら、いま思い返すと判然としないんだけど、なんだかそのころ
たわむれに買った写真雑誌をみて、ものすごく写真がシャープに写ってるのに
感動し、ほら、僕は近視でものがいつもぼんやり見えてたから、ああ、写真だったら
こんなに被写体をシャープに捉えることができるのか、と思った。もうひとつは、
この世にある色というのは、何億色?もあるけど、人間が作り出すことのできる
色というのは、たかだか数千だか数万だか、だとかで。じゃあ、写真を撮るしか
ないじゃん、と思った。

理由はともあれ、写真を撮るしかない、写真しかない、とそのときに強く思ったのだ。

写真を始めて、最初の夏か、二番目の夏か、よく覚えてないけど、うちの近所にある
マリンスタジアムに、高校野球の写真を撮りに行った。正確にいうと、高校野球の
応援をしている女の子たちの写真を撮りに行った。そこで出会った、コーラ売りの
女の子が、僕の人生を変えた。少し大げさにいうと。

その娘があんまりにも輝いていたので、二日続けて、マリンスタジアムに通ってしまった。
というのも、初日に撮った写真は、どれもこれもピンぼけで。明日も行けば、もしかしたら
彼女にまた会えるかもしれない、という思いひとつで、マリンスタジアムに足を運んだ。
彼女は昨日と同じ笑顔で汗をかきながらコーラを売ってた。

で、声を掛けて、写真を撮らせてもらった。EOS 650+EF135mm F2.8だったかな。

その夏、某教育系出版社が出している若者向けカメラ雑誌で、「この夏の思い出」
みたいな写真募集があり。すぐさま応募したさ。感動的な僕のエッセイを添えて。
そしたら読者投稿でその写真が1等賞になり、ミノルタのカメラをもらった。

授賞式とかで、そのカメラ雑誌の編集部に行った。編集部の人に、
銀座の牡蠣鍋屋?に連れていってもらって、死ぬほど美味い牡蠣鍋を食った。

それはいいとして、タイトルとぜんぜん、内容が懸け離れてるじゃん。(笑)

そうそう、写真を始めたあと、そのころ通っていた大学の写真部に、入部したのさ。
ふつう、写真部とか、サークルとかって、入学してすぐに入るもので。まわりの
先輩たち?も遅れてきた新入生をどう扱っていいのか悩んだんだろうけど、
どっか泊まりがけの合宿とかも行った。九十九里だったかなぁ。覚えてない。

ここで話が繋がるんだけど、せっかく入った写真部からはだんだんと足が
遠のいていった。

なぜかというと、その、カメラ雑誌の次の号だかの編集後記に、小倉くんは
大学の写真部の副部長なんだって、って、そんなこと一言も言ってないのに
書かれ。それがものすごく当時の小倉青年にとっては気まずくて、大学の
写真部に顔を出しづらくなってしまい。

何を書こうとしたか、忘れた。

あ、そうそう、その大学の写真部以来、写真のサークルみたいなもんには一切
加入してこなかった僕なんだけど、つい、越南写真倶楽部という団体には加入して
しまい。けど、悲しいかな、日本在住のため、毎月行われる撮影会には一度も
参加することが出来ず。撮影会だけじゃない。鑑賞会にも、一度も行けない。(涙)

福田の電撃辞意で総選挙がぐっと近づき、9月のベトナム行きは120%不可能に
なったけど、そのぶん、12月とか、1月とか、仕事の暇そうな時期を見計らって
ベトナムに、ハノイに、行こうと思う。新しいカメラとレンズを携えて。

写真の喜びは、生きる喜びに、まっすぐにつながってると思う。
アラーキーには、あらずとも。

そういえば、ヤマケイに行った某元編集長が、なんかネタないか、売れるヤツ、
って口癖のようにいってて、で、いくつか自分なりのモノを提案させていただいた
んだけど、昨日の昼間、親友のMと会ってたとき、電話が掛かってきて。
もしかしたら、提案した企画ひとつ、通るかもしれない。いや、あの調子だときっと
通るんだろうなぁ。またがっつりいろいろやらせていただこう。ダマされて山に登った
んだから、それくらいの見返りは、あってもいいよね。(笑)

すみません、なんのまとまりもありませんが。

そうだ。石川文洋さんの『ベトナム戦争と平和』という新書を、読み始めました。
読むのが遅すぎたキライは、ありますが。

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