panaからデジイチ。

PMA2006がプレオープン?して、さっそくパナソニックのデジタル一眼レフが発表になった。オリンパスのE-330をもとにして作ったと思われる、LC1に似てる1台。ライカ製ということになっている14-50mmがついてる。

ふむふむぅ~。ソニーがコニカミノルタのカメラ作りを受け継いで作る、新しいデジタル一眼レフはPMAではお預けらしいので、このパナのL1が、PMAの大きな目玉のひとつに、なるのかな。

液晶モニターを見ながらの撮影はいいとして、光学ファインダーが、小さいのがちょっと残念とか思うんだけど、銀塩のレンジファインダー機のデジタル版って出せないのかな、と考えて、ヘキサー(ヘキサーRF)も、G1/G2も、作ってた会社がカメラ作りをやめちゃったんだ、ということに、はたと気づく。(笑) あんな趣味性の高いカメラを作ってると、儲からなくなっちゃう、っていうことなのかな。

いっとき、日本のカメラメーカーの間で、ライカのMマウントあるいはLマウントのレンズを出すことが流行ったことがあったけど、そのときも、キヤノンだけは、頑なに、そんな遊び度の高い流行には、のってこなかったもんね。さすがキヤノン。儲からないことには手を出さない、堅実な会社。だから出すカメラ、出すカメラ、面白みがないんだよね。よく撮れるかもしれないけど。まあそれはいいや。

レンジファインダーということでいえば、エプソンが出したR-D1があるけど、あれはライカのレンズがそのまま着く、というコンセプトのカメラじゃない? そうじゃなくて、それ専用にマウントを立ち上げて、少なくともAFのできるレンズを用意する、っていうことにしないと、なかなか市場性はないと思うなぁ。もちろんMFの操作性を重視することは大事なんだけど、AFしたい人にはちゃんとAF機能を残して(つけて)おいてあげなきゃ。あくまでも MFは脇役ですよ、というイメージを定着させることに腐心しないと、いまのユーザーは飛びつかないと思われ。京セラがカメラ作りをやめちゃったとき、ああ、これでG1/G2のデジタル化は、永久になくなってしまった、と思ったんだけど、あのときにソニーあたりが買っておいてくれたらねぇ。

フォーサーズでも、APS-Cでもいいけど、新しいMマウントみたいな発想って、ないかなぁ。レンジファインダーのカメラのための交換レンズ群。新しいマウント。それをユニバーサルマウントにすればいいのに。コンセプトとして、いちばん近いのは、やっぱりいまオリンパスがやってるフォーサーズになるのかなぁ。一眼レフだけにこだわるんじゃなく、レンジファインダーも作っちゃうっていう選択肢は、ないのかな。どうだろうねぇ。もっとボディもレンズも小さく、もっと颯爽とした、もっとかっこいい、そんなデジタルカメラ。ある意味、いまのコンパクトといまのデジイチの、ちょうど中間くらいに位置するカメラっていえばいいかな。けど、今回ライカがパナ用のレンズを作ってフォーサーズ陣営に参入したってことは、パナとかオリンパスの力を借りて、ライカがコンセプトを提案し、ライカが設計した、まったく新しいデジタルレンジファインダーカメラが登場する可能性が、出てきた、っていうことになるのかな。え゛? ほんと? そんな夢のある話、mixiなんかに書いていいのかなぁ。もしかして、1年後とかに実現したら、ひとは僕を予言者と呼ぶだろうか。呼ばないね。実現しないし。(笑)

けどいつもおもうんだけど、フォーサーズ用のレンズって巨大だよね。ズームだからかなぁ。いや違う。テレセントリックとか、デジタル対応であることはよく分かるんだけど、ライカとかG2とかの単焦点レンズ、あれくらいにコロンと小さくできないもんかなぁ。レンジファインダーだと、可能なのかな。バックフォーカスが短いから。こんどオリンパスかライカあたりに、聞いてみよう。(笑) ついいっぱい書いてしまった。

そういえば、昨日と一昨日、「近未来写真術」を録画したビデオテープをデジタル化してた。15年前にNHKで放映されてたシリーズ。篠山紀信が、気になる若手写真家の撮影現場にお邪魔して、魅力の秘密を探るっていう。当時僕は写真を始めたばかりで、この番組、いつも食い入るように見てた。小林のりお先生を知ったのも、この番組だ。若手写真家が8人くらい登場するんだけど、どういうわけか、小林先生の回だけ、小林先生のセルフナレーション?が入る。あれって誰が決めたんだろう。まさかご自分で、俺が自分で喋る!っておっしゃったわけでもなかろうに。それから、亡くなった偉大な自然写真家、星野道夫さんも、登場されていて。カムチャッカにテレビ取材に行かれていて、おひとりでテントで寝てるときに熊に襲われて亡くなった星野さんだけど、そのことを予感させるようなやりとりが、すでにこの番組のなかで、されてて。ひさびさに(何年ぶりに)見てみて、すごくよかった。これからDVDに焼いて、永久保存版にしよう。

けど当たり前のことだけど、篠山紀信はこの番組を通して、若手写真家に取材して、彼らのエネルギーをあわよくば自分の血肉にしてしまおうと考えていたに違いない。もちろん、第一義的にはテレビの視聴者に届ける、という大前提があるにせよ。でも、テレビに流れるのは、取材のごく一部なのであり。いろんな理由、とくに物理的な理由でカットされた、その他の部分は、ある意味、篠山紀信の独り占めで、それをそのあとどう自分のモノにしようが、だれにも文句をいわれる筋合いはない。まさにこれって、役得ってヤツですよね。

編集っていう言葉は、日本では狭い意味に解釈されてるけど、いろんなモノを組み合わせて、まったく新しいモノを創り出すっていうことだと思うので、けっこうたいそうなことだよなぁ、とひとりにやけてみる今日このごろ。

長すぎて、ごめんなさい。最近、読者無視の傾向が強まっていると思われ。もともとマイペースなんです。合う部分だけ、利用してくださいな。お願いします。(笑)

“panaからデジイチ。” への1件の返信

  1. はじめまして、近未来写真術の検索でこちらを拝見させて頂きました。
    お手元に保存されていると知り、厚かましいと知りつつどうしても拝見したい気持ちを抑えられません。
    大変お手数をお掛け致しますけれども、もしよろしければいつになっても構いませんので、お時間のある時に、着払いで星野道夫さんの回を含む録画を一枚お貸し願えませんでしょうか。
    拝見させて頂きましたらその日の内に、何がしかのお礼を添えて宅配便でお返しさせて頂くつもりでおります。
    何卒どうかお願い申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください